収益等の状況について
当該施設は黒字経営であり、売上高GOP比率やEBITDAが類似施設と同程度であるが、平成27年度の売上高GOP比率については、耐震診断に係る委託料の計上により一時的に減少した。
資産等の状況について
当該施設敷地の地価については、周辺と比較しても大きな差はあまりない。また、今後の設備投資についても大きな修繕は見込んでいないが、当該施設は耐震基準を満たしておらず、耐震改修をする場合には多額の費用を要する状況にある。立地状況としては、近隣に大学病院が立地している。
利用の状況について
当該施設は、類似施設や他の高槻市営駐車場3施設と比較しても稼働率が半分以下であることから、駐車需要は低いと考えられる。また、利用者の大部分は定期利用が占めている。近隣にはコインパーキングが複数ある。
全体総括
当該施設の経営状況は黒字経営であり、他の類似施設と比較して大きな差はない。鉄道駅からも徒歩圏内の場所に立地しているが、利用者の大部分を定期利用が占めており、一時利用としての駐車需要は低いといえる。また、当該施設については、耐震基準を満たしていないことに伴う耐震改修や建替えに多額の費用を要する状況にある。今後は、将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」の策定に取り組む中で、廃止も含めた施設のあり方の検討を進めていく。