収益等の状況について
本駐車場は集合施設内に設けられた立体式駐車場であり、他の駐車場に比べて維持管理経費が多額となっている。現在、収益より支出が上回っている状態である。収益的収支比率等の向上のため、経営コストの更なる効率化を図る必要がある。
資産等の状況について
本駐車場は、設置より17年が経過しており、老朽化による問題は今のところ顕在化していない。しかし、集合施設内に設けられた立体式駐車場であり施設の改修に多額の費用がかかるため、施設の大規模修繕のための積立を行っている。施設の修繕及び機器の更新について、計画的な実施をすることにより、企業債等に頼らず、収益の中での対応を継続していく必要がある。
利用の状況について
本駐車場は飯田市りんご庁舎及び中心市街地の商業施設に隣接しており、昼間は公共施設の利用者や買物客、夜間は周辺飲食店の利用者等の利用で、非常に高い稼働率となっている。
全体総括
本駐車場単体で見た場合、収益より支出が上回っており、非常に厳しい経営状況である。しかし、官公庁の施設が併設されており、中心市街地の商業地内で駐車場の少ない地域であることから、本駐車場へのニーズは非常に高い。高い稼働率だが、維持管理費が高く、収益が低くなっているため、収益的収支比率等の向上のため、経営コストの更なる効率化を図る必要がある。また、駐車場経営にあたっての経営戦略を策定し、経営の高効率化を図る必要がある。