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地方財政ダッシュボード

兵庫県養父市の財政状況(2022年度)

🏠養父市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

過疎化や少子化による人口の減少や全国平均を大きく上回る高齢化率(令和2年国勢調査39.6%)に加え、市内に基幹産業がないため財政基盤が弱く、類似団体の中で最低水準である。令和4年度に策定した第5次行政改革大綱に基づき、事業の統廃合等の更なる歳出の抑制を図っていく。また、平成26年5月に指定を受けた国家戦略特区を推進し、地場産業の振興等を促進することにより市税等の維持を図りつつ、地域の魅力を向上することによりふるさと納税等自主財源の確保を図っていく。

経常収支比率の分析欄

普通交付税の減などにより経常一般財源が652百万円の減額となったが、経常経費へ充当した一般財源は物価高騰の影響や公債費の増などにより297百万円の減額に留まったことなどから前年度と比べ2.7ポイント悪化した。行政改革大綱に基づき、事業の統廃合・効率化等により経常経費の削減を図り、また財源確保に取り組み、更なる財政基盤の安定強化に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度と比べて物件費総額が物価高騰の影響を受け99百万円の増となったことなどにより増加した。市域面積が広大であり、谷筋を多く持つ地形的特徴から3つの支所を有していることから市民1人あたりの職員数が多く類似団体平均よりも高い傾向にある。また、合併団体であることから用途が類似する施設を複数有しており、これらの運営、維持管理に費用がかかっている。今後も引き続き定員管理計画に基づき職員数を適正に管理し、公共施設等総合管理計画により施設の統廃合を含め、施設の適正化を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

以前より給与の適正化を図っており、類似団体平均や全国市平均、全国町村平均を下回っている。今後も地方公務員の給与決定に関する諸原則を遵守し、現在程度の水準を維持していく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員の状況は前年度と同じであるが、類似団体平均を上回っている。これは本市が合併団体で、市域面積が広大かつ谷筋の多い中山間地域で集落が点在しており、公共サービスを維持するためには多くの職員を必要とするためであり、容易に職員を削減できない状況にある。今後も市民サービスの低下を来さぬよう十分配慮しつつ、引き続き定員管理計画に基づき職員数の適正化に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

3か年平均による比率は0.6ポイント悪化したが、令和4年度の元利償還金等が昨年度より減額となったことから単年度の比率は改善した。文化会館等建設事業等の大規模事業に係る地方債の償還額の増により令和5年度まで公債費が増額し、数値は悪化する見込みである。引き続き計画的な繰上償還の実施や新規地方債の発行抑制に努めていく。

将来負担比率の分析欄

基準財政需要額算入見込額の減などにより充当可能財源が減額となったものの、将来負担額を充当可能財源でまかなえているため平成28年度以降は将来負担比率が生じていない。引き続き計画的な繰上償還の実施や新規地方債の発行抑制に努め、地方債残高を適正に管理していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

経常経費充当一般財源の減少に対して人件費総額は昨年度と同程度であったため前年度から1.3ポイント増加したが、類似団体平均、全国平均及び兵庫県平均を下回っている。これは常備消防の広域化が大きな要因となっている。定年延長の開始により当面の間は退職者数が少なく人件費の高止まりが見込まれるため、定員管理計画による職員数の適正化を行っていく。

物件費の分析欄

類似団体平均、全国平均をいずれも下回っており、今後も引き続き公共施設等の指定管理者制度への移行の推進など一層の行政コストの削減に努めていく。

扶助費の分析欄

報酬単価の改定等の増額要因があるものの人口減などもあり前年度とほぼ同程度で、類似団体平均を下回っている。引き続き、一層の行政コストの削減に努めていく。

その他の分析欄

前年度に比べて維持補修費が大幅な減額となったため0.3ポイント減少した。前年度は大雪に伴う維持補修費増があったためである。今後も公共施設等の適正な維持管理を図っていくとともに、健康づくりの推進による健康寿命の延伸を図り、医療費の抑制、介護給付費の削減に努めていく。

補助費等の分析欄

水道事業会計への繰出金の減額に伴い0.6ポイント減少したが、類似団体で最も高いままである。これは、歳出のうち一部事務組合である南但広域行政事務組合や公立八鹿病院組合の負担金が大きな割合を占めるためである。引き続き一部事務組合と緊密に連携し、将来負担を伴う事業等の実施について慎重に検討する。

