経営の健全性・効率性について
⑤経費回収率、⑧水洗化率が類似団体の平均を上回っているが、①収益的収支比率は100%に達していないため一般会計の繰入金に頼る経営となっている。⑥汚水処理原価が類似団体の平均より高い理由は、設置している浄化槽に大型のものが多く、維持管理費が通常の浄化槽より高いためである。⑦施設利用率が類似団体の平均より低い理由は、この処理区がスキー場に隣接しており、加入者の多くは民宿を営んでいることから大型の浄化槽を設置しているが、普段は一般家庭程度しか使用しないためである。
老朽化の状況について
現在、浄化槽の点検や清掃の際に修繕の必要な箇所は修繕しており、浄化槽の使用年数や使用状態がそれぞれ異なるため、全体的な修繕計画は予定していない。
全体総括
スキー場の隣接地域であり、加入者の多くが民宿を営んでいるため大型浄化槽の設置が多い。経費回収率、水洗化率は類似団体の平均より高いが。施設利用率が低く汚水処理原価が高いため収益的収支比率が100%に達していない。浄化槽の運転方法の見直しや料金改定等を行い一般会計繰入金を削減していく必要がある。平成28年度から平成31年度にかけて公営企業会計の適用を進めていく。これにより資産等の状況を把握したり正確な経営を行うことが可能となる。今後見込まれる人口減少等により経営状況が厳しくなることが予想されるため、経営戦略を策定し、経営の健全化に努めたい。