経営の健全性・効率性について
本市は、他事業体と比較し、企業債残高対給水収益比率は低い数値で推移しています。しかし、経常収支比率では、近年100%を上回っておりますが、料金回収率では100%を下回る数値で推移しており、給水原価が供給単価を上回る状態が続いており、平成23年10月に水道料金改定を行っていますが、依然としてその解消には至っていません。今後も給水収益の減少傾向、施設の老朽化による維持管理費の増加傾向は今後も続くと予想されることから、引き続き、回収率100%未満の状態の解消、施設の耐震化等に必要な資金の確保等が課題となっています。
老朽化の状況について
管路更新率は高い数値で推移していますが、有形固定資産減価償却率及び管路経年化率は他事業体とほぼ同じ数値となっており、更新が必要な管路は今後も増加するため、更新に必要な資金をいかに確保していくかが課題となっています。
全体総括
本市の水道事業は、給水収益の逓減傾向などから、将来的に厳しい経営状況になると考えられます。また、持続的な経営を行うためには、内部留保資金を十分に確保する必要があります。企業債に過度に依存せず、経費節減に努めるとともに、適正な料金水準を検討し、健全な経営を目指します。