経営の健全性・効率性について
令和元年度の経営状況としては、経常収支比率が99.47%と昨年に引き続き赤字経営となったが、累積欠損金比率は0.00%と改善傾向となった。流動比率については、845.81%と100%以上であることから、短期的な支払いについては対応可能と考える。料金回収率は92.52%と昨年よりは上昇しているが、毎年ながら100%を下回っており、料金で費用を賄えず赤字となっているといえる。給水原価については、類似団体の平均を大きく上回っているが、事業環境が異なることから、単純な数値の比較だけでは測れないと考える。施設利用率については90.69%と平均を大きく上回っているが、熊本地震の影響があった平成28年度をピークに減少傾向のままといえる。
老朽化の状況について
供用開始から16年経過したところであり、管路については法定耐用年数を超えるものはないが、機械・電気設備の一部は更新期を迎えている。
全体総括
「経常収支比率」及び「料金回収率」の数値が示すように、3条予算による利益を生むことができず、資金確保が不十分であるといえる。今後は、平成29年度に策定した「経営戦略」に基づき、令和2年度より料金改定を行う予定である。