収益等の状況について
①収益的収支比率は平均値を下回っており、わずかに下降傾向にある。また、②他会計補助金比率については平成27年度から平均値を大きく上回っている。これは、駐車場の下階(1,2階)にある商業施設の休業に加え、ビルの大規模修繕積立金の負担額増によるもの。
資産等の状況について
築後10年経過しているが、維持管理を適正に行っており、目立った劣化はない。また、精算機についても昨年度更新し、高額紙幣対応やIC交通系カードでの支払い対応など利便性を高めている。また、地方公営企業法を適用していない及び企業債の借り入れがないため⑥有形固定資産減価償却費⑨累積欠損金比率及び⑩企業債残高対料金収入については「該当なし」となっている。
利用の状況について
駅前という立地条件から、稼働率は平均値より高い。一方で、周辺の民間平面駐車場の新設や当駐車場下階にある商業施設休業などの影響から、近年、下降傾向にある。
全体総括
1,2階の商業施設休業などの影響から、近年の収支や稼働率は下降傾向にある。平成29年4月の1,2階の商業施設がリニューアルオープンや今後の料金設定の見直しなどにより、収支率や稼働率の回復を目指す。また、平成31年度から、同ビル3階においてパスポート発券事務を予定しており、大幅な利用者等の増加が期待される。なお、経営戦略については、平成31年度までに策定する予定。