西尾市:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

平成26年度の西尾市においては、①経常収支比率は122.25%で全国平均値113.03%、類似団体平均値114.43%と比べて高いが、水需要の減少に伴う給水収益の減少や水道施設等に要する費用の増加などが見込まれることから、今後より一層の経営の効率化を進めていかなければならない。②累積欠損金比率は0.00%で累積欠損金は発生していない。③流動比率は543.67%で全国平均値264.16%、類似団体平均値289.80%と比べて高いが、流動資産は現金預金により増加したものの会計基準の見直しに伴い企業債が流動負債に計上されたことにより相対的に流動比率は減少した。④企業債残高対給水収益比率は36.40%で全国平均値283.72%、類似団体平均値301.99%と比べて低く、資金調達の際に企業債の依存度が低く、自己資金調達の度合いが高い状況である。⑤料金回収率は118.50%で全国平均値104.60%、類似団体平均値107.05%と比べて高いが、平成29年4月から自己水源の一部を廃止し県営水道に水源を切り替える計画により、受水費用の増加が見込まれることから料金の適正化の検討が必要である。⑥給水原価は134.72%で全国平均値164.21%、類似団体平均値155.09%と比べて低く、この数年安定しているが、平成26年度は経費削減により減少に転じた。⑦施設利用率は73.92%で全国平均値59.80%、類似団体平均値61.61%と比べて高く、施設を有効に利用しているといえる。⑧有収率92.00%で全国平均値89.78%、類似団体平均値90.23%と同程度で、有収率の低い地区を選定して漏水調査を実施していく必要がある。

老朽化の状況について

平成26年度の西尾市においては、①有形固定資産減価償却率は42.39%で全国平均値46.31%、類似団体平均値46.36%と比べて保有資産の老朽化の度合が低い状況である。②管路経年化率は19.65%で全国平均値12.42%、類似団体平均値13.57%と比べて法定耐用年数40年を経過した管路が多く、老朽化が進んでいる。③管路更新率は、0.96%で全国平均値0.78%、類似団体平均値0.72%と比べて管路の更新率は高いが、年を追うごとに更新率が低くなっている。これらのことを参考にし、西尾市としては、漏水防止と安定給水を図るため、管路更新率を目標値1.25%とし、更新投資を増やして老朽管の更新工事を促進する必要がある。

全体総括

西尾市水道事業は、近年の社会情勢の変化により給水栓数は増加しているにも係らず、総配水量、有収水量は、節水型機器の普及の影響等から毎年減少傾向にあり、今後も設置費用が増加する反面、収益は減少するという経営にとって厳しい傾向が予想される。現在は良好な経営成績であるが、将来の大きな問題として、施設や老朽管の更新、耐震化工事のための建設改良費の増加があり、これらは多額の費用を要するため、事業全体の収支状況を見ながら、計画的に工事を進めていくことになる。また、市内に建設される県営水道の広域調整池が平成29年度から供用開始されるに伴い、自己水源から切り替える計画であり、県水依存のすう勢はさけられないものとなっている。これらを踏まえ今後も、水道使用者への安全で安心な水の安定的な供給のため、より効率的な更新計画を策定することはもちろんのこと、料金体系の見直しを検討する必要がある。

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