二宮町
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2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は、例外的に譲渡所得が大幅に増となっていた平成29年度の数値が算定から外れたため、昨年度から0.05ポイントの減となっている。ただ、類似団体平均と比較すると、現在も数値は若干上回っていることから、今後も税の徴収強化や移住定住の促進による生産年齢人口の増を目指すことで、安定的な財政基盤を維持できるよう努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は、町税収入が多かった平成29年度に一時改善していたものの、例年90%を超える数値で推移しており、町の財政構造の弾力性は慢性的に硬直してしまっている。今後も年々増加する人件費や扶助費等の経常的経費の抑制を図りつつ、財政力にて触れたように、町税等の財源を確保することで数値の改善に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
令和2年度については、会計年度任用職員制度の開始による人件費の増加に加え、国のGIGAスクール構想による小中学校児童生徒タブレット端末の整備等や、新型コロナウイルス感染症対策のための備品等の購入があったことにより物件費で大きく増となった。今回の増要因としては臨時的な面が大きかったものの、本数値は年々増加傾向にあり、経常的経費となる人件費は、会計年度任用職員が開始されたこともあり、昇給等による増が今後も見込まれる。引き続き業務効率の改善を図るなど、人件費等の削減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
昨年度に時間外手当を主な要因とした増加はあったが、令和2年度は例年並みの水準に戻っており、類似団体の平均も下回る数値となっている。今後も、業務内容の見直し等による、業務効率化を図りながら、給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
職員数は、例年ほぼ同程度で推移しており、退職者が出た場合に同数程度の採用を行う形になっている。類似団体の平均を上回っているのは、他団体に比べ人口が少ないことも影響している。現状として、類似団体の水準からは逸脱している状況ではないが、今後も働き方の見直し等を行い、業務内容の改善を進めることで、住民サービスの低下を招くことなく、適正な職員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は、令和2年度の元利償還金が減少したことにより、前年度から0.8ポイント減となっており、早期健全化基準である25%も下回っていることから、町の財政は健全な状況が保たれている。ただし、現在借り入れ中の地方債の元金償還や今後施設の更新等に係る借り入れがあった場合、水準は上昇に転じることが予想される。今後は、事業の有効性・優先度を見極めつつ、華美・過大な執行とならないよう適正な行政運営に努めるとともに、税外収入等の地方債に頼らない一般財源をの確保も図る。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
令和2年度においては、元年度で一部地方債の償還完了したこと及び公営企業債等繰入見込額が減となったことで、算定における分子が減り、結果として昨年度から5.9ポイント減となった。今後、庁舎を始めとする老朽化が進む施設の更新等が控える中で、公共施設等総合管理計画等に基づき、町財政に過度な負担を招かない適切な事業執行を図ると共に、財源として地方債を発行する際には、可能な限り交付税措置のあるものを活用するなど、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る比率は、令和2年度より会計年度任用職員制度が開始されたことにより、前年度から1.2ポイントの増となっている。今後、会計年度任用職員については、昇給等があるため、職員給、手当共に増加していく見込みであることから業務の効率化等を図ることで、住民サービスの低下を招くことなく人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費については、学校施設等現況調査等を実施したことにより、前年度から0.4ポイントの増となった。近年では、施設の改修等に伴う計画策定や現況調査のための委託等により物件費は増加傾向となっているが、計画的な事業執行を行うことで、数値の急激な増加を招かないよう努める。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費は、新型コロナウイルス感染症の影響で、病院の受診控えがあったことにより、小児医療費が大きく減となったことなどから、扶助費全体としても減となり、前年度より1.1ポイントの減となった。