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地方財政ダッシュボード

岩手県岩手町の財政状況(2014年度)

🏠岩手町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(国勢調査17年28.7%、22年31.2%)により財政基盤が弱く、平成22年度まで類似団体を下回っていた。組織の見直し(課や係の統合、再編)、歳出の徹底的な見直しにより、集中改革プランの経費節減等の財政効果は平成17年度から平成21年度の5カ年間で、2,623百万円(目標2,300百万円)となった、今後とも住民と行政との協働による自治体経営の確立に努めることにより更なる財政の健全化を図る必要がある。

経常収支比率の分析欄

公共事業を社会基盤整備から生活環境基盤整備へシフトし、事業費全体の抑制を図るとともに、長期継続契約による複数年契約や施設管理に関する保守業務の一括発注により経費の削減に努めている。人件費については定員適正化計画に基づく職員の配置転換、職員採用の抑制、業務の民間委託等により職員定数の削減(平成22年4月1日までの5年間で20人減の目標のところ32人減)を実施している。平成26年度については、歳入経常一般財源で地方交付税が198,068千円減(対前年度費5.5%減)、地方譲与税が5,718千円減(同4.8%減)となったものの、国庫支出金が205,769千円増(同38.3%増)、県支出金が206,084千円増(同49.9%増)、地方債が106,514千円増(同14.3%増)となったのに対し、歳出経常一般財源で積立金が116,320千円減(同49.2%減)、公債費が75,784千円減(同5.6%減)となったものの、物件費が103,705千円増(13.5%)、普通建設事業費が124,703千円増(12.1%)、扶助費が85,186千円増(9.1%)、繰出金が103,483千円増(14.4%)となったことなどにより経常収支比率が増加となった。今後とも経費削減に努め経常収支比率の適正化に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成26年度においては、類似団体を18,699円下回っている。人件費については、給与改定等により増加(平成25年度1,066,865千円、平成26年度1,130,660千円、63,795千円増)している。物件費については、社会保障・税番号制度に伴う電子計算費プログラム開発委託料、臨時福祉給付金に伴う電算システム改修委託料、総合運動公園指定管理等業務委託料等が増となったことから増加(平成25年度1,350,483千円、平成26年度1,452,313千円、101,830千円増)している。今後とも徹底した経費削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

給与、各種手当とも国、県の基準に準じて適切な見直しを行っているが、職員構成において、学歴、経験年数の区分で変動の大きい階層があったことにより平成26年度においては、前年度より0.2イント増加し、類似団体を0.6ポイント上回った。今後も類似団体との比較による分析、将来の行政需要等を勘案して、給与水準の適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画における平成22年度から5年間で10人という削減目標に対し、定年退職者の不補充や保育所などの民間委託、業務の一元化による行政需要に対応した組織・機構改革の実施等により、5年目で12人削減となっている。新たな定員定期性化計画においては5年間で2人の削減目標を定め今後とも定員適正化に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

大型事業に係る起債の償還のピークは過ぎ、減少傾向にあるものの未だ類似団体平均を上回っているため、今後も地方債の新規発行を元金償還額以内に抑制(平成26年度発行額850,282千円に対し、定時償還元金1,162,559千円、312,277千円の黒字)し、プライマリーバランスの黒字化を堅持し、実質公債費比率の改善に努める。

将来負担比率の分析欄

平成26年度においては、類似団体を18.2ポイント上回っているが、これは平成12~14年度の大型事業による町債残高によるものであり、残高は平成15年度末の14,942,051千円をピークに年々減少傾向にある。今後もプライマリーバランスの黒字化を図り、将来負担比率の低減に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、類似団体を大きく下回っているが、定員適正化計画に基づく職員の配置転換、職員採用の抑制により職員定数の削減(平成27年4月1日までの5年間で10人減の目標のところ12人減)によるものである。今後は、平成32年4月1日を終期とする新たな定員適正化計画(2人減)に基づき、定員の適正化に努め、人件費の抑制を図る。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、類似団体を大きく上回っている。事務事業の見直しにより物件費の削減に努めているものの、アクションプラン2004(行財政改革プログラム)に基づき、業務の民間委託を推進したため、職員人件費等から委託料(物件費)へシフトしたことによるものである。このことは、物件費が上昇しているのに対し、人件費が低下傾向にあるという比率の推移にも現われている。具体的には学校給食、保育所、図書館の民間委託である。その他の物件費に関しては、今後とも経費削減(前年度当初予算額の範囲内)に努め、抑制を図っていく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均を2.5ポイント上回っているが、臨時福祉給付金の増や子育て世帯臨時特例給付金の増等によるものである。相対的に高齢化の進行に伴い扶助費は増加傾向で推移している。今後とも各種制度の見直しを行い、真に必要な制度の充実を図る。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均を大きく下回っており、引き続き他会計への繰出金などの適正な繰出に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が類似団体を下回っている。平成26年度決算においては岩手・玉山環境組合負担金(火葬場費)の増、青年就農給付金などが増となったものの、岩手・玉山環境組合負担金(ごみ処理費等)の減、水道事業会計補助金(高料金対策)の減などにより、前年度より減少した。各種団体への補助金は、アクションプラン2004(行財政改革プログラム)に基づき見直しを行い、総額としては平成21年度以降減少傾向にある。

