経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率・単年度収支は100%未満のため赤字経営となっており、前年度と比べ0.74%下回る数値です。これは管理基数が124基と少ないため、単年度収支の増減により比率が上下するためですが、今後も維持管理費の縮減に努めてまいります。④企業債残高対事業規模比率・H27年度の比率は、前年度より6.08%下回る数値で類似団体の平均値を下回る状況です。今後も企業債残高は減少していく計画であります。⑤経費回収率⑥汚水処理原価・維持管理費用等を使用料で賄えていない状況であり、汚水処理原価も類似団体を上回る状況となっております。⑦施設利用率・節水設備や節約志向、人口減少等により1世帯当りの上水道使用水量は減少傾向にありますが、類似団体の平均と同率程度の推移となっております。⑧水洗化率・個別排水処理施設については、合併前に設置されたものであります。設置世帯人口の増減により毎年の水洗化率は異なっていますが、類似団体の平均を上回る状況であります。それぞれの分析において、前年度と同程度で推移していることから、更なる維持管理費の縮減に努める必要があると考えます。
老朽化の状況について
・浄化槽事業のため、管渠の改善は該当しません。
全体総括
登米市の個別排水処理施設整備は、平成10年度より豊里町で着手し、市内全体で124基を管理しています。現在は、特定地域生活排水処理整備で毎年125基程度を整備していますが、上記分析のとおり、浄化槽施設は設置コストは低いものの、管理コストが使用料を上回る状況となっております。今後は、平成32年度から地方公営企業法の適用に向けた業務を進めるとともに、維持管理費等の縮減に努めて、持続的な下水道サービスを提供できるよう取り組んでまいります。