今後の新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、これが終息に向かい、通常の生活が戻れば、数値は例年並みなることが見込まれる。また、引き続き関係制度の見直し等を行うことで、財政の圧迫を緩和できるよう努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る比率は、依然として類似団体、神奈川県及び全国平均を大きく上回っており、構成の多くを占めるのは特別会計への繰出金となっている。当年度は、その繰出金において、新型コロナウイルス感染症による受診控え等の影響で減となった国民健康保険特別会計以外の特別会計への繰出金が増となっている。今後も、事業会計での医療費や介護サービス給付費等の適正化を図るなど、繰出金抑制に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る比率は、リサイクルセンター運営費負担金等の増加により、前年度から0.5ポイントの増加となっているが、例年同様に事業の費用対効果の精査による費用の抑制の結果、類似団体平均、神奈川県平均及び全国平均をいずれも下回っている。今後も補助金等の効果を検証し、補助費全体の厳正な精査に努める。
公債費
公債費の分析欄
例年公債費は、類似団体平均と比較しても下回っている状態が続いており、令和2年度についても前年度で償還完了となった地方債があったことなどから、元金・利子共に償還額は減り、前年度から1.0ポイントの減となった。ただし、過去に借り入れを行った地方債の据置期間が終了することや、今後の施設更新時に地方債の借り入れを行うことなどがあれば、数値は上昇することから、地方債に頼らない一般財源の確保や補助金の活用を模索することに努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率について、類似団体等を上回る数値となっており、ここ3年は80%以上で高止まりしていることから、財政の弾力性は低い状態であることがわかる。これらの改善を目指し、これまでの分析でも述べたように経常的経費の抑制に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
目的別歳出の分析欄
前年度からの数値の変動が大きいものは、113,575円の増(+281.6%)となった総務費、18,398円の減(-39.6%)となった衛生費が挙げられる。これらは、性質別歳出決算分析にて述べた内容と同様に、総務費においては特別定額給付金事業のため増、衛生費においてはし尿等下水道投入施設改修事業の完了による減が要因となっている。当年度においては、議会費を除く全ての数値が類似団体と同程度又は若干下回っていることから、二宮町の人口に対する予算規模は小さいことが見て取れる。今後ともこのような数値の急激な増加に注意を払いつつ、町民サービスの低下を招くことないよう、あらゆる事業において効果的・効率的な遂行に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
性質別歳出の分析欄
当年度において大きく変動しているものは、110,150円の増(+736.8%)となっている補助費等、32,461円の減(-67.3%)となっている普通建設事業費となっている。これはそれぞれ、新型コロナウイルス感染症への経済対策として行った特別定額給付金事業(2,841,400千円)による増と、し尿等下水道投入施設改修事業が完了したことによる減が大きく影響している。その他には、人件費でこれまで60,000円前後で推移していた数値が前年度から6,188円の増(+10.3%)となっているが、これは会計年度任用職員制度が開始されたことにより、これまで臨時雇用賃金として支払っていた経費が人件費に計上されることになったことが大きな要因であり、類似団体平均についても同様に数値の上昇が見受けられる。今後の見通しでは、補助費等に関しては一時的な急増であることから、今後感染症が終息に向かえば例年どおりの水準まで落ちるであろうが、人件費においては会計年度任用職員の昇給による増、普通建設事業費においては庁舎を始めとした、老朽化が進み何らかの対応を必要とする施設の更新等のための増が予想される。このようなことから、業務内容の見直し等による業務の効率化や、公共施設等総合管理計画等の各計画に基づいた、町にとってより有効的な施設更新を図ることで、将来への負担を抑制できるように努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄財政調整基金は二宮ホテル跡地の購入のため、102百万円を財源として繰り入れたことなどから、取り崩し額が積立て額を上回り、前年度から2.15ポイントの減となった。実質収支に関しては、新型コロナウイルス感染症対策のため、歳入歳出総額ともに大幅な増となっているが、し尿等下水道投入施設改修事業や小中学校空調設備整備事業などが完了したことにより、実質収支は前年度から109百万円の増、標準財政規模に占める割合では1.69ポイントの増となった。