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地方財政ダッシュボード

福島県矢吹町の財政状況(2018年度)

🏠矢吹町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2018年度)

財政力指数の分析欄

平成5年、6年度の0.54をピークとして下降に転じ、平成13年度には0.44にまで落ち込んだがその後は回復傾向にある。ここ3年は、平成28年度0.55、平成29年度0.57、平成30年度0.60と全国・県平均を上回る数値まで増加してきている。しかしながら、東日本大震災の影響により税収等の流動的な部分を含んでいることから、歳出の抑制と歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

人件費や物件費が増加しているが、補助費が昨年比で減となっている。平成30年度は、前年の経常収支比率82.0%に対し84.1%(2.1%増)となり類似団体平均を下回る数値となった。また、公債費が復興事業にかかるものにより、今後増加していくことが想定されるため抑制を図り、今後も財政運営の健全化を図りながら、さらなる経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費は定員適正化計画に基づく抑制をはじめとして類似団体を下回る数値となっている。物件費は道路等堆積物撤去処理事業等の復興事業により増加しており、類似団体平均とほぼ同数値となった。今後も、物件費は復興事業の進捗により増減していくことが想定されるものの、人件費は内部経費等のコスト低減に努め、財政運営の健全化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

職員採用(新卒及び中途採用)したことにより、職員数が大幅に増加したことで、類似団体の平均を上回る99.8となっている。今後は、国の給与水準の動向を注視しながらも、職員給与の減額等、改善策を精査・検討し、一層の給与の適正化に努める。※今年度数値が未公表であるため、前年度数値を引用しています

人口1,000人当たり職員数の分析欄

退職者の補充抑制、民間委託等の推進及び指定管理制度の活用等により類似団体平均を下回っている。今後は、震災に伴う復興業務の動向を踏まえながら、平成17年度に策定した定員適正化計画に基づき、職員管理を進めていく。

実質公債費比率の分析欄

町の総合計画である「第6次矢吹町まちづくり総合計画」に基づき、計画的な事業実施に努めるとともに、補償金免除繰上償還及び任意繰上償還に取り組んだ。その結果、平成26年14.6%、平成27年度13.2%、平成28年度12.5%、平成29年度12.5%、平成30年度12.5%と徐々に改善しピーク時から大きく減少している。しかしながら、全国・県市町村平均を大きく上回り類似団体内で下位となっていることから、今後も計画的な財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

復興事業に係る基金等の充当可能財源が減少したことなどにより、前年度より8.5%上昇した。県平均・全国平均を大きく上回り類似団体内でも下位となっている。主な要因は、復興事業等による起債借入や債務負担行為設定している国営かんがい排水事業の負担金償還によるものである。しかしながら、実質公債比率改善の取り組みや、既往分債務負担行為の償還がほぼ満了を迎えることから、急激な財政悪化を招く要因とはならないものと想定している。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)

人件費の分析欄

人件費については、類似団体を下回る推移となっている。今後も超過勤務手当の抑制、定員適正化計画に基づいた職員採用、さらには行政活動の多元化やアウトソーシング、民間委託(指定管理制度導入)を行う等、町民との協働を実践し行財政改革への取り組みを通じて人件費の削減に努める。

物件費の分析欄

前年度は道路等堆積物撤去事業や保育園の民営化による増加により、類似団体を上回る数値となったが、事業進捗等により今年度は下回る数値となった。今後は、様々な分野の民間委託を検討しており、これにより委託料の上昇が見込まれるが、人件費が抑制傾向にあり経常経費の大幅な増額はないものと想定している。

扶助費の分析欄

扶助費については、平成30年度3.9%となり、ここ数年類似団体平均を下回っている状況にある。今後は少子高齢化社会により増加が見込まれるが、義務的経費のため抑制には困難な面もあるものの、歳出の適正化により今後の上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

震災復旧事業の進捗等により、今後も類似団体平均とほぼ同水準での推移していくものと想定している。

補助費等の分析欄

補助費等については、ここ数年類似団体とほぼ同水準で推移している。平成17年度策定の「補助金等見直し基準」に基づき、全ての補助金を対象に見直しを行っている。

公債費の分析欄

補償金免除繰上償還や任意繰上償還を実施した結果、減少に転じている。平成30年度は15.9%となり類似団体を下回った。今後は復興事業等の増要因があるため、繰上償還の実行を検討しながら抑制を図っていく。

