収益等の状況について
本駐車場は集合施設内に設けられた立体式駐車場であり、他の駐車場に比べて維持管理経費が多額となっている。現在、収益より支出が上回っている状態であるが、令和元年度は収益的収支比率が微増している。近隣の民間駐車場等について、利用料金の調査を定期的に行うとともに、過去の利用実績等をもとに総合的に判断して、経営の基本方針に沿う料金形態の改定を令和3年度以降に計画している。令和3年度以降、人件費を削減する等、管理経費を抑制し、効率的な経営に努める。
資産等の状況について
本駐車場は、設置より18年が経過しており、老朽化による塗装の劣化が問題となっている。集合施設内に設けられた立体式駐車場であり施設の改修に多額の費用がかかるため、施設の大規模修繕のための積立金にて対応していきたい。また、施設の修繕及び機器の更新について、計画的な実施をすることにより、企業債等に頼らず、収益の中での対応を継続していく必要がある。
利用の状況について
本駐車場は飯田市りんご庁舎及び中心市街地の商業施設に隣接しており、昼間は公共施設の利用者や買物客、夜間は周辺飲食店の利用者等の利用で、非常に高い稼働率となっている。
全体総括
本駐車場単体で見た場合、収益より支出が上回っており、非常に厳しい経営状況である。しかし、官公庁の施設が併設されており、中心市街地の商業地内で駐車場の少ない地域であることから、本駐車場へのニーズは非常に高い。高い稼働率だが、立体駐車場のため、維持管理費が高く、令和元年度は収益的収支比率が微増しているものの、収益より支出が上回っている。収益的収支比率等の向上のため、令和3年度以降、人件費を削減する等、管理経費を抑制し、効率的な経営に努める。また、料金収入を確保するため、駐車場利用の周知やPRに取り組む。