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄一般会計においては、前年度でし尿等下水道投入施設改修事業や小中学校空調設備整備事業が完了したことなどから実質収支額が増となっており、標準財政規模比についても前年度から1.69ポイントの増となっている。介護保険特別会計については、被保険者や要介護認定者数の増により歳出が前年度から増加しているものの、歳入においても国庫支出金の増があったことから、標準財政規模比は0.09ポイントの増となった。国民健康保険特別会計については、被保険者数の減や新型コロナウイルス感染症による受診控えの影響から、保険給付費等交付金が減となっており、実質収支も減となったことから、標準財政規模比は0.18ポイントの減となった。下水増事業特別会計については、収納率の向上による使用料の増や工事の減により歳出が減少したことから、標準財政規模比は0.16ポイント増となった。後期高齢者医療特別会計については、被保険者数の増加による保険料納付金の歳出増から、標準財政規模比は0.57ポイントの減となった。
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実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄実質公債費比率は、下水道事業会計において、令和元年度より資本費平準化債の借り入れを行っていること、一般会計においては、償還完了となった地方債があったりと、償還が進んだことなどから減少傾向となっている。ただ、近年の地方債発行状況は増加しており、借り入れを行った地方債の据置期間が経過すれば数値の上昇は避けられないことからも、地方債の発行に頼らない財源を模索しつつ、地方債の発行せざるを得ない場合も、可能な限り交付税措置のされるものを選択するように努める。
分析欄:減債基金二宮町においては、当基金の利用はありません。
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将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄将来負担額における、公営企業債等繰入見込額は、令和元年度から発行している資本費平準化債により減少傾向にあり、一般会計についても、前年度で現在高は大きく増加したものの、生涯学習センター整備に係る地方債等で償還が完了したものがあったことから減となった。また、充当可能財源等についても、今後の財政需要に備え、公共施設整備基金等への積立てを行っており、結果、将来負担比率の分子は264百万円の減となっている。ただし、今後の見通しとして、老朽化した施設の改修が控える中で、財源の確保を考えた場合、基金等だけでなく地方債に頼らざるを得ない状況も考えられることから、将来に過度な負担とならないよう、長期的な視点を持ちつつ事業の計画を立て、より効果的に事業を執行していくよう努める。
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基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)基金全体では、財政調整基金においては年度末残高が減となったものの、公共施設整備基金や庁舎整備基金で積立てを行ったことにより、結果として前年度から138百万円の増となった。(今後の方針)今後控える事業への備えとして計画的に積立てを継続して行うとともに、必要に応じて適宜取り崩しを行い事業の財源として活用を行っていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和2年度は、二宮ホテル跡地の用地購入のための財源として102百万円の取り崩しを行ったことが主な要因となり、財政調整基金の残高は前年度から98百万円の減となった。(今後の方針)今後の財政運営の中で、年度間の財政負担の偏りを軽減できるよう、適宜積立てを行いつつ、必要に応じて財源として取り崩しを行う。
減債基金
減債基金
(増減理由)二宮町においては、当基金の利用はありません。(今後の方針)二宮町においては、当基金の利用はありません。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金:二宮町の公共施設整備及び当該公共施設整備のために必要な用地の取得の資金に充てるため。地域福祉基金:地域福祉の推進を図る事業の財源とするため。みどり基金:緑化の推進を図る事業の財源とするため。図書館基金:二宮町図書館の図書等の整備費用に充てるため。災害対策基金:地震や風水害等の災害から、町民の生命と財産を守るべく、その予防対策、復旧対策、復興対策等の円滑な推進を図る事業の財源とするため。庁舎整備基金:二宮町庁舎の整備に要する財源に充てるため。