🗾29:奈良県 >>> 🌆桜井市
簡易水道事業
末端給水事業
公共下水道
特定環境保全公共下水道
初瀬駐車場
桜井駅北口駐車場
桜井駅南口駐車場
📅2023年度 📅2022年度 📅2021年度 📅2020年度 📅2019年度 📅2018年度 📅2017年度 📅2016年度 📅2015年度 📅2014年度 📅2013年度 📅2012年度 📅2011年度 📅2010年度
財政力指数の分析欄平成27年度においては、数値的には前年度と比較してほぼ横ばいとなったが、それは地方消費税交付金などの外的要因が影響した結果であり、実質的には下降傾向であると言える。その原因としては、人口の減少や高齢者人口の増加に加え、市内に大きな法人が存在しないこと等により、財政基盤が脆弱であることが考えられる。そのため、第1次行財政改革(平成16年度~平成20年度)、第2次行財政改革(平成21年度~平成25年度)に引き続き、新たな行財政改革大綱を策定し、財政の健全化に努めているところである。 | |
経常収支比率の分析欄平成27年度においては前年度より改善されたものの、依然として類似団体平均を大きく上回っており、硬直的な財政状況であることに変化はない。また、改善となった要因としても、歳出面では公債費が着実に減少していることは一因に挙げられるが、最も大きい要因は依存財源である地方消費税交付金と地方交付税の増額であり、主体的な改善とは言い難い状況である。そのため、第2次行財政改革プログラム・アクションプランに基づき、職員数の削減(5年間で職員数を10%削減)等、人件費及びその他の経費の徹底した削減に取り組むとともに、税の収納率向上対策による自主財源確保に努めるなど、引き続き行財政改革に取り組んでいる。 | |
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄平成27年度においては前年度に引き続き、類似団体平均を上回っている。本市においては、し尿処理やごみ処理等の単独実施や、4箇所の公立保育所の運営が人件費・物件費を吊り上げる要因となっている。人件費については、第2次行財政改革プログラム・アクションプランに基づき、職員数の削減(5年間で職員数を10%削減)を行うとともに、物件費等についても徹底した経費の削減に取り組んでいる。 | |
ラスパイレス指数の分析欄平成27年度においても前年度と同様、類似団体平均をやや上回っている。引き続き給与の適正化を図り、指数の抑制に努めているところである。 | |
人口1,000人当たり職員数の分析欄平成27年度においても前年度と同様、類似団体平均を大きく上回っている。本市においては、し尿処理やごみ処理等を単独で行っており、公立保育所も4箇所運営していることが、職員数が多い要因となっている。このため、第2次行財政改革プログラム・アクションプランに基づき、職員数を5年間で10%削減すべく、職員数を抑制し、定員管理の適正化に努めているところである。 | |
実質公債費比率の分析欄平成27年度決算においては前年度と同数値となったが、前年度まで同水準であった類似団体平均よりはやや開きが出てきており、高い数値となっている。これは、類似団体が着実に地方債残高を減少させている一方、実質公債費比率は3ヵ年平均であるため、本市が平成26年度より償還を開始した第三セクター等改革推進債の影響が強まっていることが要因と考えられる。今後は、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれるため、中長期的な見通しのもと計画的に事業を行い、起債の発行を抑制することで、比率の改善に努めていく。 | |
将来負担比率の分析欄平成27年度については、前年度より改善したものの、なお類似団体平均を上回っている。前年度より数値が改善した主な要因としては、地方債残高の着実な減少が挙げられるが、依然として高い数値となっている要因としては、平成12年度から平成14年度にかけて実施したごみ処理施設建設に伴い発行した起債が大きく影響しているものと考えられる。今後は、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれるため、中長期的な見通しのもと計画的に事業を行い、起債の発行を抑制することで、比率の改善に努めていく。 |
人件費の分析欄数値は平成26年度に引き続き、類似団体平均とほぼ同水準となっている。これは、平成26年度に常備消防業務の広域化に伴い、職員数が減少したことが影響したためである。今後も定員管理の適正化に努めていく。 | |
物件費の分析欄数値は近年増加傾向にあり、類似団体平均を大きく上回っているが、平成27年度の数値はやや改善され、類似団体との差が縮小している。慢性的に数値が高くなっている主な要因としては、各施設の運営経費(需用費や指定管理料)やごみ焼却炉等の管理運営委託にかかる経費が考えられるが、平成27年度からは後者の管理運営経費の一部をより適切な性質に振り替えたため、数値が減少している。物件費についても行財政改革に基づき、引き続き徹底した経費削減に取り組んでいるところである。 | |
