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地方財政ダッシュボード

千葉県一宮町の財政状況(2019年度)

🏠一宮町

地方公営企業の一覧

農業集落排水


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

基準財政需要額及び基準財政収入額から算出される財政力指数については、前年度と同様の0.56となり、類似団体平均値を0.09ポイント上回った。基準財政収入額については、町税やその他自主財源の積極的な確保に努めていき、基準財政需要額については、政策的事業の緊急度・効果、後年度負担等を十分に検討するなど、徹底した事業の見直しを図ることで軽減削減に努める。

経常収支比率の分析欄

経常経費(人件費、扶助費、公債費などに充当した一般財源)と経常一般財源(地方税、地方交付税などによる収入)の比率である経常収支比率は、前年度と同様の90.8%となり、類似団体平均値を0.7%上回った。前年度と比較して、扶助費や特別会計への繰出金等が増加したものの、地方税や普通交付税などの経常一般財源も増加したため、比率に変化が生じなかったものと見られる。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口一人あたりにおける人件費・物件費等の状況については、前年度と比較して6,199円増の128,677円となったが、類似団体平均値からは大きく下回る決算額となった。一方で経常経費分析表からは、人件費が類似団体平均値よりも高いという分析結果が出ており、物件費と比較しても人件費への経常経費充当が多いため、業務の民間委託化等についても検討し、バランスのとれた財政運営を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

給与水準について、ラスパイレス指数は99.3と前年度から1.4ポイント減少しているものの、類似団体平均値よりも高い数値を示している。しかし、千葉県が公表している県内市町村の給与水準の状況一覧表(平成31年度4月1日現在)を見ると、一般行政職における平均給与月額は県内53市町村(千葉市を除く)中、49/53位となっている。職員の給与については、地域性なども加味されるため、他市町村との単純比較はできないが、引き続き適切な水準が保たれるよう努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たりの職員数については、類似団体平均値よりも0.89人下回る9.70人となっているが、直近5年間の数値を見てもほぼ横ばいで推移している。事務事業の多様化などにより、職員数を今以上に削減することが難しくなっているが、人員配置の見直しや民間への業務委託の導入を検討することで事務の効率化を図り、より適切な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は、前年度と同率の6.0%となり、類似団体平均値を1.9%下回った。今後は令和元年度から着手した「上総一ノ宮駅東口整備事業」の償還開始や、令和2年度着手予定の「公共下水道施設整備事業」などといった大型事業の影響により、比率の増加が見込まれるが、急激な数値上昇にならないよう計画的な地方債管理に努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、前年度と比較して18.3%増の52.0%となった。これは一宮町中央ポンプ場の老朽化に伴い、令和2年度から着手される「公共下水道施設整備事業(総事業費583百万円)」を債務負担行為として設定したことが要因として挙げられる。今後も他の老朽化した公共施設の大規模改修などにより、将来負担比率が大きく影響を受けると予想されるため、施設の長寿命化に努め、後世への負担の抑制を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

経常収支比率に占める人件費の割合は、類似団体平均値より7.3%、千葉県平均値からは4.0%高い31.6%となった。依然として類似団体や県平均値より高い水準となっているため、人員配置の見直しや、高い費用対効果が見込まれるものについては民間への業務委託を検討することで改善に努める。

物件費の分析欄

経常収支比率に占める物件費の割合は、前年度から1.0%減少し10.9%となった。類似団体平均値や千葉県平均と比較しても低い割合を示しているため、更なるコスト削減を図れるよう、既存事業の見直し等を行い数値の維持に努めていく。

扶助費の分析欄

経常収支比率に占める扶助費の割合は、類似団体平均値より1.4%高い8.2%となり、年々増加傾向である。これは各種助成費の増加も要因となっているため、住民のニーズに応えつつも、実績等を勘案して制度や事業を見直すことでバランスの取れた事業運営を図っていく。

その他の分析欄

経常収支比率に占めるその他の割合は、類似団体平均値や県平均値を上回り、13.8%となった。その他の内容については、主に特別会計などへの繰出金がその多額を占めるため、特別会計の独立採算の原則を再認識し、特別会計の適正な財源確保を図り、普通会計の負担軽減に努める。

補助費等の分析欄

経常収支比率に占める補助費等の割合は、前年度から0.6%増加し15.2%となったが類似団体平均値とほぼ同率である。町独自で補助している各種団体への補助金については、既得権益化が見受けられるため、公平性・透明性が図られるよう補助金検討委員会からの検討結果を踏まえ、不適当な補助金については見直しや廃止を行い、適切な補助金等の執行が図られるよう取り組んでいく。

