経営の健全性・効率性について
収益的収支比率、経費回収率とも100%を下回り類似団体、全国平均より低い数値となっている。収益的収支比率については、起債償還額が影響していると考えられ、経費回収率については、維持管理費の増加による汚水処理費の高騰によるものと判断できる。料金収入で維持管理費を賄うことができないため一般会計からの繰入に頼っているのが現状である。また、汚水処理費原価についても同様で、維持管理費の削減及び適正な使用料収入の確保が必要である。
老朽化の状況について
供用開始から18年が経過し、現在は経年劣化などによる不具合が起きた機器を修繕するという対応をとっているが、今後は適切な更新計画が必要である。平成29年度より機能診断・長寿命化計画を策定し施設の延命化及び施設更新費の平準化を図る。
全体総括
水洗化率は97%を超えているため、更なる収入の増は期待できない。収納対策による下水道使用料の収納率の向上を図る一方で、維持管理費の削減や適正な下水道使用料の検討を行い一般会計からの繰入金の軽減に努めていく。