経営の健全性・効率性について
収益的収支比率が100%に達していないのは、施設の老朽化に伴う修繕費等の増加によるものであるが、類似団体と比較して経費回収率は高く、汚水処理原価は安価となっていることから徐々にではあるが適切な料金水準に近づいている。また施設利用率が類似団体と比較して極端に低くなっているのは、吉備高原都市内における宅地分譲・企業誘致の低調化によるものであるが、徐々に販売できていることから施設利用率も右肩上がりになってくると考える。⑤経費回収率減少の要因は、下水道事業計画変更業務委託及び企業会計移行に伴う下水道資産評価業務委託による汚水処理費の増加によるものである。また、⑥汚水処理原価の上昇についても⑤と同様の要因によるものである。
老朽化の状況について
昭和62年4月に供用開始以降31年経過し、各施設において老朽化しており特に浄化センター・各ポンプ場の老朽化が進んでいることから、浄化センター・各ポンプ場の長寿命化対策を実施している。また管渠については、腐食の疑わしい箇所の修繕をH24・H25年度において実施しており、今後においても腐食等の調査を行い随時修繕を実施する。
全体総括
老朽化した施設の長寿命化対策を計画的に実施するとともに、さらなる経費節減により経営の健全化を図り効率のよい汚水処理に努める。