公債費の分析欄

文化会館等建設事業に係る地方債の償還開始等により増加に転じており、令和5年度まで増加傾向が続く見込みである。計画的に繰上償還を実施し、公債費負担の削減に努め、将来の行政コストを確保していく。

公債費以外の分析欄

物件費が増額となったことなどにより前年度と比べ1.3ポイント増加している。引き続き一層の行政コストの削減を図り、財政基盤の強化に努めていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

性質別歳出決算分析表と同様に、全体的に類似団体平均と比べて高い水準となっている。この要因は、性質別歳出決算分析表に記載のとおりである。「農林水産業費」は高い林野率を背景に森林整備事業費や有害鳥獣防護対策経費が大きいことから類似団体の中で高い順位となっている。「教育費」は文化会館等建設事業の終了により大幅な減額となった。「衛生費」は水道事業会計や公立八鹿病院への繰出金の減などにより令和3年度と比べ減額したが、依然として高い水準にある。行政改革大綱による行財政改革、公共施設等総合管理計画による公共施設等の適正管理及び定員管理計画による職員数の適正化等により、引き続き行政コストの削減に努めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は住民一人あたり830,384円で、「扶助費」「災害復旧事業費」「貸付金」「普通建設事業費」を除いて類似団体平均を上回っている。これは当市が合併団体であり、市域面積が広大で集落が点在していることなどから、類似団体と比べて行政コストが高くなっていることが要因だと考えられる。「普通建設事業費(うち新規整備)」は文化会館建設事業の終了により大幅な減額となった。「補助費等」は類似団体平均を大きく上回っている。一部事務組合である南但広域行政事務組合及び公立八鹿病院組合への負担金の影響が大きい。行政改革大綱による行財政改革、公共施設等総合管理計画による公共施設等の適正管理及び定員管理計画による職員数の適正化等により、引き続き行政コストの削減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

令和4年度の実質収支額は昨年度に次いで大きな額となった。これは特別交付税や除排雪に係る国庫補助金の決算額が歳入予算額を大きく上回ったことなどが主な要因である。決算剰余金は減債基金に積み立て、積極的な繰上償還の財源とすることにより将来負担の低減に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

全ての会計において、歳出の削減に努めていることや一般会計の繰出金等により、黒字決算となっている。今後も引き続きコスト削減に努め、安定的な財政運営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

文化会館等建設事業に係る地方債の償還開始に伴い一般会計の元利償還金が増加傾向にある。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等や公営企業債の元利償還金に対する繰入金は減少傾向にある。元利償還金等(A)の減に伴い、比率は昨年度よりも減少した。今後、元利償還金の増などにより比率が増加していく見込みであるが、計画的な繰上償還の実施や新規地方債の発行抑制を行い、公債費の削減に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

一般会計等の新規発行額は元金償還額を下回っており地方債残高は減少傾向である。充当可能基金の額が大きいため、平成28年度以降は将来負担比率は生じていない。今後も、計画的な繰上償還の実施や新規地方債の発行抑制を行い、地方債残高の削減に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)「公共施設等整備基金」に4.9億円、「減債基金」に5.5億円、「創生基金」に1.0億円を積み立てたことなどにより、基金全体としては5.4億円の増額となった。(今後の方針)令和4年度より繰上償還の財源として減債基金を活用している。今後も公共施設等の整備・改修、除却の財源として公共施設等整備基金を積極的に活用するため、基金全体の残高は減少傾向となる見込みである。

財政調整基金

(増減理由)利子積立により2百万円の増となった。(今後の方針)標準財政規模の20%程度の約25億円を最低確保額としているが、財政状況等により見直すこととしている。財政計画では、災害等特殊な要因を除き、今後10年間は財政調整基金を取り崩さず収支の均衡が図れる見込みである。

減債基金

(増減理由)前年度の決算剰余金等を5.5億円を積み立て繰上償還の財源として2.1億円を取り崩したことにより、3.4億円の増となった。(今後の方針)令和4年度より繰上償還の財源として減債基金を活用している。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設等整備基金:市民が利用する公共施設を安全で安心な施設に整備すること。・地域振興基金:市民の連携強化及び市全域の均衡ある地域振興等を図ること。・元気な養父づくり応援基金:養父市への共感と想いを持つ人々から広く寄附金を募り、この貴重な財源をもとに元気な養父づくりに資すること。・地域福祉基金:高齢者等の地域福祉の増進に資すること。・過疎対策基金:市民が将来にわたり安全に安心して暮らすことのできる地域社会の実現を図ること。(増減理由)公共施設等整備基金について、将来的な公共施設等の更新や除却費用の財源として取崩額を上回る4.9億円を積立てたため、基金残高は2.0億円増となった。元気な養父づくり応援基金について、ふるさと納税が令和元年度をピークに減額傾向であり取崩額を下回ったため0.8億円の減となった。(今後の方針)公共施設等整備基金について、公共施設等の整備・改修、除却に有効に活用していくため基金残高は減少する見込みである。過疎対策基金と、合併特例債を活用して積み立てた地域振興基金について具体的な活用方法を検討していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

