経営の健全性・効率性について
①水洗化率は微増しているものの、高齢化率の高い当町では、使用水量の減少や加入率の低下により料金収入は減少傾向にある。→加入件数を増やして使用料の収益を拡大する。→特に田野沢地区の加入促進に注力する。②地理的な条件により事業開始時に多額の施設建設費を要したため、汚水資本費が多額となり、汚水処理原価は高止まりしている。→企業債の着実な償還に努め、施設の維持管理費の削減にも努める。③現在建設中の施設があるため、企業債償還金は今後増加傾向にあり、施設の老朽化と併せて費用は増大することが想定される。→施設の維持管理費を削減し、経常経費の圧縮に努める。
老朽化の状況について
①管路については、供用開始後20年以下の施設であるため、管路の経年化は今後順次検討することとする。→現時点では、専ら管路の洗浄で対処する。→現在策定中の長寿命化計画に基づき、計画的・効率的な施設の更新と長寿命化に取り組む。
全体総括
料金収入については人口減少や高齢化、加入率の低下などにより減少することが想定される。また、汚水処理費用については企業債残高の増加や施設の老朽化等により今後増加していくと考えられる。今後の施設の老朽化に備え、長寿命化計画に基づき計画的・効率的な施設の更新と長寿命化に取り組む。併せて、維持管理経費の削減など経常経費の圧縮に努めるとともに、加入率の増加も図り料金収入の確保に努める。