経営の健全性・効率性について
指標は、類似団体の平均値よりも概ね良好な値を示している。また、経年比較においても改善の方向を示しており、経営の状況、資金の状況、債務の状況等の面から、健全な経営ができている。⑦施設利用率が平均より低いが、災害等に備える危機管理のためや、老朽施設を改修するためには、ある程度の余裕も必要であるため、これらを踏まえて利用率の向上を目指していく必要がある。⑧有収率が近年低下しているのは、水質管理のためや整備区域の拡大に伴う作業用水量(収入とならない水量)等の増加によるものであるが、早急に改善させる必要があると認識している。
老朽化の状況について
指標は、類似団体の平均に比べると老朽度は低い数値を示している。管路の更新も毎年一定規模実施しているため、②管路経年化率はほぼ横ばいで推移しており、全体として老朽化が進行している状況ではない。
全体総括
現在の水道事業は、経営の健全性・効率性及び老朽化の状況を示す指標とも、ほぼ健全な状況であると判断している。しかし、将来的に安定的な経営を行うためには、有収率の改善が必要であり、またこれらの指標で表れていない課題にも取り組んでいく必要がある。そのため、平成27年に策定した「中期経営計画」を着実に遂行し、更なる健全経営に努めていく。中期経営計画:平成27年度から平成31年度までを計画期間とし、水道料金収入の減少、施設の更新や自然災害に対応する取り組みの強化などを見込み、事業を整理し策定したもの。