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地方財政ダッシュボード

埼玉県川口市の財政状況(2019年度)

🏠川口市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

令和元年度は、前年度と比較して、市民税の所得割やたばこ税等の増により基準財政収入額が増加となったものの、社会福祉費や高齢者保健福祉費等の増により基準財政需要額が、基準財政収入額の増を上回る増加となったことから、3ヶ年平均で前年度より減少となった。

経常収支比率の分析欄

経常経費一般財源収入は、地方税、地方特例付金などにより増となったものの、経常経費充当一般財源等が、平成30年度と比べて、公債費以外が軒並み増額したことにより経常収支比率が増加した。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりの人件費・物件費等の状況は、全国平均、埼玉県平均及び類似団体平均を下回っている。令和元年度決算は、中核市移行に伴う職員の増員等や人件費上昇による各種委託料等の全般的な増加に伴い物件費が増となったことから人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、前年度と比べて4,701円の増となった。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数については、令和2年4月1日に川口市独自の給料表の引き下げを行い、行政職給料表で、平均改定率マイナス1.267%の引き下げ改定を行った。ラスパイレス指数の高い層を中心に39歳以上は引き下げを行い、ラスパイレス指数の低い層である29歳から38歳までは引き上げを行った。今後も、人事院勧告の内容及び地域における民間企業の給与の実態や経済情勢、国や他の地方公共団体の状況等を総合的に勘案し、適正な給与改定を行っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

本市では、平成10年度以降、第1次及び第2次定員管理適正化計画を策定し、職員定数の適正化に早い段階から取り組んだため、人口千人あたりの職員数は類似団体平均を下回る推移となっている。更に、第3次定員管理適正化計画での削減、平成23年の鳩ヶ谷市との合併による職員数の段階的な削減等を実施してきたが、その一方で、新たな行政需要への対応や中核市への移行に向けて、必要な箇所に適正な職員配置を行なったため、平成26年度からは市全体の職員数及び人口千人当たり職員数としては増加で推移している。近年においても、平成30年の中核市への移行等により増員が続いており、平成31年4月1日の普通会計職員数及び人口千人当たり職員数は前年度に引き続き増加している状況である。

実質公債費比率の分析欄

類似団体、県平均を上回っているが、前年度と比べ改善している。主な改善要因としては、一般会計における元利償還金の減少、下水道事業が法適用に移行したことに伴い準元利償還金が減少したこと等があげられる。一方で悪化要因として、都市計画税の充当率が減少したこと等があげられる。今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、地方債に頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体、全国平均、県平均を大幅に下回ってるが、前年度と比べると悪化している。主な悪化要因としては、地方債現在高の増加、充当可能な都市計画税の減少や、充当可能基金が減少したこと等があげられる。一方で改善要因として、公営企業債等繰入見込額の減少、土地開発公社の不動産売却に伴い債務負担簿価が減少したこと等があげられる。今後も引き続き財政運営の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

人件費に係る令和元年度の経常収支比率については、中核市移行に伴う職員の増員等により前年度よりも0.4ポイントの増となっている。また、類似団体平均と比較すると、0.8ポイント下回っている状況にある。今後も適正な給与水準となるよう必要に応じ見直しを行っていく。

物件費の分析欄

物件費は、前年度から0.9ポイントの増となった。これは、人件費上昇による各種委託料等の全体的な増加などによるものである。物件費が高水準にある理由は、本市は第四次川口市行政改革大綱に基づき、民間委託を推進しているため他団体より高水準となっている。

扶助費の分析欄

扶助費は、前年度から0.7ポイントの増となった。これは、幼児教育・保育の無償化が令和元年度10月より実施されたためである。今後は通年で実施されることから更なる上昇が見込まれる。

その他の分析欄

その他については、前年度から2.3ポイントの減となった。下水道事業が特別会計から企業会計へ移行したことに伴い繰出金が皆減となったことなどによるものである。

補助費等の分析欄

補助費等は、前年度から1.8ポイントの増となった。下水道事業が特別会計から企業会計へ移行したことに伴い下水道事業会計負担金、補助金が皆増となったことなどによるものである。

公債費の分析欄

類似団体、全国平均、埼玉県平均を下回っており、前年度と比較して改善している。今後は公共施設の老朽化にともなう大規模改修等、公債費の負担が大きくなることも見込まれるが、事業の取捨選択を行い、将来計画を見据えて地方債の発行額抑制に努めていく。