公債費の分析欄

経常収支比率に占める公債費の割合は、前年度から0.2%下回る11.1%で、類似団体や千葉県平均値よりも低い数値となっている。今後は「上総一ノ宮駅東口整備事業」の償還開始に加え、老朽化した公共施設の大規模改修など地方債発行を伴う事業が予定されているため、償還額の推移に注意を払いつつ、計画的な地方債管理に努める。

公債費以外の分析欄

経常収支比率に占める公債費以外の割合は79.7%と千葉県平均値とほぼ同率となったが、類似団体平均値を4.5%上回った。類似団体との構成内容を比較すると、義務的経費にあたる人件費・扶助費の構成割合が高い水準にあるため、当該経費の抑制を図り、財政の健全化に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

目的別歳出決算(住民一人あたりのコスト)では、議会費が減少したことにより、全ての費目で類似団体平均値を下回った。総務費では、東京2020オリンピック関連事業である「上総一ノ宮駅東口整備事業」の影響により大幅な増加となった。翌年度も継続して実施される事業であり、他の事業の縮小・廃止も検討して住民一人あたりコストを抑える必要がある。また、今後は老朽化した施設における大規模改修事業により、土木費や教育費等が増加することが想定されるため、それを見据えた計画的な財政運営を図っていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

性質別歳出決算額(住民一人当たりのコスト)については、全体的に類似団体平均値を下回る決算額となっているが、人件費については他の経費と比べて類似団体平均値により近い数値を示しており、更に年々増加傾向にあるため、今後平均値を上回る可能性がある。対して物件費は類似団体平均値より比較的低い数値であるため、業務の民間委託などを積極的に検討していき、人件費の削減に努める。扶助費についても少子高齢化社会が進むにつれて増加していくと考えられるため、数値の推移には十分注意を払うとともに、住民ニーズに応えつつも制度・事業の見直しを図りバランスのとれた事業運営を図る。また、普通建設事業費については、類似団体平均値よりも低い水準ではあるが、今後は老朽化が目立つ公共施設の大規模改修事業など増加要因として考えられる事業が控えており、急激なコスト増加を避けるためにも町全体として取り組む事業を計画的に進めていくことが求められる。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金については、当初268百万円を取崩したが、年度中に約6百万円の繰戻し、また年度末に約119百万円を積立てたため、標準財政規模に占める割合は5.06%減少となった。実質収支については、ほぼ横ばいの推移であるが、標準財政規模に占める割合では0.30%増加となった。また、標準財政規模に対する実質単年度収支の比率については、実質単年度収支額より財政調整基金の収支が大きかったため、結果4.41%の減少となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

健全化判断比率の算定が導入された平成19年決算以降、一般会計のほか、全ての会計は黒字決算となっているため、連結実質赤字比率は生じていない。全ての会計において赤字決算とならないよう、引き続き適切な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

令和元年度から着手した「上総一ノ宮駅東口整備事業」の影響により、債務負担行為に基づく支出額が増加しており、実質公債費率の分子も併せて増加となった。今後も「公共下水道施設整備事業」等の大型事業が予定されており、それに伴って地方債の発行や債務負担行為に基づく支出額の更なる増加が見込まれるため、今後の数値変動に注意を払いつつ、適切な地方債管理に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

将来負担比率の分子は前年度と比較し、504百万円増の1,399百万円となった。これは「債務負担行為に基づく支出予定額」が増加したことが大きな要因であり、これは令和2年度から着手する「公共下水道施設整備事業(総事業費:583百万円)」が債務負担行為として設定されたためである。今後についても、公共施設の大規模改修事業が控えており、それらにかかる債務負担行為の設定や地方債の発行が想定されるため、将来負担比率の数値変動については十分注意を払うとともに、状況に応じて優先度を決め、事業の実施年度をずらすなど健全な財政運営が図れるよう努めていく。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)令和元年度については決算余剰金を財政調整基金へ積立てたが、年度当初に年度間の財源不足に備えるため、268百万円の取崩しを行っていたため、令和元年度末の財政調整基金残高は-142百万円の877百万円となった。また、各特定目的基金については、特定目的に該当した事業の財源の一部として活用するために基金を取崩したため、一部の基金残高においては前年度から減少している。・大塚実海と緑の基金:大塚実記念事業や海岸周辺環境保全事業などの財源として5百万円取崩し・公共施設整備基金:庁内無線アクセスポイント改修工事の財源として10百万円取崩し・保育所整備基金:いちのみや保育所増築工事の財源として30百万円取崩し(今後の方針)財政調整基金や個々の特定目的基金の役割を再認識しながら、健全な財政運営を図るとともに、今後の町の課題に取り組んでいくためにも適切な基金の運用に努めていく。