公債費以外の分析欄

平成25年度以降は類似団体平均を下回る値となっている。平成28年度からは町の総合計画である「第6次矢吹町まちづくり総合計画」に基づき、実施計画を策定し予算と連動させ計画的かつ優先度をつけ事業を執行している。今後も効果的な政策運営と効率的な財政運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

土木費については、復興関連事業の影響により類似団体を上回る数値となった。今後は、復興関連事業による増加が見込まれるものの、公債費の抑制に努め計画的な財政運営を図る。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

普通建設事業費については、復興事業等により前年度比にて増加しているものの、類似団体を下回る数値となっている。物件費については道路等堆積物撤去事業等により増加となった。今後は、普通建設事業費において復興事業による増加が見込まれるものの、人件費や物件費等の経常的な経費については抑制を図ることで、経常経費の大幅な増額はないものと想定しており、計画的な財政運営に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)

分析欄

標準財政規模に対する財政調整基金残高については、平成30年度17.21%となり、前年比減少しているものの、適正数値に位置しており、今後も効果的かつ計画的な基金運用に努める。実質収支比率についても、平成30年度3.87%と適正数値となっており、今後も安定推移していくものと想定される。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)

分析欄

連結実質赤字比率については、一般会計・水道事業会計・国民健康保健特別会計・介護保険特別会計・土地造成事業特別会計・後期高齢者医療特別会計・公共下水道事業特別会計・農業集落排水事業特別会計ともに連結実質収支が黒字である。今後も、各会計が黒字となるよう健全な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

実質公債費比率の分子構造を対前年比で比較してみると、元利償還金が、繰上償還による効果等による減少している。また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が、繰出基準の変更等により減少している。

将来負担比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

将来負担比率の分子構造を対前年度比で比較してみると、一般会計の地方債の現在高が復興事業等の影響により増加、公営企業債等繰入見込額については、各特別会計における起債残高の減により減少している。また、債務負担行為に基づく支出予定額については、国営かんがい事業の償還進捗等により減少となっている。

基金残高に係る経年分析(2018年度)

基金全体

(増減理由)H30年度は特定目的基金のうち、震災復興基金について、各種復興事業への活用として取り崩しを実施したほか、財政調整基金についても、復興事業等への活用を図るとともに、歳計剰余金処分時には、将来負担の軽減を目的とした繰上償還金への財源とするなどにより、基金全体の残高は減少している。(今後の方針)町の総合計画である「第6次矢吹町まちづくり総合計画」に基づき、効果的な政策運営と効率的な財政運営に努めており、今後も基金の効果的かつ効率的な活用を図り、各種復興事業に取り組みながらも、大幅な減少とならないよう運用していく。

財政調整基金

(増減理由)財政調整基金については、復興事業への活用とともに、歳計剰余金処分時に繰上償還金への財源とするなどにより残高は減少推移している。(今後の方針)町の総合計画である「第6次矢吹町まちづくり総合計画」に基づき、各種復興事業への効果的な活用を図るとともに、引き続き繰上償還金を継続実施を検討するなど、残高の適正値を確保したうえで、将来負担の軽減に努めながら、大幅な減少とならないよう計画的な活用をしていいく。

減債基金

(増減理由)過去3年間の推移では残高に増減は生じていない。(今後の方針)各種復興事業にかかる公債費の増加などを見据えながら、積立・取崩ともに効果的な活用を図っていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)地域福祉基金は福祉施設にかかる施設改修工事等費に対して活用をしており、震災復興基金は各種復興事業への活用、東日本大震災復興交付金基金は災害公営住宅家賃事業としての活用、また、公共施設等整備基金はH28年度に新設し、各種公共施設の長寿命化当にかかる改修工事等への活用している。(増減理由)震災復興基金については各種復興事業への活用として取り崩しを実施しており、減少推移となっている。公共施設等整備基金については、歳計剰余金処分による積立を実施したほか、復興交付金にかかる家賃事業分を将来の施設改修等への備えとして積立をしており残高が増加している。(今後の方針)町の総合計画である「第6次矢吹町まちづくり総合計画」に基づき、各種復興事業への効果的な活用を図るとともに、老朽化対策としての公共施設の長寿命化工事など、将来負担の軽減に努めながら、残高の大幅な減少とならないよう計画的に活用をしていいく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

