収益等の状況について
全ての指標において新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている。①収益的収支比率、④売上高GOP比率、⑤EBITDAについては、事業は計画通り進めたものの、コロナの影響により収益が減少したためそれぞれの数値が減少となっている。反対に②他会計補助金比率、③駐車台数1台当たりの他会計補助金額は、コロナの影響により収益が減少したことにより、予算に不足が生じ、一般会計からの繰り入れを行ったため数値が増加しているもの。今後は収益の見込みを引き下げ、それに見合った事業計画としていく。
資産等の状況について
当駐車場が供用を開始してから24年が経過し、経年劣化を原因とする費用の嵩む補修箇所が見られるため、関係団体と連携を図りながら、剰余金の範囲内で改修工事などの設備投資を行い、建物の長寿命化を目指す。また、駐車場管制設備機器についても、より効率化できるよう研究するとともに、資産の有効活用に努める。
利用の状況について
ここ数年は稼働率が100%を超えていたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、市役所前広場を利用したイベントの中止や駐車場近隣施設の利用者が減少したことにより、普通駐車の利用が減少し稼働率が100%を切っている。今後は、料金徴収収納に関する事業報告書や駐車場管理システム等で稼働状況を確認しながら、普通駐車と定期駐車の収容台数のバランスを調整し、当面は稼働率が安定するように努める。
全体総括
本施設は、平成9年2月の供用開始から24年経過しており、経年劣化を原因とする費用の嵩む補修箇所があり、また新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少している。今後も市街地を訪れる市民の駐車場として利用していただくために、新型コロナウイルス感染症が収束するまでは、収入に応じ、必要な設備改修を計画的に行いながら健全経営を図っていく。