公債費の分析欄

平成12~14年度に実施した大型事業(東北新幹線いわて沼宮内駅整備に伴う駅ビル建設、道の駅石神の丘整備に伴う美術館大規模改修、産直施設等建設)に係る起債の元金償還が始まり、平成20年度をピークとしてしばらく10億円台で推移する。それを見込んだ財政計画に基づき事業を厳選し、総合発展計画実施計画を策定し、安定した財政運営に努める必要がある。また、起債の繰上償還を平成20年度30,331千円、平成21年度144,375千円、平成22年度99,814千円実施し公債費の削減に努めている。

公債費以外の分析欄

【普通建設事業費】普通建設事業費の人口1人当たり決算額は、平成22年度にスポーツ文化センター整備事業898,178千円により一時的に類似団体を上回ったが、平成26年度では78,897円となり、類似団体平均を57,680円下回っている。5年間平均では類似団体平均を39,039円下回っている。なお、今後も厳しい財政運営が予想されることから、引き続き事業を厳選し実施する。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

22年度は普通交付税、臨時財政対策債が増加し、さらに公債費が減少したことなどにより実質収支が増加した。24年度は災害復旧事業(施越分)、辺地共聴施設新設対策事業に係る過年度収入の増加により実質収支が増加した。25年度に普通交付税が減少し、さらに物件費の増加したことなどにより実質収支が減少し、26年度も横ばいで推移した。財政調整基金残高は、平成20~22年度に余剰金を地方債の繰上償還に充当したこと、更に、平成22年度は集中豪雨による災害の応急復旧経費に充当したことなどにより減少したが、平成23~26年度は剰余金の積立により増加した。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

22年度は普通交付税、臨時財政対策債が増加し、さらに公債費が減少したことなどにより実質収支が増加した。24年度は災害復旧事業(施越分)、辺地共聴施設新設対策事業に係る過年度収入の増加により実質収支が増加した。25年度に普通交付税が減少し、さらに物件費の増加したことなどにより実質収支が減少し、26年度も横ばいで推移した。水道事業会計は、流動負債が25年度に29,667千円増加(24年度28,570→25年度58,237)したことなどにより、資金不足額(黒字額)が減少したものである。国民健康保険特別会計は、21年度より景気低迷による所得の減により歳入が減少する一方、高齢化により歳出が増加傾向にあり、結果として黒字額が年々減少していた。25年度以降、歳出全体では減となっているが、歳入全体の大幅な減により、実質収支が赤字に転じた。今後は、適切な歳入の確保と歳出削減に努めると同時に、国民健康保険特別会計についてはさらに実質収支が黒字に転じるよう努めなければならない。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成13~15年度に実施した大型事業に要した地方債の元金償還の開始により、平成20年度まで公債費が増加したが、平成16年度以降はプライマリーバランスの黒字を維持したことと、退職不補充の実施などによる経費節減により確保した財源により実施したH20~22年度の繰上償還(H20:30,331千円H21:144,375千円H22:99,814千円)により公債費は減少傾向にある。今後とも地方債の新規発行を抑制し実質公債費比率の改善努力を継続する。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成16年度以降プライマリーバランスの黒字を維持したことにより、地方債残高が減少していること、(H24:10,198,624千円→H24:9,719,996千円、245,786千円減)、土地改良事業に係る債務負担行為が償還の一部終了により減少していること、公営企業への基準外繰出を抑制したこと、一部事務組合の地方債償還一部終了により組合等負担額が減少したことなどにより、将来負担比率が減少傾向にある。今後とも、プライマリーバランスの黒字を維持するとともに、剰余金を財源とした財政調整基金の積立により充当可能基金の増加を図るものである。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,