上天草・宇城水道企業団：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

平成３０年度の経営状況としては、経常収支比率が98.52％と昨年に引き続き赤字経営となり、累積欠損金比率も1.56％となった。流動比率については、806.11％と100％以上であることから、短期的な支払いについては対応可能と考える。料金回収率は92.14％と毎年ながら100％を下回っており、料金で費用を賄えず赤字となっているといえる。給水原価については、類似団体の平均を大きく上回っているが、事業環境が異なることから、単純な数値の比較だけでは測れないと考える。施設利用率については90.63％と平均を大きく上回っているが、熊本地震の影響があった平成２８年度をピークに減少傾向にあるといえる。

老朽化の状況について

供用開始から１５年経過したところであり、管路については法定耐用年数を超えるものはないが、機械・電気設備の一部は更新期を迎える。

全体総括

「経常収支比率」及び「料金回収率」の数値が示すように、３条予算による利益を生むことができず、資金確保が不十分であるといえる。今後は、平成２９年度に策定した「経営戦略」に基づき、料金改定を行う予定である。