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財政力指数の分析欄地方消費税交付金や市町村民税所得割等の増により、基準財政収入額が増加したものの、交付税の再算定等による基準財政需要額の増によって、前年比0.02ポイント減少した。類似団体を上回ってはいるが、引き続き財政健全化対策の取組により改善した収支バランスを維持、継続するため、歳出の削減、効率化を進めるとともに、将来の負担軽減に努めるなど財政運営の健全性の確保と安定的な財政基盤の確立に努める。 | 経常収支比率の分析欄地方税や地方交付税等の経常一般財源等が増加したため、全体では前年度比0.6ポイント減となったところであるが、依然類似団体よりも低い水準で推移しており、令和5年度は類似団体平均を6ポイント下回った。今後も引き続き社会保障費など扶助費の義務的経費の増加が見込まれることから、これまで進めてきた人件費抑制や民間委託・指定管理者制度導入等の内部管理経費の抑制と補助金等の歳入確保をより一層進め、経常収支比率の改善に努める。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体平均を53,971円上回っている。人件費、物件費、維持補修費それぞれが類似団体平均を上回っており、中でも維持補修費は、除雪費等の道路維持に係る費用があるため、類似団体平均を大きく上回っている。今後も引き続き、指定管理者制度の活用、民間移譲等を進めることにより、公共施設の運営に係る委託料及び人件費、維持補修費等のコスト縮減に努める。 | ラスパイレス指数の分析欄類似団体平均を1.1ポイント下回るものの、給与構造改革により、年功的な給与上昇を抑制し、職務・職責に応じた給与水準を確立するため、給与表の級構成、号俸構成及び給与カーブの是正を行うことで、引き続き総人件費の抑制に努める。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄組織の統廃合、指定管理者制度の活用等の職員数削減の取組を進めているが、消防業務を直営で行っていることや、市町村類型が見直されたことなどの影響により、類似団体平均を0.55人上回っている。今後も、事務・事業の見直し、組織の合理化に努めるとともに、民間活力の活用、非常勤職員化、市民協働の取組等を通じて可能な限り職員数の削減を進め、必要最小限での定員管理に努める。 | 実質公債費比率の分析欄財政健全化法での早期健全化水準には達していないものの、類似団体平均を1.6ポイント上回っている。公債費の圧縮には、新規地方債の発行抑制が重要であることから、「財政標準化計画」に基づき、地方債発行の抑制を図り、公債費の増嵩による財政圧迫の予防に努める。 | 将来負担比率の分析欄地方債残高の減少等により、充当可能財源等が将来負担額を上回ったため、将来負担比率はゼロとなった。今後も地方債発行を伴う事業の実施にあたっては、世代間負担の公平と公債費負担の中長期的な平準化などの観点から負担を軽減するよう財政の健全化を推進する。 |
人件費の分析欄経常収支比率の人件費については、類似団体平均を3.2ポイント下回っており、人口一人当たりの人件費(人件費に準じる費用を含む)決算額についても、類似団体平均を7,591円下回っている。今後も職員数の抑制、民間移譲等を進めることにより、人件費の抑制に努める。 | 物件費の分析欄経常収支比率の物件費については、類似団体平均を0.8ポイント下回っている。今後も、公共施設の運営に係る委託料等のランニングコストの縮減策や公共施設の統廃合を検討するなど、歳出の削減に努める。 | 扶助費の分析欄経常収支比率の扶助費については、平均年齢の低いまちであることなどにより、類似団体平均を1.6ポイント下回っているものの、今後も高齢化の進展などにより社会保障費の増加が見込まれることから、適正な執行に努める。 | その他の分析欄経常収支比率のその他については、類似団体平均を0.1ポイント下回っている。主な要因は、繰出金が適正な水準を維持していることなどと考えられるが、高齢化に伴う介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加傾向にあり、今後ますます大きな負担となることが危惧されることから、引き続き特別会計も含め適正な執行に努める。 | 補助費等の分析欄経常収支比率の補助費等については、類似団体平均を1.8ポイント上回っている。特に補助交付金が主な要因となっていることから、今後も外郭団体等に対する補助交付金の必要性等について検証し、不必要な補助金は見直しや廃止を行い、歳出の削減に努める。 | 公債費の分析欄経常収支比率の公債費については、類似団体平均を2.1ポイント下回っているが、第三セクター等改革推進債の償還等に伴い、人口一人当たり公債費(公債費に準ずる費用を含む)決算額では類似団体平均を5,726円上回っている。今後も「財政標準化計画」に基づき、投資的経費及び地方債の発行を抑制し、公債費の増嵩による財政圧迫の予防に努める。 | 公債費以外の分析欄経常収支比率の公債費以外については、類似団体平均を3.9ポイント下回っているものの、補助費等について類似団体平均を上回っており、今後も扶助費等の社会保障費の増加が見込まれることから、引き続き各費目の歳出削減に努る。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄民生費は、住民一人当たり177,077円と類似団体平均よりも低い値で推移している。これは、社会福祉費や老人福祉費が年々増加しているが、全国的な傾向と変わらない推移となっていることと、平均年齢が低いまちであることもあり、近年は類似団体平均よりも低い値で推移している。