財政調整基金

(増減理由)災害復旧や町債の償還、年度間の財源不足に備えることを目的として積立てを行っている財政調整基金については、当初予算において一定の活用を図っている。当町の課題を考えると、今後は老朽化施設における大規模改修事業等により多額の財源が必要となることが想定されるため、毎年度の決算余剰金を確実に積立てていけるよう努めていく。(今後の方針)財政調整基金については、町の財政運営を遂行するための貴重な財源となるため、決算余剰金が生じた際には町の将来を見据え、個々の特定目的基金への配慮を行いつつ、一定の水準で基金積立残高が保てるよう努めていく。

減債基金

(増減理由)増減なし(今後の方針)町債の償還に必要な財源を確保するため設置された減債基金については、地方債の発行に伴う事業が想定されるため、適切な運用管理に努めていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)・ふるさと応援基金:ふるさと納税の寄附金を財源により良いまちづくりを推進するための事業の財源として活用・公共施設整備基金:公共施設の整備、改修及び維持補修に必要となる事業の財源として活用・上総一ノ宮駅周辺環境整備基金:上総一ノ宮駅周辺の整備に必要となる事業の財源として活用・魅力ある海岸づくり基金:町のイメージアップを図ることを目的に、観光資源である海岸を整備する事業の財源として活用・保育所整備基金:町保育所の整備、改修及び維持補修に必要となる事業の財源として活用(増減理由)・ふるさと応援基金:オリンピックのサーフィン競技会場である釣ヶ崎海岸に休憩施設を建築するための財源などで100百万円取崩したが、令和元年度寄附金額から必要経費を除いた76百万円を積立てたため、基金残高は184百万円となった。・公共施設整備基金:庁内無線アクセスポイント更改工事の財源として10百万円取崩したため、基金残高は146百万円となった。・上総一ノ宮駅周辺環境整備基金:増減なし。・魅力ある海岸づくり基金:増減なし。・保育所整備基金:いちのみや保育所増築工事の財源として30百万円取崩したため、基金残高は27百万円となった。(今後の方針)・基金の使途明確化を図るため、今後においても個々の特定目的基金への積立てに努めていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当町の有形固定資産減価償却率は、前年度比2.0%増の68.7%となり、類似団体平均値より9.0%高い数値となった。これは町の資産(建物、機械装置)の老朽化が他自治体よりも進んでいる状態であることを意味しており、早急な改善対応策を講じる必要があることから、町の総合計画や公共施設総合管理計画等に基づき予防措置を図っていく。

債務償還比率の分析欄

当町の債務償還比率は、前年度比61.8%増の626.2%となり、類似団体平均値より105.5%高い数値となった。これは、令和元年度の将来負担額が公共下水道施設整備事業(令和2~令和3実施)の債務負担行為により増加したことが要因として考えられる。債務償還比率の増加は町の財政運営にも大きな影響を与えるため、健全な財政運営を行っていくためにも計画的な事業の執行に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

令和元年度の将来負担比率は、前年度比18.3%増の52.0%となり、有形固定資産減価償却率についても、前年度比2.0%増の68.7%となった。これは一宮町中央ポンプ場の除塵機等の改修により、公共下水道施設整備事業への大型投資を緊急・優先的に着手することになったことが要因として挙げられる。また、当町には有形固定資産減価償却率が示すとおり、改修を必要とする公共施設等が複数あるため、将来負担比率の推移に注意しつつ今後の改修計画を立てる必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率については、前年度同値の6.0%と類似団体平均値より低い水準にある一方で、将来負担比率については、前年度比18.3%増の52.0%と類似団体平均値よりも著しく高い値を示している。将来負担比率増加の一因である公共下水道施設整備事業については、令和2年度から整備事業が開始され、財源不足を補う目的で地方債の発行を考えており、実質公債費比率についても今後増加に転じることが予想される。また、町内には老朽化した施設の建替え・改修など大型事業が控えている状況であり、多額の地方債発行による財政負担を回避するためにも計画的な事業執行に努めていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

認定こども園・幼稚園・保育所の有形固定資産減価償却率が15.3%減少し、類似団体平均値を下回ったが、これはいちのみや保育所において保育室の増築工事を行ったことが要因となっている。公営住宅については、有形固定資産減価償却率が示すように老朽化が著しく、入居者のいない建物については順次解体工事を行っているのが現状である。今後も必要な公営住宅戸数を判断しつつ、施設の統廃合を進めるなど、適正管理に努めていく。公民館については、数年後には耐用年数を迎えてしまうものの、公共下水道施設の改修など優先すべき大型事業が直近に控えているため、施設の長寿命化と併せて将来的な改築を見据えた管理計画を立てる必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

