越前町：国保織田病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2021年度）

地域において担っている役割

越前町で唯一の急性期病床を有する病院として、地域の住民に安心・安全な医療を継続的に提供しており、さらに地域包括ケア病床による回復期の医療機能の一部を担う。また、へき地医療、救急医療、災害時医療など不採算部門における医療の提供も担う。

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率については100％を超えており、財政の硬直化が顕著になっている。④病床利用率、⑤入院患者１人１日当たり収益は、平均値を上回っているが、⑥外来患者１人１日当たり収益は平均値を下回っている。これは、全体の割合に対し軽度の外来や高齢者の通院比率が高いことと考えられる。⑦職員給与費対医業収益比率は、平均値をやや下回って推移しているが、⑧材料費対医業収益比率は、平均値をやや上回って推移している。

老朽化の状況について

有形固定資産及び器械備品の減価償却率は、令和３年度では前年度と比べ低下し平均値に対しても低い値となっている。低下した要因は設備を更新したことと考えられる。１床当たり有形固定資産については、平均値をやや上回っている。建設から20年以上が経過し、今後さらに老朽化が進むことから、施設設備や器械備品の更新・修繕について、適切かつ計画的に進めるよう努める必要がある。

全体総括

経営の健全性・効率性について、当町の病院事業は、平成24年度に指定管理制度の導入以降、健全で効率的な運営を行っており、概ね良好と判断できる。しかし、施設の老朽化が進んでいることや、人口減少による地方交付税の減少に伴い、他会計からの負担金も減少傾向になることが見込まれる。コロナウイルス感染症への対応として、病床の確保など柔軟な対応が求められている。今後の経営環境は厳しさを増すと見込まれることから、中長期的な視点で、計画的な人員確保や機器更新を行っていく必要がある。

越前町：国保織田病院

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