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地方財政ダッシュボード

兵庫県の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は0.60で、類似の団体中8番目となっている。平成22年度からの推移については、平成23年度は個人県民税が雇用情勢の悪化に伴う所得水準の低下により、また、地方消費税が東日本大震災の影響による国内消費の減退から減収となり、財政力指数が低下した。しかし、平成25年度以降は企業業績の回復による法人関係税の増や税率引き上げ等による地方消費税の増、地方法人特別譲与税の原資である地方法人特別税の伸びにともなって財政力指数は一定程度回復している。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は96.0%で、平成7年の阪神淡路大震災の復旧・復興のために発行した県債の元利償還金等が影響し、類似17団体中15番目となっている。平成23年度は県税等や地方交付税等など分母となる一般財源の減少により、経常収支比率が上昇したが、平成24年度以降は県税収入の増加や国の要請に基づく給与減額措置等による人件費の減などにより、前年度より改善している。今後は25年度に策定した「第3次行財政構造改革推進方策」に基づく改革の取組を着実に実行し、30年度には90%水準に抑制していく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口一人当たりの人件費・物件費等決算額は95,907円で類似17団体中6番目であり、類似団体平均と同水準となっている。平成22年度以降は、定員の削減や人事委員会勧告に基づく給与表の減額措置、国の要請に基づく給与減額措置により人件費は減少傾向にあったが、平成26年度は国の要請に基づく給与減額措置の終了や人事委員会勧告に基づく給料表の改定等により、対前年比+2.5%の増加となっている。

ラスパイレス指数の分析欄

平成20年度から、新行革プランに基づき、給料月額や期末・勤勉手当、管理職手当の減額等を行っており、27年度以降も抑制措置を一部縮小し継続することとしている。給与については、人事委員会の勧告・報告に基づき改定を行うことを基本に、本県の厳しい財政状況等も踏まえ対応を図ることとしている。

人口10万人当たり職員数の分析欄

人口10万人あたり職員数は975.06人で類似17団体中6番目となっている。定員の見直しについては、「第3次行財政構造改革推進方策」に基づき、事務事業、組織の徹底した見直し等を行うことにより、平成20年度から30年度までの間に、法令等に定めのある部門を除く一般行政部門等で概ね3割の定員削減を行うこととしている。20年度から26年度においては、一般行政部門で約24.2%の削減を行っており、今後も引き続き定員の見直しに努める。

実質公債費比率の分析欄

震災からの復旧・復興のため、1兆3千億円の県債発行と約5千億円の減災基金を活用したことから、減債基金積立不足率が高い数値となっている。平成23年度以降は借換債平準化対策の影響等による県債管理基金残高の増や投資規模の見直しに伴う公債費の減、また、算定の分母に用いる標準財政規模が増加したため、減少傾向にある。今後は「第3次行財政構造改革推進方策」に基づき、新発債の抑制と減債基金の積立不足額回復を図り、実質公債費比率の抑制を図る。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は333.0%と類似団体中、最も高い数値となっているものの、阪神・淡路大震災の影響を除くと、平成24年度は271.8%、平成25年度は268.1%、平成26年度は262.3%となっている。平成24年度以降県債実償還額の増加や県税収入の増により算定上の分母である標準財政規模が増加したことにより減少傾向にある。今後は「第3次行財政構造改革推進方策」を着実に実行し、30年度末の臨時財政対策費等を除く県債残高を19年度末残高の80%水準に縮減し、将来負担比率(震災影響を除く)を平成19年度決算における全国平均(不交付団体である東京・愛知を除く)の250%水準にとどめる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

歳出総額は平成23年度以降定員の削減や人事委員会勧告に基づく給与表の減額措置、国の要請に基づく給与減額措置により人件費は減少傾向にあったが、平成26年度は国の要請に基づく給与減額措置の終了や人事委員会勧告に基づく給料表の改定等により、増加したものである。経常収支比率については、県税収入の増加などにより、平成26年度で0.5ポイント改善するなど減少傾向にある。

