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地方財政ダッシュボード

北海道厚岸町の財政状況(2013年度)

🏠厚岸町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

個人町民税の納税義務者数は年々減少してきており、固定資産税の総価額についても地価下落による時点修正により年々減少してきているが、法人町民税における水産加工業及び土木建設業の税額の増により、平成25年度における基準財政収入額は、前年度比1.6%の増となった。一方、基準財政需要額は、地域の元気づくり推進費の新規創設による21,760千円の増などにより、前年度比1.1%の増となったことから、単年度の財政力指数は、前年度比で0.001ポイントの増となった。3ヵ年平均では、0.21ポイントと前年度からの増減はなく、依然として類似団体平均値を下回っている。

経常収支比率の分析欄

今年度の数値は前年度の85.9%から1.9ポイント増の87.8%となり、類似団体平均値を上回っている。前年度からの主な増要因として、過疎対策事業債(ソフト分)の借入減(前年度比-125,700千円)による増(1.5ポイント)、人件費の経常充当一般財源30,098千円の増による増(0.5ポイント)の2点がある。今後も引き続き、税及び税外収入の徴収率向上対策を中心とする一般財源確保に努めるほか、経常経費の削減を図り、財政の弾力性に富んだ財政運営を行う。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費等の合計額が類似団体平均を大きく上回っている。これは、人件費が類似団体平均と比較し63.0%高い水準の決算額となっていることが主な要因である。今後は、人口減に対応した定員管理計画を策定し、人件費の抑制につながる施策を行うなど、従前の給与独自削減によらない削減を進める。

ラスパイレス指数の分析欄

今年度の数値は前年度105.2%から8.7ポイント減の96.5%となり、類似団体平均を上回っている。前年度からの減要因としては、現給保障を国よりも早く廃止したことによる減(-0.8ポイント)及び国家公務員給与削減措置に伴う相違(-7.9ポイント)がある。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成16年4月1日から平成21年4月1日までの定員について、第3次定員適正化計画に基づき1割以上の削減(44名)という目標を設定し推進した結果、計画を上回る52名の削減を達成したところである。類似団体平均を上回っている要因には、多くの外部施設を直営で行っていることが挙げられる。

実質公債費比率の分析欄

平成14年度から実施している厚岸町財政運営基本方針により、投資事業を抑制してきたことから、元利償還金の増加は抑えられ、平成16年度をピークに減少し、類似団体平均をやや下回って推移してきたが、平成24年度からは、類似団体平均をやや上回っている。これは、近年の真龍小学校改築事業(平成18)や特別養護老人ホーム心和園整備事業(平成21)、更には学校給食センター建設事業(平成22・平成23)などの大型公共施設の整備事業により、元利償還金が下げ止まりとなり、横ばいに推移しているためである。今後は、大型公共事業の抑制に努め、新規発行を抑制し適正な数値に抑える。

将来負担比率の分析欄

類似団体の平均を大きく上回る数値となっているが、平成21年度の162.0%から平成25年度は95.8%と66.2ポイントの減となっており、確実に改善は図られている。次世代の償還負担が多くならないよう、交付税算入率の低い起債の発行抑制をはじめ、新規発行額を元金償還額以下とすることを原則とし、縁故債の繰上償還を行うなど、引き続き地方債残高の減額に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、平成25年度において28.0%と類似団体平均と比較し、極めて高い水準にある。これは、民生部門・農林水産部門・教育部門の職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因である。民生部門では、保育所や児童館などの外部施設が多いこと、農林水産業部門では、町営牧場やきのこ菌床センター、カキ種苗センターなどの外部施設が多いこと、教育部門においても、海事記念館や情報館、温水プールなどの外部施設が多いことが挙げられる。今後は、人口減に対応した定員管理計画を策定し、人件費の抑制につながる施策を行うなど、従前の給与独自削減によらない削減を進める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているが、要因としては、類似団体と比較して外部施設が多いため、施設の管理経費が多いことが挙げられる。今後は、施設の管理経費の更なる見直しを図り、コスト削減に努める。

扶助費の分析欄

国の補助事業である社会保障関連の扶助費のほか、単独事業の扶助費についても増加しているが、扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っている。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、類似団体と比較し極めて低い水準である。しかし、繰出金に関しては、簡易水道事業特別会計を除くすべての特別会計が一般会計からの繰出金によって収支を保っており、これ以上の多額の繰出金は、一般会計の収支悪化に直結する。このことから、一般会計同様の予算見積もりをすることはもちろん、当該会計の基本財源の確保に努めることにより、繰出金の抑制を図る。