令和3年度に新文化会館の建設などにより大きく減少し、以降は類似団体平均を下回っている。令和5年度に公共施設等総合管理計画を改定し、当該計画に基づいて施設の適正な維持管理に努める。

債務償還比率の分析欄

平成30年度から令和3年度にかけて実施した文化会館等建設事業に係る地方債の発行が終了し、令和4年度の新発債は大きく減少したが、普通交付税などの経常的な歳入一般財源が減少したため比率は横ばいとなっている。全国、兵庫県及び類似団体の平均より低い水準にあるが、これは繰上償還や新規地方債の発行抑制による地方債残高の減や、多額の充当可能基金を保有しているためである。引き続き、計画的な繰上償還の実施や行政コストの削減に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

※グラフ表示なし将来負担比率については、基金等の充当可能財源が将来負担額を上回るため平成28年度決算から比率が算定されてない。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

※グラフ表示なし将来負担比率については上記のとおり。実質公債費比率については、繰上償還や新規地方債の発行抑制等による公債費の減に伴い年々減少していたが、過去に繰上償還した地方債に対して普通交付税で措置される公債費充当財源が算入期間の終了により減となったことなどにより比率は上昇している。令和5年度決算において実質公債費比率は8.8%となるが、計画的な繰上償還の実施や新規地方債の発行抑制により令和6年度以降は減少する見込みである。

施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

本ページに掲げる施設類型別の有形固定資産減価償却率は、公民館を除きおおむね類似団体平均以下又は同水準となっている。公民館については新文化会館建設に伴い旧施設を除却したため比率が低下したが、合併前に整備した3施設が現存しており依然として比率が高い。道路及び橋りょう・トンネルの有形固定資産減価償却率は平均との乖離が大きいが、既存資産の調査を行う予定であり変動が見込まれる。認定こども園等及び学校施設の一人当たり面積は、人口減少が進みつつも施設数を維持しているため、本市と同様に条件不利地域が多い類似団体(類型I-3)の中でも高い順位となっている。令和5年度に公共施設等総合管理計画を改定し、当該計画に基づいて施設の適正な維持管理に努める。

施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

体育館・プールの有形固定資産減価償却率・一人あたり面積において平均との乖離が大きい。これは、廃校の体育館を市民利用が可能な施設として保有しているためである。今後、老朽化した体育館は計画的に除却していく。消防施設(消防団の車庫など)の有形固定資産減価償却率が高くなっているが、毎年度1棟程度を更新していく計画である。次いで福祉施設、保健センターの順に償却率が高い。公共施設等総合管理計画に基づき施設の集約化を検討するとともに、長寿命化改修等により適正な維持管理を行っていく。※表中の数値の顕著な増減について市民会館・図書館新文化会館を建設したことにより市民会館の償却率が大きく減少した。併せて図書館を整備したため令和3年度から数値が表示されている。福祉施設一人当たり面積の令和3年度の減は台帳面積の修正によるものである。