一方、総務費は住民一人当たり110,502円、衛生費は住民一人当たり50,572円、商工費は住民一人当たり20,936円、教育費は住民一人当たり72,744円といずれも類似団体平均よりも高い値となっている。中でも、総務費は、類似団体平均より住民一人当たり47,020円高くなっているが、これは、ふるさと納税寄附件数の増加に伴い、返礼に係る事務経費の増加等が主な要因となっている。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄歳出決算額は、住民一人当たり557,270円となっている。主な構成項目である物件費においては、ふるさと納税寄附件数の増加に伴う返礼に係る事務経費の増等により、類似団体と比較し40,322円高くなっている。人件費については、住民一人当たり66,648円となっており、消防業務を直営で行っていること等が影響し、類似団体と比較して一人当たりのコストが高い状況となっている。扶助費については、住民一人当たり129,266円と類似団体と比較して7,072円高くなっているが、これは高齢化の進展等による社会保障費の増加が主な要因となっている。維持補修費においては、住民一人当たり17,372円と、類似団体と比較して12,890円高くなっているが、これは、積雪地域であるため除雪等の道路維持管理費用が多くかかることが主な要因となっている。積立金については、減債基金への土地売払収入等の積立や心のふるさと千歳基金へのふるさと納税の積立が増加したことなどから、住民一人当たり39,019円となっており、前年比29.0%の増となった。普通建設事業費(うち更新整備)については、千歳駅前広場再整備事業や小学校改修事業の増等から、住民一人当たり44,657円となっており、前年比20.6%の増となった。 |
基金全体(増減理由)道央廃棄物処理組合焼却施設建設事業の関係市町の負担金等の財源として公共施設整備基金から338,831千円を取り崩した一方、ふるさと納税寄附件数の増加に伴い、心のふるさと千歳基金に2,277,690千円、土地売払収入等を減債基金に825,414千円を積み立てたこと等により、基金全体として2,541百万円の増となった。(今後の方針)災害や景気後退などの不測の支出や減収に対応するための財政調整基金をはじめ、安定した行政サービスを継続して提供できる財政体質の構築を図るため、その他の基金についても一定額を確保するほか、今後の負担増に対応するために減債基金・公共施設整備基金へ積立を行う。 | 財政調整基金(増減理由)景気の動向により法人市民税の増収等。(今後の方針)大規模災害などの不測の支出や減収に対応するための重要な原資となることから、令和2年度末の残高39.9億円を維持し、令和12年度には42億円の残高を確保することを目標としている。 | 減債基金(増減理由)土地売払収入等を積み立てたほか、みどり台小学校建設における起債償還に係る財源対策として、財政調整基金から組み替えしたことにより増となった。(今後の方針)平成25年度に発行した第三セクター等改革推進債や令和2年度~令和3年度に発行したみどり台小学校建設事業債の償還等に充当することとしている。 | その他特定目的基金(基金の使途)・職員退職手当基金:義務的経費増加への対応策として、各年度の職員退職手当のうち3億円を超過する部分について、基金を取り崩して対応する。・公共施設整備基金:公共施設等の更新・大規模修繕等を計画的に実施するための対応として一定額を積み立てる。(増減理由)・心のふるさと千歳基金:寄附額の増加による増。・公立千歳科学技術大学施設整備基金:公立千歳科学技術大学の施設整備費用に充当するため、取り崩しを行ったことによる減。(今後の方針)・職員退職手当基金:今後到来する退職者の集中期に備え、令和12年度に積立金残高11億円を確保を目標とした基金積立および取り崩しを行う。・公共施設整備基金:広域焼却処理施設建設事業により36億円程度の負担が生じる見込みのため、基金の活用を行う。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄公共施設等総合管理計画において、大規模改修の目安となる建築後30年を経過した建築物は全体の56.7%となっていることから、有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にあると考えられる。今後、大規模改修や更新については、令和14年及び令和23年頃にピークを迎えることを見込んでおり、その前に、予防保全による長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減等の対策を行うこととしている。 | 債務償還比率の分析欄債務償還比率は、類似団体平均を下回っており、主な要因としては、財政標準化計画に基づき、地方債の発行額抑制に努めたこと、基金残高の増加等により充当可能財源が確保されていることが考えられる。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析本市では、財政標準化計画に基づき、地方債の発行額抑制に努めてきたことから、将来負担比率は低下傾向にある。その一方、有形固定資産減価償却率は、類似団体より高い水準にあり、これは、大規模改修の目安となる建築後30年を経過した建築物が過半を超えていることが原因と考えられる。今後、公共施設については、予防保全や事業の前倒しなどにより、更新費用の縮減を図り、将来更新費用と充当可能見込額のバランスを維持することとし、また、将来的には、人口減少や少子高齢化が進むことが見込まれていることから、人口動向や財政状況等を踏まえ、施設の統合や廃止、複合化等を検討する。