兵庫県:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性・効率性について

1収益の確保・水源確保をダム開発に依存したため、資本費が割高となり、全国平均より高い傾向にあるものの、資本費の減少及び給水量の増量等により、平成28年度に平均供給単価を5円/㎥引き下げた。この結果、平成28年度は①経常収支比率や⑤料金回収率は前期を下回ったものの、平成29年度には給水量の増量などを受け、①経常収支比率や⑤料金回収率は100%以上を確保しており、②累積欠損金比率もゼロである。平成30年度は更なる給水量の増加等により、安定した健全経営を確保している。・また、水需要を踏まえた施設整備を行うなど、先行投資を抑制している。⑦施設利用率は66%であるが、最大稼働率は93%となっており、責任水量制度の採用などにより100%以上の⑧有収率を確保するなど、着実に収入へと結びつけている。2費用の抑制・高利率な企業債の繰上償還や、計画的な企業債の償還を行うなど、十分な内部留保を確保しつつ、将来的な債務負担は着実に減少している。・③流動比率は250%以上を確保しており、十分な短期支払能力を維持している。長期の債務残高の程度を示す④企業債残高対給水収益比率も着実に減少しており、短期・長期ともに安定的な経営状況である。・⑥給水原価は資本費の減少等により、減少傾向にある。

老朽化の状況について

・他団体と比べて比較的遅く給水を開始した(昭和54年~)ため、①有形固定資産減価償却率が全国に比べて低く、浄水場など有形固定資産の多くは比較的新しい。・給水開始当初に整備した管路の多くが法定耐用年数を迎えており、②管路経年化率が全国平均を上回っている。・③管路更新率は、全国平均を下回っているが、施設更新時期の分散化を盛り込んだ「アセットマネジメント推進計画(平成29年度改定)」に基づく資産管理により、施設点検の強化を図るとともに施設ごとに使用目標年数を定め、長寿命化や投資コストの平準化を図りつつ、計画的な施設更新を進めている。

全体総括

・今後とも、経営の合理化や効率性に努めるとともに、「アセットマネジメント推進計画」による施設の長寿命化等を図り、経営の健全性を確保していく。・また、人口減少等の課題に対応して、将来にわたり安全・安心な水道水を供給するために、広域化などの手法により、県内の水道事業全体がより一層の経営基盤の強化を図る必要がある。そのために、「兵庫県水道事業のあり方に関する報告書(H30.3)」の提言に基づき用水供給事業者である企業庁は、広域連携の促進のため、受水市町の老朽施設の対応策として、自己水源から県営水道への転換や県・市町の施設の共同化など、受水団体と協議しながら具体的な取組を進めていく中で、健全経営を継続していく。

類似団体【B】

桂沢水道企業団 石狩東部広域水道企業団 北空知広域水道企業団 十勝中部広域水道企業団 石狩西部広域水道企業団 津軽広域水道企業団 奥州金ヶ崎行政事務組合 宮城県 山形県 白河地方広域市町村圏整備組合 会津若松地方広域市町村圏整備組合 福島地方水道用水供給企業団 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 九十九里地域水道企業団 北千葉広域水道企業団 東総広域水道企業団 君津広域水道企業団 印旛郡市広域市町村圏事務組合(事業会計分) 南房総広域水道企業団 神奈川県内広域水道企業団 上越市 新潟東港地域水道用水供給企業団 三条地域水道用水供給企業団 富山県 砺波広域圏事務組合 石川県 福井県 峡北地域広域水道企業団 峡東地域広域水道企業団 長野県 浅麓水道企業団 長野県上伊那広域水道用水企業団 岐阜県 静岡県 静岡県大井川広域水道企業団 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 泉北水道企業団 大阪広域水道企業団 兵庫県 阪神水道企業団 奈良県 島根県 備南水道企業団 岡山県南部水道企業団 岡山県西南水道企業団 岡山県広域水道企業団 広島県 柳井地域広域水道企業団 南予水道企業団 津島水道企業団 北九州市 山神水道企業団 福岡県南広域水道企業団 福岡地区水道企業団 京築地区水道企業団 佐賀東部水道企業団 佐賀西部広域水道企業団 上天草・宇城水道企業団 沖縄県