財務書類に関する情報①(2022年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、令和3年度と比較すると資産は521百万円増加しています。水道事業及び下水道事業に対し246百万円を出資したことや基金が535百万円増加したことが主な要因です。負債は1,489百万円減少しました。文化会館等建設事業の完了により新規地方債の発行額が927百万円減少したこと及び210百万円の繰上償還を実施したことにより、地方債残高が1,429百万円減少したことなどが主な要因です。特別会計を加えた全体においては、資産額は令和3年度に比べ578百万円減少し、負債額は2,496百万円減少しました。資産額は上水道、下水道等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて28,557百万円多くなっています。一部事務組合や広域連合、第三セクター等を加えた連結については、資産額は令和3年度に比べ1,210百万円減少し、負債額は3,040百万円減少しました。水道・下水道事業会計や公立八鹿病院組合においても地方債残高は年々減少しています。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純経常行政コストは令和3年度と比べ528百万円減少しています。除雪対策事業費やワクチン接種等新型コロナウイルス感染症関係経費の減などにより物件費が304百万円減少したことや、子育て世帯臨時特別給付金事業費など社会保障給付費が233百万円減少したことが主な要因です。特別会計を加えた全体においては、一般会計等に比べて純経常行政コストは6,694百万円多くなっています。国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため移転費用が5,340百万円多いことや、上下水道事業のインフラ設備減価償却等による減価償却費が1,282百万円多いことによるものです。一部事務組合や広域連合、第三セクター等を加えた連結については、全体に比べて連結対象企業等の収益を加えた経常収益が6,287百万円多くなっている一方、人件費が4,056百万円多くなるなど経常費用が9,990百万円多くなり純行政コストは3,697百万円多くなっています。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、令和3年度と比較すると、純資産残高は2,009百万円増加しています。純行政コストは、税や補助金で賄えており、その余剰分も膨らんでいることがわかります。特別会計を加えた全体においては、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから純資産残高は一般会計等に比べ8,120百万円増加しています。連結については、公立八鹿病院組合などの一部事務組合の純資産が加味された事、後期高齢者医療広域連合や公立八鹿病院への国県等補助金等が財源に含まれる事などから純資産残高は全体に比べ5,950百万円増加しています。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、令和3年度と比較すると業務活動収支は408百万円減少しています。交付税等の減により税収等収入が減少したことが主な要因です.投資活動収支は782百万円改善しています。文化会館等建設事業など地方債発行収入を伴う事業が減ったことなどによります。財務活動収支は993百万円減少しています。文化会館等建設事業の終了などによる地方債発行収入の減が主な要因です。令和4年度末資金残高は令和3年度より234百万円増加し980百万円となっています。特別会計を加えた全体においては、業務活動収支が一般会計等に比べて国民健康保険税や介護保険料収入などにより781百万円多く、投資活動収支は267百万円少なくなっています。財務活動収支は、地方債等発行収入が729百万円多い一方で地方債等償還支出が1,221百万円多いことなどから493百万円少なくなっています。一部事務組合や広域連合、第三セクター等を加えた連結については、全体に比べ業務活動収支は776百万円多くなっており、投資活動収支は151百万円多く、財務活動収支は455百万円少なくなっています。

財務書類に関する情報②(2022年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民1人あたり資産額は毎年度増加しており、令和3年度以降は類似団体平均を上回っています。有形固定資産額は他団体に比べ少ないものの、流動資産額は類似団体を上回っている状況です。また、有形固定資産減価償却率は新文化会館の建設などにより減少し、令和3年度以降は類似団体平均を下回っています。ただし、既存のインフラ資産の調査を行う予定であり、有形固定資産額及び減価償却率は今後変動する可能性があります。将来の公共施設等の修繕や更新に係る財政負担を軽減するため、平成28年3月に策定した「養父市公共施設等総合管理計「画」に基づき、令和7年度までの10年間の取り組みとして、公共施設の複合化、機能の集約化等による総保有量の縮減を進め、計画的な維持管理と効率的な運営に努めます。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均と比較すると低いものの、純行政コストが税収等の財源を下回っていることから純資産が増加し、昨年度より3.5ポイント増加しました。引き続き行政コストの削減に努めます。将来世代負担比率は類似団体平均より高い割合となっています。これは他団体に比べ有形固定資産額が少ないことが要因です。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

本市と同様に条件不利地域が多い類似団体(類型I-3)の平均と比較しても、住民一人あたりの行政コストは高くなっています。地方財政状況調査(決算統計)のデータより、補助費等が類似団体と比べて著しく高く、人件費や公債費、物件費などが高くなっています。定員管理計画による職員数の適正化や公共施設等総合管理計画による公共施設の維持管理経費の適正化を図り、行政コスト削減に努めます。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民1人当たり負債額は類似団体平均を上回っています。指標に表れないものの保有している資産(公共施設、インフラ資産)が多く、その資産形成の為に負債が増加したことが要因だと考えられます。引き続き、新規発行の地方債の抑制や積極的な繰上償還を行い縮小に努めます。基礎的財政収支は類似団体を上回っています。業務活動収支が大幅な黒字となっているのは普通交付税交付額が大きいためであり、投資活動収支の赤字を吸収できています。引き続き、財政計画に基づき適正な財政運営に努めます。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均を上回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的高いといえます。ただし受益者負担の水準については、適正な負担水準を常に念頭に置き、公平性・公正性・透明性の確保に努めます。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,