小城市：市民病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

地域において担っている役割

救急・小児に関わる医療のほか、生活習慣病への対応を積極的に取り組んでいる。特に糖尿病については、県内9ヶ所ある糖尿病コーディネート事業の小城多久地区の拠点病院として、当院コーディネート看護師がかかりつけ医へのサポート、情報提供等を行い、重症化防止（透析予防）へ積極的に関与している。また、医療安全網（Medicalとその家族にとって、地域の病院の選択肢の保障が出来ることが当院に求められている。

経営の健全性・効率性について

入院患者数が増加した影響で病床利用率は改善し、入院・外来収益共、昨年に比べ増収となった。一方、人件費や材料費、経費等が増加した影響で、費用が収益を上回り、３期連続の黒字とはならなかった。

老朽化の状況について

病院本体が築３４年経過しており、老朽化が激しく現在の医療ニーズに対応していない。その為、建て替えを含めた大規模投資の必要性は高い状況である。しかしながら現在、隣市の多久市立病院との再編ネットワーク化について検討・協議をしており、当面は小規模修繕等での対応を行っていく。

全体総括

建物の老朽化による不具合等が頻発し修繕費等の増加が今後も見込まれる。また全職員の平均年齢45.0歳と年々上がっており、人件費を主とした固定経費は右肩上がりを続けると想定している。病床利用率が引き続き70％を下回っているが、繁忙期には85％近く病床を使う時期もあり、経営的な観点から安易に減床との判断が出来ない状況である。今年度については病床利用率の改善は出来たものの、引き続き地域医療連携室を中心とした患者紹介等の受入強化を図り、患者数確保・収益改善に努めたい。

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