経営の健全性・効率性について
経営の健全性については、現時点では概ね堅調であると認識しています。しかしながら、収入の大部分を占める給水収益は減収が続くものと考えられ、費用面では更なる経費の削減、収入面では給水収益以外の収入についても適正確保に努め、健全性を堅持します。経営の効率性については、廃止予定としている配水所を廃止するに当たっての他の浄水施設からの供給方法の検討及び調査方法を見直した次期漏水防止対策事業計画等を着実に進めます。
老朽化の状況について
当市の単年度あたりの水道管布設延長は、昭和40年から60年までがピークで、この間の布設延長が著しく高いため、現在の更新延長が追いつかず布設後40年を経過した管の経年化率が高まる傾向にあります。ただし、水道管は法定耐用年数を超過しても使用が可能であり、当市では管の用途に応じて更新需要を最大で80年程度まで設定しているため、経年化率が高いものであります。経年化率を低下させるためには、現在よりもはるかに多い投資規模が必要となりますので、そのためには水道管の実使用年数の考え方、更新計画の見直し、財政計画等様々な課題を複合的に考慮したうえで実施します。
全体総括
更新計画を引き続き、適時適切に見直したうえで計画的に推進して行くことはもとより、経費の削減を図るほか、企業債残高の削減等により財務体質の強化を図り、限られた財源の効率的な配分に努めます。