物件費の分析欄

物件費の経常収支比率における割合は1.6%で、昨年度と同じ水準で推移している。歳出総額では、平成22年度以降施設の維持管理・事業の見直し等により減少しており、平成26年度においても地方機関総合庁舎維持管理費(-約0.3億円)など費用抑制に努めている。今後とも、平成25年度に策定した「第3次行財政構造改革推進方策」に基づく事務費の見直しなどに努める。

扶助費の分析欄

扶助費の経常収支比率は1.3%で、昨年度と同水準で推移している。歳出総額は平成24年度以降、障害児措置費や中高年層保険対策費の減により、前年度を下回っていたが、平成26年度は中高年層保険対策費(肝炎インターフェロン助成)の増(+約2.9億円)などにより増加に転じている。

その他の分析欄

その他経費の経常収支比率における割合は0.8%で、昨年度(0.9%)と比較すると-0.1ポイントとなっている。平成25年度は税収増に伴う税交付金の増加などにより一般会計で202億円の増となったが、平成26年度は中小企業制度資金貸付金の減(-489億円)などにより減少している。

補助費等の分析欄

経常収支比率における補助費等の割合は26.3%で類似団体平均のと同水準となっている。平成22年度以降、後期高齢者医療県費負担金、介護給付費県費負担金の増加などにより、毎年度0.2~1.4ポイント収支比率が上昇している。今後「兵庫県医療費適正化計画」に基づき、後期高齢者医療費の伸び率を中長期的に抑制していくなど対策を進める。

公債費の分析欄

公債費の経常収支比率は25.6%で震災関連の公債費(615億円)の影響により、類似団体平均値より高い割合となっている。歳出総額は平成25年度以降は元金償還が増加したこと、繰上償還を行ったことを主な要因として増加している。今後は平成25年度に策定した「第3次行財政構造改革推進方策」に基づき、真に必要性、緊急性の高い投資事業への選択と集中を徹底するとともに、有利な資金調達に取り組むことにより、公債費の抑制を図る。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率における割合は70.4%で、平成23年度以降減少している。これは県税など分母となる一般財源が増加したことによるものである。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

○財政調整基金残高平成22年度以降は歳出の精査等により取り崩しを回避しており、平成26年度においては約3.6億円の積立を行った。○実質収支額、実質単年度収支平成24年度以降は歳入において企業業績回復による法人税の増の影響などで県税等が1.2%~8.0%の伸びを示し、また、歳出において中小企業制度融資貸付金の減などにより、平成26年度は前年度との比較し、実質収支額は約13.5億円増加している。また、実質単年度収支は繰上償還の影響により約64億円増加している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

○現状一般会計及びすべての特別会計で赤字が生じていない。○今後の対応各会計で適切な財政運営、企業運営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

○減債基金積立不足算定額平成23年度~26年度までの借換債平準化対策を実施しているため、23年度から減債基金積立不足額が一時的に減少している。○実質公債費比率の分子借換債平準化対策の影響等による減債基金残高の増加により、減債基金残高不足率が低下したため、平成25年度から減少している。○今後の対応早期健全化基準未満であるが、第3次行財政構造改革推進方策に基づき、さらなる財政運営の健全化を図る。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

○一般会計等に係る地方債現在高借換債平準化対策の影響により留保した基金を活用し、借換債発行を縮減したことにより一時的に減少している。○公営企業債等繰入見込額病院事業の企業債発行に伴い増加している。○退職手当負担見込額職員数減や支給水準の段階的引き下げの影響等により、減少傾向にある。○将来負担比率の分子県債残高や退職手当支給予定額にかかる一般会計負担見込額等が減少したことにより、減少している。○今後の対応早期健全化基準未満であるが、第3次行財政構造改革推進方策に基づき、更なる財政運営の健全化を図る。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,