役場庁舎については平成26年に建設され、比較的新しいことから有形固定資産減価償却率は類似団体平均を34.6%下回った。一方で、保健センターについては建設から22年経過しており、有形固定資産減価償却率は類似団体平均を14.1%上回った。町の体育館であるGSSセンターは、耐用年数を迎えるまで10年程度猶予があることから、有形固定資産減価償却率は平均値よりわずかに高い値で留まっているが、大雨の際には雨漏りが発生するなど、すでに改修が必要な箇所が散見されている。しかしながら、改修には多額の経費が必要となるため、他の老朽化した公共施設の改修も含め、優先度・緊急性を考慮しつつ対応していく。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

・全体会計(一般会計+特別会計)における資産総額は14,240百万円であり、町民一人あたりでは114万円となっている。・資産総額は前年度末から32百万円減少(▲0.2%)し、負債総額も前年度末から76百万円減少(1.5%)した。資産の内、89.7%が固定資産であり、かつ固定資産全体の83.6%を事業用資産及びインフラ資産が占めている。これらの資産は将来の維持管理や更新等の支出が生じるため、公共施設等総合管理計画に基づいて適正に管理をしていく必要がある。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

・全体会計(一般会計+特別会計)において、経常費用6,648百万円から経常収益242百万円を差し引いた6,406百万円が純経常行政コストであり、町民一人あたりは51万円となっている・経常費用の内、業務費用と比べて移転費用の割合が多く、「補助金等」が経常費用全体の53.2%を占めているため、補助率や事業内容等の見直しを行い、経常費用の抑制に努めていく。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

・全体会計(一般会計+特別会計)において、純資産残高は前年度から45百万円(0.5%)増加し、9,139百万円となっている。・税収等の財源に対する純経常行政コストの比率は99.4%であり、100%を下回っていることから、翌年度以降へ引き継ぐ資産が蓄積されたことを表している。・純経常行政コストは昨年度から55百万円(0.9%)増加しているものの、税収及び国県等補助金についても296百万円(4.8%)増加しているため、地方税の徴収業務の強化等により、継続した純資産残高の増加に努めていく。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

・全体会計(一般会計+特別会計)において、業務活動収支は423百万円(収入6,583百万円支出6,160百万円)、投資活動収支は▲337百万円(収入425百万円-支出762百万円)である。・業務活動収支(支払利息支出を除く)と投資活動収支(基金積立金支出及び基金取崩収入を除く)を合わせた基礎的財政収支は▲64百万円であり、公共施設等整備費支出の増加等により昨年度(72百万円)から136百万円の減▲188.9%)となっている。・財務活動収支については、地方債償還額が地方債発行収入を上回ったことから24百万円(収入330百万円支出354百万円)となり、地方債の償還が進んでいると捉えられる。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額と歳入額対資産比率については、類似団体平均と比べて大きく下回っているが、これは取得価額が不明なため備忘価額1円で評価している道路等が多いことが影響していると考えられる。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均値を上回っており、老朽化した施設が多いことが影響していると考えられるため、計画的に修繕や更新を行い施設の長寿命化を図っていく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

令和元年度は上総一ノ宮駅東口整備事業等に係る地方債発行の影響により、地方債残高が増加したことで将来世代負担比率も併せて増加した。令和2年度からは公共下水道施設整備事業に係る地方債発行も予定されており、地方債残高は今後増加していくと見込まれるため、計画的な地方債の発行・償還により可能な限り数値の維持に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストは類似団体平均値を下回っていあるが、純行政コストは増加傾向にあり、今後も高齢化の進展による介護保険及び後期高齢者医療特別会計繰出金等の増加が見込まれるため、介護予防等の推進により純行政コストの抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額については、類似団体平均値を下回っているものの、基礎的財政収支については、基金取崩収入及び基金積立金支出を除いた投資活動収支の赤字分が、業務活動収支の黒字分を上回り▲157百万円となった。これは地方債を発行して、上総一ノ宮駅東口整備事業など公共施設等の整備を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均値を下回っており、経常収益に対して人件費や維持管理費等の経常費用が大きいことが影響していると考えられる。また、経常収益については昨年度から▲30百万円となっているため、公共施設等の利用回数を上げるための取組みや、使用料の見直しについても検討し、受益者負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,