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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
過去5ヵ年は、類似団体における平均値とほぼ同じで推移しており、類似団体内順位もほぼ中位クラスを保っている。今後の歳入水準の維持に欠かせない町税だが、大きな税収アップは望めず、徴収率にしても高水準を保持しており、さらなる高みは望めない。現在の税収レベルを維持し、貴重な自主財源を確保するため、【うっかり(納め忘れ)をさせない、現年分の未納を確実に現年中に納めさせる】ことを基本方針に、コンビニ納付を開始するほか、今後も様々な取り組みを積極的にすすめることとしている。
非常勤職員の増加や委託事業の増(物件費)、元金償還の到来による公債費の増及び社会保障費の伸び(扶助費)を受け経常収支比率が上昇し、類似団体平均を上回るかたちとなった。比率の改善に向け、人件費においては職員の入れ替わりによる比率の良化が期待できるものの、退職者補充を必要最低限に留めること、物件費においては指定管理制度を主だった施設に概ね導入しており、人件費からのシフトがほぼ完了しているので、競争による経費の低減が期待できるものを中心に、事務事業評価をベースとする不断の見直しを行うこと、公債費においては現行の起債抑制策をより厳格にすすめることとしている。
非常勤職員の増加による賃金の増や、新たな需要に対応する為の新規事業に伴う委託費の増により物件費が増加している。人件費の抑制については集中改革プランの実行などにより、一定の成果をあげてきているものの、今後老朽化に伴う大規模な改修を町有施設の多くが抱えており、今後も物件費が上昇してくことは避けられないことから、引き続き削減に努める。
現状は、類似団体の平均を大きく下回り、概ね適正な職員数と言える。今後も退職者の補充を最低限に留めるなどし、人件費の抑制に継続して取り組んでいく。
債務負担行為の額がほぼ半減した平成24年度以降は、単年度ベースで見れば7%台で推移しており、当該値が3ヵ年平均で算出されることから、今回マイナス0.5ポイントの良化となった。しかし、元利償還金に限れば前年度、当年度とも前年度比+5.7%、10.0%と、過去の同意債の元金償還の開始の影響で漸増しており、この傾向は当分続くものとして、今後の比率の上昇要因と認識している。今後も起債依存型の事業実施に陥らないよう、起債抑制策を講じ、投資事業のより厳格な取捨選択と適切な実施に努める必要がある。
地方債の現在高の上昇と債務負担行為の残額減少が相まって微増に留まった将来負担額に対し、(交付税算入見込額の増が主な要因である)充当可能財源等がそれ以上に増加したことで、すでにマイナスであった実質的な将来負担額が更に良化し、4年連続「なし(マイナス)」となっている。しかし、公有施設の多くが老朽化し、その維持・更新費用が潜在的な将来負担として存在するため、今後も新規・継続事業に対する精査・点検を強化し、財政の健全な運営に努める。
平成21年度までの集中改革プラン及び平成23年度までの財政健全化計画で、職員数減による人件費の削減は一応の成果を得ている。それでもいまだ高水準であり、公共サービス部門の民営化をさらにすすめる議論を、施設更新時期をタイムリミットとするなど、一歩踏み込んで議論していく必要がある。また、公共施設の指定管理が定着し、人員配置に見直しの余地が出てくることを想定しており、全体の職員数についての新たな見直しも、時期を失することなく行っていくつもりである。
従前分については、工夫して費用を圧縮し、削減に努めているが、新たな需要への対応分として非常勤職員が増えたり業務委託が発生したりすることによる増額が上記減額分を上回り、結果物件費が増加している状況である。コンピューター関連の更新費用や新たな指定管理者制度の導入などを含め、やむを得ない出費と考えており、今後なかなか減らせない費用ではあるが、取り組むべき事業の取捨選択を更に厳に行い、実施事業においても優先順位を明確にし、膨張を防ぐ手立てを強化・継続していく。
子育て支援の重要性から、本町の施策の柱として保育料の軽減に長年取り組んでおり、類似団体との比較でも、扶助費単体で見た場合の経常収支比率は高いものとなっている。また、前年度決算額との比較では自立支援給付費をはじめ、多くの支出科目において逓増傾向にあり、新規の事業がなくても決算額は増加を続け、合わせて充当される一般財源等も増え続ける現状であり、よりきめ細やかな、より個別具体的な施策の実施と、経費の上昇傾向への歯止めを両立する方策を必要としている。
その他の費用に係る経常収支比率は10.2%といずれの指標も下回っている。しかし、今後国民健康保険特別会計への財政支援である法定外繰出や、水道事業において計画される管路更新事業への出資など、長期的に多額の費用がかかることが想定されることから、国民健康保険税や水道料金の値上げによる健全化・適正化を図り、一般会計からの負担を軽減できるよう努める。
全国平均、類似団体平均、県平均のいずれに対しても下回った数値となっており、比較的堅調に推移していると言える。今後も一定の役割を終えた補助制度については随時見直し又は廃止し、新規の補助制度創設についても、その適否については明確な基準に基づき決定するなど、適正な運用に努める。
従来より、起債抑制策を講じ政策・施策の優先度に基づいた大型投資事業の取捨選択に努めてきており、全国平均、県平均及び類似団体内平均を下回っている。それでも漸増傾向はしばらく続くと予想され、将来的には公共施設の大規模改修及び更新の費用も嵩んで来ることから、今後より一層、公債費負担の健全性維持を念頭に、適切な範囲内で起債を活用していくこととする。
公債費以外の支出が経常収支に占める割合については、公債費の経常収支比率が低いこともあり、いずれの指標をも上回り74.6%となっている。今後増大することが避けられない扶助費(少子高齢化に伴う老人福祉関連費や障害者の自立支援給付費)をはじめとする、経常経費全体の上昇に歯止めをかけるよう努める。
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