扶助費の分析欄平成27年度における数値も、例年に引き続き類似団体平均を大きく上回っている。これについては、生活保護者や高齢者の割合や、障がい者福祉サービスの利用率などが類似団体よりも高く、社会保障関連経費が増加していることが主な原因と考えられる。 | |
その他の分析欄近年、数値は類似団体平均とほぼ同水準であるが、平成27年度はやや高くなっている。その主な要因としては、普通建設事業費の医療・福祉拠点施設整備にかかる費用が挙げられる。その他の経費についても、行財政改革に基づき、徹底した歳出削減に取り組んでいるところである。 | |
補助費等の分析欄近年、数値は類似団体平均を下回っているが、平成26年度より大幅に上昇している。例年数値が低い要因としては、本市がし尿処理やごみ処理等を単独で行っており、一部事務組合加入に伴う負担金が少ないことが挙げられる。逆に、人件費や物件費の数値が高くなっているのはこのためである。また、平成26年度からの上昇要因としては、常備消防の広域化により、新たに負担金が発生したことが挙げられる。 | |
公債費の分析欄近年、数値は類似団体平均を上回っているが、平成26年度からはその差がさらに大きくなってきている。近年数値が高い理由としては、平成12年度から平成14年度にかけて実施したごみ処理施設建設に伴う起債の償還が挙げられるが、平成26年度からは土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革推進債の償還が影響しているものと考えられる。今後も厳しい見通しとなるが、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれるため、中長期的な見通しのもと計画的に事業を行い、起債の発行を抑制することで、比率の改善に努めていく。 | |
公債費以外の分析欄例年、数値は類似団体平均をやや上回っている。本市においては、し尿処理、ごみ処理等を単独で行っていることや、公立保育所も4箇所運営していることが、人件費や物件費が高くなる要因となっている。また、高齢者の割合や障がい者福祉サービスの利用率が高いことが、扶助費を押し上げる要因となっている。第2次行財政改革プログラム・アクションプランに基づき、特に人件費・物件費については徹底した経費削減に取り組んでいるところである。 |
類似団体平均と比較すると、議会費は近年同水準であったが、平成27年度は市議会議員改選に伴う議会共済会負担金が増額となったため、やや上昇している。総務費については近年平均を下回っているが、平成26年度から増加している主な要因は、市有施設最適化整備更新基金の積立金である。また、平成27年度は、医療・福祉拠点施設の整備を開始したことによって増額となっている。民生費については、平成23年度時点では平均を大きく下回っていたが、年々その差は小さくなり、平成27年度には平均を上回っている。これは、生活保護者数や高齢者数、障がい者福祉サービスの利用の増加により、扶助費等が年々急激な伸びを示していることから、その伸び率が類似団体より大きいことによるものと考えられる。衛生費については、近年平均をやや上回って推移しているが、平成27年度に増加している主な要因には、リサイクルセンターの爆発火災に伴う修繕料の増加が挙げられる。なお、平成24年度の増加は、し尿処理施設基幹的設備改良工事によるものである。商工費についても、近年平均を下回っているが、平成26年度に類似団体が大きく増加しているのに対し、本市は平年並みである一方、平成27年度は逆の状況となっている。これは、平成26年度に国の補正予算にて計上されたプレミアム付き商品券事業によるもので、本市は事業を繰り越して平成27年度に実施したため、支出の増加が逆転したものと考えられる。消防費についても近年平均を下回っているが、平成26年度からは常備消防業務の広域化に伴う初期費用等が増加している。公債費については、ごみ処理施設建設に伴う起債や、平成25年度の土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革推進債の償還により、平均を上回って推移している。その他の費目については、近年概ね平均を下回って推移している。目的別歳出としてもやはり、単独で行っているし尿処理やごみ処理に伴う衛生費の増加や、それらの施設の建設に伴う起債や第三セクター等改革推進債にかかる公債費の増加、生活保護者数や高齢者数、障がい者福祉サービスの利用の増加などに伴う民生費の増加が目立っており、これらが財政硬直化の要因とになっているものと考えられる。これにより、総務費や土木費、教育費で計上される庁舎や学校、道路など公共施設の老朽化対策等が先送りとなっている状況である。
