桜井市：桜井駅北口駐車場

収益等の状況について

①収益的収支比率は、各年度100%を下回っており、赤字経営が続いている。R3は、市内宿泊施設利用者向け前払券の対象施設が、新型コロナウイルス感染症の療養施設に指定されたため、売上が大幅に減少した。④売上高GOP比率、⑤EBITDAは、各年度マイナス値で推移しており、類似施設平均値と比較しても低い水準にあるため、収支の改善が必要である。

資産等の状況について

⑧設備投資見込額は、供用開始から20年以上経過しており、施設の老朽化が進んでいることから、大規模改修に必要な経費を見込んでいる。財源としては、地方債の借入を予定している。

利用の状況について

⑪稼働率は、市内宿泊施設利用者向け前払券の対象施設が、新型コロナウイルス感染症の療養施設に指定されたため、前年と比較して稼働率が減少した。R4.6月より、定期利用を再開するため、今後は稼働率の増加が見込まれる。

全体総括

本駐車場の現在の経営状況としては、歳入の確保や歳出の削減に取組んでいるものの、料金収入が減少傾向であることに加え、今後は施設の老朽化による大規模改修のコスト増加が課題である。このことより、R2に中長期的な視野で経営健全化等の取組を推進するため、経営戦略を策定するとともに、改修コストの縮減や財政コストの平準化を図るため、長寿命化計画を作成した。将来にわたって安定した駐車場経営を目指すため、両計画に基づき、経営改善に向けた取組を実施する必要がある。