新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金:新型コロナウイルス感染症の影響による事業者の融資に係る利子補給金に充てるため(増減理由)将来の公共施設の整備に備えて公共施設整備基金に153百万円、今後に控える庁舎整備のため庁舎整備基金に80百万円の積立てを行ったことにより、特定目的金においては236百万円の増となった。(今後の方針)公共施設整備基金や庁舎整備基金は今後の施設整備のための財源として計画的に積立てを行いつつ、事業執行の際には適宜財源として取り崩しを行うことで、後年度への財政負担の平準化を図っていく。また、その他の基金についても、近年増加する自然災害の備えのために災害対策基金への積立てを行うなど、各基金条例に定める目的に沿って適切な運用を行うように努める。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産の減価償却率は、依然として類似団体の数値より高い状態が続いている。主な要因としては、昭和53年竣工の本庁舎や各地域集会所の老朽化が挙げられる。今後は、二宮町公共施設再配置・町有地有効活用実施計画などに基づいた、計画的かつ効果的な施設の更新を進める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還費率は、類似団体平均と比較すると高い数値となっているが、これは平成22年度の花の丘公園用地取得や平成20年度から平成22年度の学校給食センター等の整備にあたって借り入れを行った地方債が影響している。近年は減少傾向にあるものの、今後控えている庁舎の更新やその他の施設の改修等を行う際には、地方債の借り入れを検討しなければならないことから、今後も経常経費の抑制に努める必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
※令和2年度分の将来負担比率を令和3年度に修正しています。(R2修正前21.2→修正後16.6)将来負担比率については、類似団体平均を上回っているものの、近年の地方債発行の抑制や償還が進んでいることや標準財政規模の増により減少傾向にある。今後の施設の更新等における地方債の発行状況によっては、再び数値が増加することが予想されるため、状況を見極めつつ計画的かつ効果的な更新と財源の確保に努める。有形固定資産減価償却率については、施設の老朽化により非常に高い数値となっている。ただ、大きな要因となっている庁舎や地域集会施設については、先に述べたように施設の更新・改修を行うことになれば、今後数値は改善される。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
※令和2年度分の将来負担比率を令和3年度に修正しています。(R2修正前21.2→修正後16.6)実質公債費比率は標準財政規模の増や元利償還金の減により、前年度から0.8ポイントの減となった。近年は減少傾向となっており類似団体の平均も下回っている。ただし、庁舎の更新の際に地方債を発行する場合、その時点で交付税措置率の高い地方債が選択できない可能性があることから、数値の急激な上昇を招くことのないよう、庁舎整備基金等の財源を活用し過度な将来負担を生じさせることのないようにする必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
施設情報の分析欄
二宮町における上記表のような施設の減価償却率は、類似団体内平均値と比較しても非常に高い数値となっており、施設の老朽化は深刻な状況となっている。現在、道路等のインフラ設備に関しては、橋りょう長寿命化修繕計画や道路トンネル長寿命化修繕計画に基づき老朽化した部分の修繕等を進めているところであり、その他施設についても、二宮町公共施設再配置・町有地有効活用実施計画等に基づき、優先順位を考えながら、町にとってより効果的な結果となるよう更新又は長寿命化改修などを進めることで状況の改善を図っていく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
施設情報の分析欄
各施設の減価償却率は、ほぼ全ての施設において類似団体内平均値と比較して減価償却が進んでいる状況であり、特に庁舎及び保健センターの老朽化が顕著となっている。前項で触れた施設と同様に優先順位や町の状況等を考慮し、過度な負担を生じさせることないよう、二宮町公共施設再配置・町有地有効活用実施計画に基づいて事業を執行し、状況の改善を図っていく必要がある。
財務書類に関する情報①(2020年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額において前年度から、2,002百万円の減少(△7.8%)となった。減少した主な要因は、現金預金1,750百万円の減(△71.6%)となっており、これは歳計外現金について計上範囲の見直しを行ったことが要因となっている。また、下水道事業等の特別会計を含めた全体会計においても、一般会計と同様に資産は減少しており、前年度から2,389百万円(△7.3%)の減となっている。
2.行政コストの状況
