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地方財政ダッシュボード

埼玉県所沢市の財政状況(2014年度)

🏠所沢市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

昨年同様、0.95となった。平成22年度から8年ぶりに普通交付税交付団体となり、平成24年度から指数は1.0を割っており、今後も生産年齢人口の減少や高齢化に伴う社会保障経費の増加等、指数減少の要因となる課題が少なくない。引き続き歳出抑制や財源確保の取り組みをすすめ財政力の維持に努めていく。

経常収支比率の分析欄

市税の406,173千円の増などの減少要因もあったものの、扶助費375,703千円の増、繰出金321,470千円の増加などにより、減少した昨年度と比較して0.5ポイント上昇している。全国平均・類似団体平均をともに上回っているとともに、今後も扶助費の増が見込まれることや、人件費に係る比率も比較的高い水準にあるため、事務事業の見直しや適正な職員配置を行うなど経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費の総額の削減の効果が表れてきているものの、委託料の増加、消費税の増税などに伴い物件費が13億2千万ほど増加しており、総額としては増加している。人口1人当たり人件費・物件費は、昨年と同様に県平均を下回っており、より一層の経費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度の101.6から0.2ポイント増の101.8となったが、職員給与については国に準じた給与改定を行い、給与水準の引下げや給与構造改革における経過措置額の段階的引き下げの実施により給与費の削減を図っている。今後も引き続き給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年度から0.01人の増となったが近3年間はほぼ現状維持で推移しており、業務の民間委託をはじめ再任用職員の活用や非正規職員の任用などにより職員数の適正化を図っている。今後も「所沢市定員管理計画」に基づき、将来的な職員の年齢構成、人材の確保を考慮しながら定員管理を行っていく。

実質公債費比率の分析欄

昨年度より0.8ポイント減少し、類似団体の中でも低い比率となった。元利償還金の額が市債償還の一部終了により減少したこと、また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が約2億4千万円減少したこと等により、単年度の比率が昨年度より0.9ポイント低くなったことで今年度の比率が低下した。引き続き、後年度の過重な負担とならないよう配慮しながら、地方債を有効に活用し、健全な財政運営に努めてまいりたい。

将来負担比率の分析欄

昨年度と比較して、6.5ポイント減少した。類似団体平均や全国平均・県平均を大幅に下回った。これは、将来負担額の減少が充当可能額の減少を上回った結果、比率の分子となる将来負担額が大幅に減少したことによるものである。今後についても、公営企業繰入見込額の減少を見込んでおり比率は減少していくものと考えている。引き続き、後年度の過重な負担とならないよう、地方債の借入れ等に留意しながら、健全な財政運営に努めてまいりたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

給料、退職手当組合負担金の減少により人件費充当一般財源等が減少したため前年度比0.4ポイントの減となった。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は昨年と同率となった。全国平均に比べ高止まりしているのは所沢市民間委託化推進計画に基づき、業務の民間委託化を行ったためである。

扶助費の分析欄

生活保護費や障害者自立支援費の増により、14.2億円の増となったため、前年度より0.6ポイントの上昇となった。今後も生活保護費をはじめとする扶助費の増加が見込まれるが、福祉サービスの水準を維持しつつ、受給資格審査の適正化等を進め、扶助費上昇の抑制に努める。

その他の分析欄

国民健康保険特別会計への繰出金の増加等により繰出金の充当一般財源等が約3.5億円増加したため、前年度比0.4ポイントの増となった。

補助費等の分析欄

消防一部事務組合への負担金の増加等により補助費等の充当一般財源等が約2.9億円増加したため、前年度比0.4ポイントの増となった。

公債費の分析欄

公債費にかかる経常収支比率は、ここ数年ほぼ横ばいの推移となっている。類似団体と比べて、当市の値は低い水準を維持しており、引き続き世代間負担の公平性に留意しながら、計画的な運用に努めていく。

公債費以外の分析欄

経常収支比率に占める公債費以外の割合については、前年度より0.6ポイント増加した。また、類似団体平均、埼玉県平均を大きく上回った。この要因としては、扶助費及び繰出金の増加が挙げられる。今後とも、歳出の見直しを徹底することにより、上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金残高は基金の取り崩しにより近年減少傾向にある。標準財政規模に対する残高割合は前年度から1.16ポイント減少し、4年連続の減となった。実質収支額の割合は前年度から0.26ポイント減となったが引き続き6%を超える数値となった。これは前年度からの繰越金が影響しているもので、平成26年度の実質単年度収支は-8.4億円となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

国民健康保険特別会計においては赤字となったが、他の一般会計等及び特別会計の実質赤字及び公営企業会計の資金不足は生じておらず、すべて黒字となっている。今後については、すべての会計において黒字を計上し、より一層健全な財政運営となるよう、引き続き努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

市民文化センター建設事業債等の償還満了により、元利償還金が約6千万円減少、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が約2億4千万円減少した。これらの理由により、実質公債費比率の分子が減少した。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

市民文化センター建設事業債等の償還満了により、地方債現在高が約8億1千万円、下水道事業の市債残高が減少したことにより公営企業繰入見込額が約42億4千万円減少、また、国の基準に準じた退職手当支給率の引き下げに伴い退職手当負担見込額が約14億6千万円減少したこと等によって将来負担額(A)は64億5千万円の減少となった。一方、将来負担額から差し引く充当可能財源等(B)については、市有地売却収入を基金に積立てたことにより基金残高が約27億円の増、一方、都市計画税収の充当可能見込額の減少により充当可能特定歳入は約48億4千万円減少したことにより、差引きで30億9千万円の減少となった。将来負担額(A)の減少が充当可能額(B)の減少を大幅に上回った結果、分子が大幅に減少し、比率の低下に繋がったといえる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,