公債費以外の分析欄

公債費以外については、前年度から1.5ポイントの増となった。他団体を上回る主な要因は物件費である。物件費については、経費削減を目的として業務委託や指定管理者制度を実施しているが、効果の評価・検証を行い、さらなる適正化を進め、縮減に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民1人あたり約335,798円となっており、前年度の約312,986円と比べて22,812円の増となっている。総務費が前年度と比べて住民1人あたり16,781円の増、民生費が前年度と比べて住民1人あたり5,644円の増となったことなどによる。総務費は、新庁舎建設事業のうち第一本庁舎竣工のためであり、民生費は、子ども子育て関連経費の幼児教育・保育の無償化のためである。また、教育費は、前年度から住民1人あたり1,983円の増となっているが、芝スポーツセンターの耐震改修事業の皆増、小学校施設維持補修費が増となったことなどによる。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民1人あたり約335,798円となっており、前年度の約312,986円と比べて22,812円の増となっている。普通建設事業費が前年度と比べて11,733円の増、扶助費が5,406円の増、積立金が2,963円の増であることなどによる。普通建設事業費は、新庁舎建設事業及び川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業などにより増となったほか、積立金は、市税の伸びや事業の執行残から将来の財源とするため積立てたもの、扶助費は幼児教育・保育の無償化の影響によるもの、また物件費は、前年度から2,314円の増で、委託料の人件費増によるものなどであり、維持補修費は、前年度から1,824円の増で、教育施設の補修工事などによるものであり、投資及び出資金は、前年度から2,874円の皆増で、下水道事業会計繰出金が皆減し、下水道事業会計出資金が皆増となったことなどによるものである。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金については、中期的な見通しのもとに、決算剰余金を中心に積み立て、基金残高が前年度比1.26ポイントの増となった。実質収支額は前年度から0.4ポイント減となったが、歳出総額が歳入総額を上回る増となったためである。実質単年度収支は3.37ポイント増となり、積立金の増などによる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

全体として黒字額は横ばいである。(H30:161.9億円→R01:160.9億円)会計ごとの変化として、・一般会計において、新庁舎建設事業費の増等により4.1億円の減となった。・下水道事業が特別会計から企業会計に移行したことに伴い、算定上の扱いが変わったこと等により、黒字額が増加した。(H30:6.8億円→R01:19.2億円)・介護保険事業特別会計において、国庫補助金(調整交付金)の増等により黒字額が増加した。(H30:7.3億円→R01:12.5億円)があげられる。すべての会計において赤字は発生しておらず、今後も適切な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

主な改善要因としては、一般会計における元利償還金の減少、下水道事業が法適用に移行したことに伴い準元利償還金が減少したこと等があげられる。一方で悪化要因として、都市計画税の充当率が減少したこと等があげられる。今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、地方債に頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

主な悪化要因としては、地方債現在高の増加、充当可能な都市計画税の減少や、充当可能基金が減少したこと等があげられる。一方で改善要因として、公営企業債等繰入見込額の減少、土地開発公社の不動産売却に伴う債務負担簿価の減少等があげられる。今後も引き続き財政運営の健全化に努める。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)教育施設整備基金を36億円、庁舎等整備基金を27億円取り崩したこと、財政調整基金を14億円積み立てたこと等から、基金全体としては48億円の減となった。(今後の方針)財政調整基金を事業に積極的に活用することとし、特定目的基金については、今後の予定を見据えて計画的に積立を行い、順次取崩しを行う。

財政調整基金

(増減理由)14億円を積み立てたことから増加。(今後の方針)財政調整基金を事業に積極的に活用することとし、令和3年度予算には国民健康保険特別会計や介護保険特別会計への繰出金等に充当するため、約61億円の財政調整基金の取崩しを予定している。

減債基金

(増減理由)土地開発公社から市に代物弁済された土地の売払収入を積立てたため増加。償還相当額を取崩ししたため減少。(今後の方針)埼玉高速鉄道経営健全化事業実施に伴う債務の株式化(DES)により、適債性を欠いた借入額の繰上償還相当額を積立てており、毎年、償還相当額を取崩ししていく。また、土地開発公社の一部業務廃止に伴って起こした第三セクター等改革推進債の償還に備えるため、公社から市に代物弁済された土地の売払収入等を随時積み立てるとともに、償還額相当を取崩ししていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)環境施設整備基金・・・廃棄物処理施設又は最終処分場の整備に要する経費の財源に充てるもの庁舎等整備基金・・・・庁舎等の建設、取得、整備及び大規模な改修の資金に充てるもの教育施設整備基金・・・教育施設の建設、取得及び改修その他の整備に要する経費の財源に充てるもの(増減理由)環境施設整備基金容リ協会拠出金等を積み立てたため増加。庁舎等整備基金新庁舎建設事業費に充当したため減少。教育施設整備基金教育施設整備事業費に充当したため減少。(今後の方針)環境施設整備基金戸塚環境センターの改築に備えて積立てを続るとともに、廃棄物処理施設の整備に充当するため、順次取崩しを行う。庁舎等整備基金新庁舎建設事業等に充当するため、順次取崩しを行う。教育施設整備基金教育施設整備事業費に充当するため、順次取崩しを行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当市では、平成28年4月に策定した川口市公共施設等総合管理計画(以下、「計画」という。)において、施設総量の適正化、ライフサイクルコスト(生涯費用)の把握と縮減、既存施設の長期利用、インフラ資産の計画的な維持管理・更新という総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針を掲げた。有形固定資産減価償却率は、平成27年度から令和元年度まで類似団体平均を上回っており、比較的長期にわたり資産を活用していると見られ、計画に基づいて有形固定資産の更新を行っていくことが重要と考えている。

