経営の健全性・効率性について
累積欠損金もなく、企業債の償還も終了し、健全経営を維持しているが、給水人口・給水量の減少とそれに伴う料金収入の減少により今後ますます経営環境は悪化することが予想される。また施設利用率が低く、用水の供給先である宇和島市水道局とも協議し施設の統廃合を実施できるか検討する必要がある。また併せて今後の経営の健全性を維持し、設備更新の経費を確保するためにも、平成2年度から据え置いている用水供給料金の改正も早急に検討する必要がある。
老朽化の状況について
現在3浄水場を有しているが、給水開始後34年が経過し施設、設備の老朽化が進んでいる。平成27年度から28年度にかけて設備更新の設計業務を委託し今後計画的に更新工事を実施していく予定です。導水管路は県営かんがい排水事業との共同施設であり、平成25年度から3か年で県が機能保全計画策定のための調査を実施しており、平成31年度から長寿命化のための更新工事を実施予定です。
全体総括
給水開始から30年以上が経過し、施設の老朽化が進行しているため、早急に施設の長寿命化を図る必要がある。現在平成27年度から3か年で浄水場の耐震補強工事を実施予定であり、その後設備の更新等を実施していく必要がある。給水人口・給水量の減少に見合った施設の合理化、設備投資に必要な財源を確保するための適正な料金改定を行い、安心安全な水道用水の供給のため早急に対応する必要がある。