補助費等の分析欄

補助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、釧路東部消防組合への負担金や社会福祉協議会への補助金があるほか、病院事業会計への補助金額が多額となっているためである。今後、多額の累積赤字をかかえる病院事業会計においては、経営効率化を図るための収益確保と、効率的な費用削減を継続実施し、一般会計からの繰入金の圧縮に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均をやや下回っているが、要因には、過去の大型建設事業に伴う償還金が減少していることや厚岸町財政運営基本方針により、投資事業を抑制してきたことから元利償還金の減少が図られてきたことが挙げられる。しかし、近年の真龍小学校改築事業(平成18)や特別養護老人ホーム心和園整備事業(平成21)、更には学校給食センター建設事業(平成22・平成23)などの大型公共施設の整備事業により、元利償還金が下げ止まりとなり、横ばいに推移しているため、今後は類似団体平均を上回ってくることが推測される。今後は、引き続き緊急度の高い事業を選択することに努め、町債発行の抑制を図り適正な数値に抑える。

公債費以外の分析欄

【普通建設事業費】普通建設事業費に係る充当一般財源等の割合は、類似団体平均を上回っている。今後も引き続き、効果的かつ重点的な社会資本整備の推進に努め、継続実施の投資事業の縮減、維持補修費を除く新規単独事業を厳選するとともに、町債発行の抑制を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

財政調整基金の残高については、前年度比で増減はないが、標準財政規模について、約71百万円の増となったため、標準財政規模に対する割合は、10.43%と前年度比で0.13ポイントの減となった。また、実質収支額については、前年度比で約85百万円の減となったことにより、標準財政規模に対する割合では、1.71ポイントの減となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

一般会計については、実質収支額が前年度比で約85百万円の減となり、一方の標準財政規模については、前年度比で約71百万円の増となったため、標準財政規模に対する割合は、7.09%と1.71ポイントの減となった。水道事業会計については、資金剰余金が約5百万円の減となり、標準財政規模に対する割合は、3.47%と0.14ポイントの減となった。病院事業会計については、資金剰余金が約21百万円の増となり、標準財政規模に対する割合は、1.21%と0.37ポイントの増となった。国民健康保険特別会計については、実質収支額が前年度比で約22百万円の増となり、標準財政規模に対する割合は、0.41%と0.41ポイントの増となった。介護老人保健施設事業特別会については、実質収支額が前年度比で約10百万円の増となり、標準財政規模に対する割合は、0.21ポイントと0.19ポイントの増となった。簡易水道事業特別会計については、実質収支額が前年度比で約1百万円の増となり、標準財政規模に対する割合は、0.03%と前年度比で0.03ポイントの増となった。介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計については、実質収支額の増減はないが、標準財政規模に対する割合は、介護保険特別会計で0.55%(前年度比0.01ポイントの減)、後期高齢者医療特別会計で0.01%(前年度比0.01ポイントの増)となった。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

元利償還金については、主に公営住宅建設事業債、一般単独事業債、臨時財政特例債の減により、前年度比で45百万円の減となった。また、算入公債費等については、主に普通交付税基準財政需要額に算入された公債費の増により、前年度比で60百万円の増となった。しかし、下水道事業特別会計における資本費平準化債の発行を取りやめたことにより、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が113百万円の増となり、実質公債費比率の分子は、618百万円と前年度比で4百万円の増額となっている。今後も、引き続き大型公共事業の抑制に努め、新規発行を抑制し元利償還金を適正な数値に抑えることにより、実質公債費比率の分子の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担額については、一般会計等に係る地方債の現在高において、278百万円の減となった。しかし、公営企業債等繰入見込額について、下水道事業債等の見込増により、前年度比で228百万円の増となった。一方、充当可能財源等については、充当可能特定歳入が前年度比で221百万円の増となったほか、主に、地域づくり推進基金の増による充当可能基金の増(前年度比104百万円)があり、将来負担比率の分子は、前年度比で842百万円の減額となった。今後も引き続き、地方債における新規発行を元金償還額以下とすることを原則とし、縁故債の繰上償還を行うなど、地方債残高の減額に努め、将来負担比率の分子の圧縮に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,