債務償還比率の分析欄

将来負担額は減少したが、充当可能基金額の減少がそれを上回り、債務償還比率が悪化した。将来負担額の減少は、土地開発公社の不動産売却に伴う債務負担簿価の減などによる債務負担行為に基づく支出予定額の減少を主要な要因とする。充当可能基金額の減少は、教育施設整備基金や庁舎等整備基金等が減少したことを主要な要因とする。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

有形固定資産減価償却率は、令和元年度は前年度と比べ0.3ポイント増加となり、若干の増加が見られ、類似団体と比較して0.8ポイント高くなっている。また、将来負担比率は前年度に比較して4.0ポイント増加、平成27年度と比較して3.9ポイント減少しており、令和元年度は類似団体と比較して26.0ポイント低い。今後は、川口市公共施設等総合管理計画に基づいた計画的な資産の更新を行っていくことが重要である。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費率は、都市計画事業費の増加に伴い都市計画税の充当率が低下したことなどにより特定財源の額が減少したが、一般廃棄物処理事業債の償還が終了したことなどにより元利償還金が減少し、0.3ポイント減少した。将来負担比率は、一般会計等における地方債残高が増加し、また充当可能基金が減少したことにより4.0ポイント上昇した。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

令和元年度末において、当市で有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して特に大きな施設類型は、道路である。道路は、87.1ポイントと類似団体、全国平均と比べて高い。1980年代以前に整備された道路の整備費が資産の約9割を占めており、老朽化度合いが高い状況である。公営住宅、保育所及び公民館は、老朽化の解消のため、建替や耐震改修を実施してきたため、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率は低くなっている。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