一般会計等において、純行政コストは前年度から3,860百万円(+56.4%)の大幅な増となっており、主な要因は新型コロナウイルス感染症対策にかかる費用で、特に定額給付金に係る費用の2,840百万円が影響している。また、令和2年度から会計年度任用職員に係る費用が物件費から人件費に変更となったため、業務費用における人件費が240百万円の増となった。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源が10,533百万円、純行政コストが10,709百万円となったことから、本年度の差額は△176百万円となり、年度末純資産残高は89百万円の減となった。行政コストの状況で触れた通り、新型コロナウイルス感染症対策に係る費用により純行政コストが増となったが、併せてそれに伴う補助金を受けたことから財源についても3,243百万円の増となった。二宮町の固定資産等の状況として、施設の老朽化による更新等を検討していかなければならないことから、施設の大規模改修や更新等があった場合は純資産残高が増となることが考えられる。税収等については減少傾向にあることから、移住定住の促進や税の徴収強化により、税収等の安定的な歳入に繋げることができるよう努める。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支が40百万円(△6.1%)の減となった。一方、投資的活動収支については公共施設等整備費支出の減少及び基金取崩収入の増加等により収支額は750百万円(63.8%)の増となった。また、投資的経費を抑制したことにより地方債発行額も減少したことから、償還額が発行額を超過したため財務活動収支は618百万円(△119.8%)の減となっている。今後の施設の更新等の状況によっては、投資活動収支が大きくマイナスになることも予想されることから、公共施設等総合管理計画等の各計画に基づき、単年度に負担が集中することがないよう、優先度を見極めながら事業を進めるよう努める。
財務書類に関する情報②(2020年度)
1.資産の状況
有形固定資産減価償却率は、投資的経費の抑制に伴い、前年度より0.9%上昇し81.6%となっている。類似団体平均値を大きく上回っており、庁舎等の大型施設が更新時期を迎えていることが要因となっている。住民一人当たりの資産額についても、二宮町は類似団体平均を大きく下回っているが、これは保有する道路等のうち、取得価格が不明な資産については、備忘価格を1円としていることに加え、多くの施設で償却が進んでいることが要因となっている。今後、老朽化の進む施設の更新等は必須となるが、単純な更新だけではなく、公共施設等総合管理計画等の各計画に基づき、より町にとって効果的な形で進めていくよう努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を下回っているが、負債の多くを地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債が占めているため、実態よりも低い数値となってしまっている。今後、町の施設の更新等が控える中で、庁舎等のように規模が大きいものについては、地方債により財源を確保する必要が生じると予想されるが、そのような場合も可能な限り交付税措置の対象となるものを選択するとともに、その他の財源についても活用できる方策を模索し、将来への負担を軽減できるよう努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストについては、新型コロナウイルス感染症対策にかかる費用の影響等により大幅増(+13.8万円)となっているものの、昨年度同様に類似団体の平均は下回っている。今後も業務の効率化などの働き方の見直しを続けることで、過度な増加とならないよう経費の削減に努める。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は昨年度より6.5万円減少し、類似団体平均はを下回っている。減少の要因は、投資的経費の抑制に伴い、地方債の発行額についても減となったことから、地方債発行額を償還額が上回ったためである。基礎的財政収支については、昨年度から投資活動収支が改善したことにより黒字に転じている。今後施設の更新等を控える中で、更なる負債の増が予想されるところであり、あらためて公共施設等総合管理計画等の各計画に基づき、優先順位や内容の精査を行いながら、適切な事業執行に努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は経常収益の減及び新型コロナウイルス感染症対策にかかる費用等の増に伴う経常費用の増により大幅な減となった。公共施設等総合管理計画等の各計画に基づき、施設の集約化・複合化を検討・実施することで経常経費の削減に努めると共に、サービスを受ける町民にとって過度な負担とならないよう、受益者負担の公平性・公正性の確保に努める。
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