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率、実質公債費比率ともに財政健全化法での早期健全化基準を下回っている。平成25年度に千歳市土地開発公社解散に伴う第三セクター等改革推進債の借入を行ったことにより、将来負担比率では平成25年度に一度上昇に転じ、公債費比率ではその償還が始まった平成26年度から下げ幅が鈍化したものの、平成29年度から減少してきている。将来負担比率について、財政標準化計画に基づいて地方債発行の抑制を続けてきたことなどにより、充当可能財源等が将来負担額を上回っており、引き続きゼロとなった。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が10ポイント以上高くなっている施設は、図書館、市民会館、一般廃棄物処理施設、庁舎、体育館・プール、福祉施設、学校施設、公民館である。公共施設等総合管理計画において、安全性と機能性を確保する観点から、施設老朽化に伴い、適切な点検・診断のもと、効率的かつ効果的な大規模改修や更新を実施することとしている。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄前頁に記載 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等の資産の部について、資産総額が前年度末から1,220百万円の増加(+0.5%)となった。固定資産における事業用資産の土地について、土地売払いにより2,278百万円の資産の減少があったものの、税収等収入の増等による現金預金の増加(+1,383百万円)、基金の増加(+889百万円)などにより流動資産が2,264百万円増加となり、また、固定資産の中でもインフラ資産が道路橋梁工事関連の増等により913百万円増加したこと等から、全体として増加に転じたものである。一般会計の負債の部について、負債総額が前年度末から2,627百万円の減少(△7.7%)となった。これは主に地方債の発行抑制によるものである。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、経常費用は47,399百万円となり、前年度比239百万円の減少(▲0.5%)となった。これは、ふるさと納税関連経費の増により物件費等が110百万円増加したものの、感染防止対策協力支援金の皆減(△442百万円)等により移転費用が227百万円減少となったこと等によるものである。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等について、本年度差額は3,832百万円であり、前年度比で1,558百万円の増加となった。電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金支給事業費補助金の皆減により国県等補助金が482千円減少し、また、純行政コストは前年度比で121百万円の減少(△0.3%)に過ぎなかったものの、市税や普通交付税などの税収等が大きく増加(+1,918百万円)したことが要因である。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は前年度比1,281百万円の増加(+26.2%)で、市税やふるさと納税の増加により業務収入が1,163百万円増加していることが主な要因である。投資活動収支は、前年度比695百万円の減少(△45.4%)で、千歳駅広場整備や消防本部大規模改修工事の増等により公共施設等整備費支出が増加(+832百万円)したことが主な要因である。財務活動収支は、前年度比413百万円の増加(+16.1%)で、札幌圏共同消防通信指令システム更新整備の増等による地方債等発行収入の増加(+228百万円)が主な要因となっている。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、類似団体平均値を上回っているが、老朽化した施設も多く有形固定資産減価償却率も増加しているため、将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、更新費用の縮減を図る。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団体平均値を上回っており、将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。引き続き、起債の発行を抑制するなど、負債と将来世代の負担の減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値を上回っているが、前年度と比較して減少している。これは人口の増加によるものだけでなく、移転費用の減少等を要因とする純行政コストの減少によるものであるが、今後、高齢化の進展に伴う社会保障関連経費の増加、物価高騰に伴う物件費の増加が見込まれるため、全体的に抑制に努めていく必要がある。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は、起債の発行を抑制することなどにより地方債残高の縮小に努めた結果、昨年度に引き続き今年度も類似団体平均値を下回っている。業務・投資活動収支も、類似団体平均値を大幅に上回っている。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は、類似団体を上回った。これは、工業団地の用地貸付の増加等による経常収益の増加が主な要因である。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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