平成27年度に策定した矢吹町公共施設等総合管理計画の全体方針に基づき、施設の量・質の見直しや、施設総量の縮減に取り組んでいる。有形固定資産減価償却率については、類似団体を下回っており、これまでの取り組みの効果が表れていると考えられる。

債務償還比率の分析欄

債務償還可能年数については、類似団体を上回っているため、計画的な債務の減少について検証を図っていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は充当可能財源が減少したことなどにより前年度より8.5%上昇し、類似団体を上回る数値となっている。主な要因は、復興事業等による起債借入や債務負担行為事業の償還によるものであるが、既往分債務負担行為の償還がほぼ満了を迎えることから、急激な財政悪化を招く要因とはならないものと想定している。有形固定資産減価償却率については、類似団体を下回っており、矢吹町公共施設等総合管理計画に基づき、今後老朽化対策に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率、将来負担比率ともに類似団体を上回る数値となっている。主な要因は、復興事業にかかる借入金や国営事業にかかる債務負担行為の負担金であるが、これまでの任意繰上償還等により改善傾向で推移している。今後も急激な財政負担とならないよう計画的な財政運営に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、学校施設や公営住宅については有形固定資産減価償却率が下回っており、学校施設の改築事業や大規模改修による効果が表れているものと考えられる。公民館施設については類似団体を上回っており、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の量・質の見直しや、施設総量の縮減に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

消防施設や体育館・プールについては類似団体を下回っており、復興事業にかかる防災関係の備蓄倉庫等の整備が要因として考えられる。一方で、福祉施設や庁舎については類似団体を上回っており、公共施設等総合管理計画による取り組みとともに、個別の施設計画に基づき、持続可能な施設の管理に努めていく。

財務書類に関する情報①(2018年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から409百万円の増加(+1.6%)となった。金額の変動が大きいものは有形固定資産のうち事業用資産であり、複合施設整備にかかる工事施工初年度とおして資産の取得額が増加したことによるもの。また、負債総額が前年度末から125百万円の増加(+1.1%)となっており、固定負債のうち地方債について、資産の増加と同様に複合施設整備にかかる地方債の発行に伴い増加している。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は6,720百万円となり、前年度と比較して465百万円の増加(+7.4%)となった。経常費用のうち物件費が24%(1,617百万円)を占めており、人件費等に比べて割合が高くなっている。今後は復興事業の進捗により減少推移することが見込まれるほか、物件費以外の維持補修費等についても計画的かつ効果的な執行により、さらなるコストの削減に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(6,506百万円)が純行政コスト(6,224百万円)を上回っており、本年度差額は282百万円となり、純資産残高は282百万円の増加の14,571百万円となった。今後も地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は618百万円であったが、投資活動収支については、矢吹駅周辺地区都市再生整備計画事業にかかる複合施設の建設工事等を行ったことから、▲846百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額等が地方債償還支出を上回ったことから、242百万円の増加となっており、本年度末資金残高は前年度から13百万円増加し、310百万円となった。

財務書類に関する情報②(2018年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体平均を下回っている。また、歳入額対資産比率及び有形固定資産減価償却率についても類似団体平均を下回っている。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、今後の取組として公共施設等の集約化・複合化の検討を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っている。新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、繰上償還の計画的な実施を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っており、物件費が人件費等に比べて割合が高くなっている。今後も復興事業などにかかる特定財源の確保に努めるとともに、経常的な物件費や維持補修費の抑制に努めていく。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っているが、国営事業にかかる債務負担行為等の残高減少を捉えながら、復興事業にかかる地方債の計画的な発行を図っていく。また、地方債の繰上償還を行うなど、計画的な地方債残高の縮小に努める。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均を上回っている状況にある。当町では公営住宅を多く有しており、総額として公営住宅の使用料が多いことが要因と考えられる。今後は保育の無償化など、受益者負担の総額は減少推移していくものと想定され、さらなる公平性・公正性や透明性の確保に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,