収益等の状況について
当該施設は、市役所に隣接しているという立地条件から来庁者による短時間利用が多い。平成26年度に関しては、屋上防水工事による工事請負費の影響によって収益的収支比率、売上高GOP比率及びEBITDAが著しく減少している。
資産等の状況について
当該施設敷地の地価については、周辺と比較しても大きな差はあまりない。28年度に躯体の維持修繕(屋上防水や舗装等)を実施している。
利用の状況について
当該施設は稼働率が類似施設平均値を大きく上回っており、この要因としては市役所に隣接しているという立地条件から、来庁者による短時間利用が多いことによるものである。また、平成30年度については、大阪府北部地震の影響により罹災証明等の手続きで来庁者が増加し、結果として当該施設の利用台数が増加した。
全体総括
当該施設の経営状況としては黒字であり、概ね全国の類似施設と同程度の経営状況である。当該施設の利用の大部分は市役所への来庁者であり、稼働率に関しては、平日の市役所の開庁時間帯は多くの利用がある一方で、土日祝など市役所の閉庁日には利用が少ない。また、設備投資については、平成26年度から平成28年度に躯体の維持修繕(屋上防水や舗装等)を実施していることから、今後、大きな修繕を見込んでいない。立地条件や利用状況から今後も駐車場としての存続が望ましいことから、将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」の策定に取り組む中で、収支状況を注視しながら、施設のあり方を検討していく。