ほとんどの類型において、有形固定資産減価償却率は類似団体平均を下回っているか同等であり、川口市公共施設等総合管理計画に基づき、効果的な施設の維持管理に引き続き努めていく。庁舎については、本庁舎の1期棟が完成したため、有形固定資産減価償却率が大きく改善している。消防施設については、有形固定資産減価償却率が類似団体と比べて10.2ポイント高いが、老朽化の解消のため、改築事業を実施していく。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等では、資産総額が前年度末から+4,963百万円(+0.5%)となった。主な要因は、有形固定資産の+14,796百万円(+1.8%)の増、基金の-4,821百万円(-9.5%)の減、現金預金の6,201百万円(-38.5%)の減による。また、負債総額は、前年度末から-5,831百万円(-2.9%)となった。主な要因は、1年内償還予定地方債の減が622百万円(一4.3%)、預り金の減が-5,164百万円(-96.5%)となったことによる。全体では、資産総額が前年度末から+138,149百万円(+13.1%)となった。主な要因は、一般会計等の要因に加えて、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の資産が+139,125百万円皆増による。負債総額は、前年度末から+121,650百万円(+47.4%)となり、これも同じく令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の負債が+127,953百万円皆増による。連結では、資産総額が前年度末から+134,068百万円(+12.3%)となった。主な要因は、一般会計等、全体の理由に加えて、戸田競艇企業団の未収金の1,315百万円(-81.8%)の減、川口市土地開発公社の棚卸し資産の減が2,046百万円(-22.9%)による。負債総額は、前年度末から+117,911百万円(+42.7%)となった。主な要因は、一般会計等、全体の理由に加えて、川口市土地開発公社の1年内償還予定地方債の減が-2,048百万円(-23.1%)による。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等では、純経常行政コストが前年度末から+1,412百万円(+0.9%)となった。主な要因は、社会保障給付費をはじめとする移転費用が+4,797百万円(+5.5%)となったことや、退職手当引当金繰入額をはじめとする人件費が2,970百万円(-9.9%)の減による。また、純行政コストは、前年度末から+2,070百万円(+1.3%)となった。主な要因は、純経常行政コストの要因に加え、損失補償等引当金が+329百万円の増、資産売却益が-271百万円(-88.3%)の減等による。全体では、純経常行政コストが前年度末から+2,729百万円(+1.1%)となった。主な要因は、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の純経常行政コストが+3,415百万円の皆増による。また、純行政コストは、前年度末から+4,139百万円(+1.7%)となった。主な要因は、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の純行政コストが+4,178百万円の皆増による。連結では、純経常行政コストが前年度末から+6,510百万円(+2.3%)となった。また、純行政コストは、前年度末から+7,651百万円(+2.7%)となった。主な要因は、全体の理由に加え、埼玉県後期高齢者医療広域連合の移転費用が前年度末から+3,618百万円(+7.3%)の増による。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等では、税収等の財源(169,493百万円)が純行政コスト(158,096百万円)を上回っており、本年度差額は+11,397百万円となり、純資産残高は+10,794百万円の増加となった。主な要因は、令和元年度から始まった保育無償化に係る国県等補助金が増加しているためである。全体では、税収等の財源(258,078百万円)が純行政コスト(249,529百万円)を上回っており、本年度差額は+8,549百万円となり、純資産残高は+9,645百万円の増加となった。主な要因は一般会計等と同様の理由による。連結では、税収等の財源(301,425百万円)が純行政コスト(292,978百万円)を上回っており、本年度差額は+8,447百万円となり、純資産残高は+9,303百万円の増加となった。主な要因は一般会計等と同様の理由による。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等では、業務活動収支が前年度末から-3,726百万円(-18.5%)となった。これは、移転費用支出が+4,797千円(+5.5%)増となったことによる。投資活動収支は、469百万円(-2.5%)となった。これは、新庁舎建設事業等の増により公共施設等整備費支出が+7,252百万円(+34.0%)増、財政調整基金積立金の増により基金積立金支出が+1,800百万円(+8.2倍)増、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の出資金の皆増により投資及び出資金支出が+1,745百万円の皆増となったものの、投資活動収入が+10,351百万円(+4.2倍)増となったことによる。財務活動収支は、+3,018百万円となった。これは、地方債発行収入が+2,737百万円(+22.2%)増となったことによる。全体では、業務活動収支が前年度末から1,711百万円(-7.2%)となった。主な要因は、一般会計等の要因に加え、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の業務活動収支が+3,598百万円の皆増や、小型自動車競走事業のその他収入の+661百万円(+3.1%)の増による。投資活動収支は、前年度末から2,459百万円(-11.0%)となった。一般会計等の要因に加えて、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の投資活動収支が-3,272百万円の皆減による。財務活動収支は、前年度末から+4,740百万円となった。一般会計等の要因に加えて、令和元年度より連結対象に加わった下水道事業会計の財務活動収支が+1,146百万円の皆増による。連結では、業務活動収支が前年度末から4,641百万円(-15.9%)、投資活動収支は、前年度末から2,082百万円(-9.1%)、財務活動収支は、前年度末から+6,837百万円となった。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体を上回っており、比較的、住民にとって活用できる施設やインフラが多いことがわかる。資産額は増加したが、人口も増加したため、前年度と同額となった。歳入額対資産比率は、類似団体を上回っており、歳入額に対して資産形成をこれまで実施してきていることがわかる。資産額、歳入総額が共に増加したが、歳入総額が+6.9%と増加幅が大きいため歳入額対資産比率は0.27年となった。有形固定資産減価償却率は、ほぼ横ばいであるが、類似団体平均値の増加に伴い、差が0.6と縮小した。本市は、老朽化した施設が多く、今後も老朽化した施設の建て替えを引き続き推進していく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、前年度より0.7%増加し、類似団体平均を上回っており、地方債に依存せずに資産形成をしてきたことがわかり、将来世代の資金使途を類似団体に比べて拘束せずに済むことがわかる。将来世代負担比率は、ほぼ横ばいであり、類似団体平均より低く、将来世代の負担が比較的少ないことがわかり、引き続き、交付税措置のない地方債の活用は押さえつつ必要な工事などを実施していく。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、ほぼ横ばいであり、当該値は類似団体を下回っており、比較的低額で行政活動が実施できていることがわかる。引き続き、行政コストを押さえながら、事業を実施していく。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、前年度と比べて-1.1万円(-3.3%)である。本市は、類似団体平均値を下回っており、類似団体と比べて借金に頼らず資産形成を実施してきたことがわかる。基礎的財政収支は、令和元年度は、前年度と比較して一7,636百万円となっており、類似団体と比べて大きく下回ってしまっている。これは、障害者自立支援事業の増や保育無償化により移転費用支出が+4,797百万円(+5.5%)増となったことや、基金積立金支出が+1,800百万円(+8.2倍)増したものの、基金取崩収入が+5,098百万円(+3.9倍)増したことによる。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、前年度と比較して-0.4%で、4年連続前年度数値を下回ったものの、本市は、類似団体平均値を上回っており、類似団体より使用料及び手数料などの経常収益の比率が高いことが分かる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,