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平成24年度の基準財政収入額は評価替えによる土地・家屋等の固定資産税が減となったことにより、前年度に比べ約5億2,896万円の減となった。基準財政需要額は、公債費の減及び同需要額からの差引要因となる臨時財政対策債発行可能額が増となったことにより、約3億2,938万円の減となった。財政力指数は、前年度に比べ0.02ポイント悪化したものの、類似団体平均より良い数値となっている。今後も引き続き財源不足の解消を図り、健全で持続可能な収支均衡の財政運営を目指す。
経常収支比率の算定において、分子である経常経費充当一般財源(歳出)が前年度に比べ1億3,204万5千円の増となったが、分母である経常一般財源(歳入)が前年度より5億2,257万5千円の増となったため、経常収支比率が改善した。その要因として歳出は、議員共済会負担金の負担率の減および退職等に伴う職員給の減などで人件費が減少し、多額で高金利の市債償還が前年度に完済したことに伴い公債費が減となったものの、社会保障費である自立支援事業や生活保護事業等にかかる扶助費等が増となったため歳出全体では増となった。また、歳入では、普通交付税及び臨時財政対策債が増となったことにより、昨年度より0.9ポイントの改善となりました。今後とも、行財政改革の取組を通じて経常経費の削減努力を継続し、財政構造の弾力性の回復に努めます。
正規職員の減員、平均年齢の低下等により人口1人当たりの決算額は、平成23度と比べて2,387円低くなっている。今後も職員数と給与の適正化に取り組み、人件費・物件費等の抑制に努める。
平成23年度から大幅に上昇したのは、国家公務員の2年間の給与削減措置が開始されたためである。前年度と比べ0.5ポイント高くなっているのは、職員構成の変動が主な要因である。類似団体40団体中33位と類似団体平均より2.1ポイント高い値を示しており、今後とも給与の適正化に努める。
類似団体平均より0.50人少ない数値となっている。これは、平成16年4月1日から平成22年4月1日までを計画期間とする定員適正化後期計画において、当初削減目標である173人を上回る226人を削減して、計画達成したことに加え、平成22年4月1日から平成28年4月1日までの新たな定員適正化計画の目標を1409人から85人を削減した1324人(地方公営企業を除く)としていて、平成25年4月1日現在では46人削減することができたため。
0.5ポイント改善の要因としては、実質公債費比率算出において分子では、元利償還金等から控除されるものの内、特定財源の額が約2億2,064万円、災害復旧費等に係る基準財政需要額関連が約1億6,398万円、事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費関連が約9,968万円それぞれ減となりましたが、元利償還金の額が約4億6,405万円、公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が約7,240万円減となり、合計で約4,759万円の減になったことによるもの。分母では標準税収入額が約6億4,573万円の減となったものの、普通交付税が約5億5,210万円、臨時財政対策債発行可能額が約2億5,907万円それぞれ増となったほか、標準税収入額等より控除される災害復旧費等に係る基準財政需要額関連が約1億6,398万円、事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費関連が約9,968万円それぞれ減となったことにより、合計で約4億1,415万円の増となったことによるものです。
将来負担額は平成23年度に比べて約13億9,618万円減となった。その主なものは、公営企業債等繰入見込額が約8億1,315万円、退職手当負担見込額が約5億1,279万円、それぞれ減となり前年度に比べて0.4ポイント改善した。
人件費に係る経常収支比率は前年度に比べ1.2ポイント低下している、正規職員の減員、平均年齢の低下等による人件費総額の減少が影響していると考えられる。今後、類似団体等の動向も踏まえ給与の適正化を図り、総人件費の抑制に取り組む。
各種委託、工事費等の契約確定に伴う入札差金の執行留保を徹底したが、物件費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.6ポイント悪化している。今後も行財政改革の取組を通じて経常経費の削減努力を継続し、経費削減に努める。
扶助費にかかる経常収支比率は前年より0.2ポイント高くなっており、上昇傾向にある。要因としては、子ども手当が減少したものの障害福祉サービス費給付費や生活保護にかかる扶助費が増となったことが挙げられる。
補助費等にかかる経常収支比率は、昨年度と比較すると0.5ポイント悪化しているが、類似団体平均よりも1.6ポイント高くなっている。要因としては地域活動支援センター及び障害者小規模作業所補助金の増などが挙げられる。
宝塚すみれ墓苑の取得にかかる公債費が約22億円であることなどから、公債費にかかる経常収支比率は類似団体平均より2.2ポイント高くなっている。今後も引き続き新規発行債の抑制に取り組み、公債費負担の軽減に努める。
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