類似団体平均と比較すると、本市は単独で行っているし尿処理やごみ処理、公立保育所4箇所の運営等により、補助費等は抑制されている反面、人件費や物件費は上昇している。また、ごみ処理施設建設に伴う起債や、土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革推進債の償還により、公債費も高くなっている。さらに、扶助費についても、生活保護者や高齢者の増加や障がい者福祉サービスの利用率の上昇などにより、比較的高額となっている。つまり、これらが経常収支比率の高さの要因となっている。本市はそのような硬直化した財政構造のため、普通建設事業費や積立金に支出する財政的余裕がなく、施設の老朽化対策等の解決すべき課題が積み残されている状況である。財政は今後も厳しい見通しとなるが、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業も見込まれるため、中長期的な見通しのもと計画的に事業を行うと同時に、新たな行財政改革大綱・アクションプランに基づき、徹底した経費削減に取り組むことが必要である。
分析欄平成22年度決算以降、実質収支・実質単年度収支がともに黒字であったものの、平成26年度決算は実質単年度収支で赤字となり、平成27年度決算では再び両方黒字に回復した。抜本的な改革・見直しを掲げた第2次行財政改革プログラム・アクションプラン(平成21年度~平成25年度)に引き続き、新たな行財政改革大綱を策定し、経費の削減や収入の確保に努めているところであるが、今後は、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれることから、基金の積立を行い、財政需要に対応していく必要がある。 |
分析欄連結実質比率に係る赤字・黒字の構成を見ると、駐車場事業特別会計と住宅新築資金等貸付金特別会計は慢性的な赤字となっており、前者については利用促進対策や運営の効率化、後者については貸付金回収の強化を講じているところである。水道事業会計においては、人口減少による給水量の減少はあるものの、安定した収益を確保しており、例年黒字となっている。国民健康保険特別会計や介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計においては、生産年齢人口の減少や高齢者人口の増加などにより厳しい財政運営となっているが、かろうじて黒字を確保している。本市においては、第1次行財政改革(平成16年度~平成20年度)に引き続き、抜本的な改革・見直しとして第2次行財政改革プログラム(平成21年度~平成25年度)を策定し、一般会計だけではなく、各特別会計においても経費の削減や収入の確保に努めている。現在も財政健全化にむけて、新たな行財政改革大綱に基づく行財政改革アクションプランに取り組むとともに、これまでの取り組みも継続して行っているところである。 |
分析欄元利償還金は年々減少傾向であったが、平成26年度からは第三セクター等改革推進債の償還が始まったことにより、増加している。また、平成12年度から平成14年度にかけて実施したごみ処理施設建設に伴う起債の償還により、元利償還金が高額となる状況が平成29年度まで続く見込みである。さらに、臨時財政対策債の発行額が高水準で推移していることに伴い、算入公債費等も同様に高水準を維持し続けている。今後は、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれるため、中長期的な見通しのもと計画的に事業を行い、起債の発行の抑制に努める。分析欄:減債基金 |
分析欄将来負担額について、一般会計等に係る地方債の現在高は、起債を抑制しつつ着実に償還を進めているため、減少傾向にある。平成25年度は第三セクター等改革推進債の起債を行ったことから、現在高は増加した。組合等負担等見込額は、平成26年度から常備消防業務の広域化に伴い、増加している。退職手当負担見込額は、退職者が増加する一方、採用抑制により職員数が減少しているため、見込額は減少している。設立法人等の負債等負担見込額は、平成25年度に土地開発公社の解散を行ったことから、皆減となった。また、充当可能財源等については、充当可能基金が増加してきている。本市は、継続的に行財政改革を進め、新規発行の市債を極力抑制し、財政の健全化に向け取り組んでいる。今後は、施設の老朽化に伴う更新や統廃合などの建設事業にかかる起債も見込まれるが、計画的に事業を行い、将来負担が過度にならないよう財政運営に努めているところである。 |
基金全体 | |
財政調整基金 | |
減債基金 | |
その他特定目的基金 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | |
債務償還比率の分析欄 | |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
|
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析 |
| 「財政状況資料集」 | 「経営比較分析表」 | 「統一的な基準による財務書類に関する情報」 |
© 2019- 地方財政ダッシュボード | 🔗澁谷 英樹 (researchmap) | 🏫澁谷 英樹 (南山大学)