簡易水道事業(法適用) 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 国保病院
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中山間地域に位置する本町においては年々過疎化が進み、平成27年度の高齢化率は38.3%と、全国平均の26.7%を大幅に上回る状況にある。高齢化の進行や長引く景気低迷、基幹産業である農林業の不振等による個人所得の減、建設業や小売店の業績不振等により税収の大幅な伸びは見込めず、類似団体を下回る状況にある。町税収入については、特に悪質滞納者に対する財産差押えを増やすなど収納対策の強化に取り組んでいるところであり、町税全体で年間1%の収納率向上を目指し財源の確保に努める。
平成26年度は、経常一般財源を充当する人件費が50,401千円、扶助費が41,585千円増等、分子が74,688千円の増となった。また、分母は主に地方交付税が-184,729千円減になるなど総額で177,284千円の減となった。平成27年度は、経常一般財源を充当する人件費が-51,252千円減、物件費が8,440千円、扶助費が34,354千円、補助費等が123,721千円の増等、分子が81,334千円の増となった。また、分母は主に地方交付税が-4,091千円、配当割交付金が-1,157千円減、地方譲与税が3,944千円、地方消費税交付金が109,453千円増になるなど総額で137,636千円の増となった。以上により、前年度比0.8ポイント低い87.3%となった。今後とも人件費をはじめ経常経費の抑制に取り組んでいく。
平成27年度は、人件費が退職が30名に対し採用が15名であったために、基本給が-26,813千円の減。また地方公務員共済組合等負担金については、職員数の減及び算定額の見直しもあり、-15,932千円の減となり全体では-57,354千円の減となった。物件費では、平成26緊急雇用創出事業(地域人づくり事業)委託料が-41,117千円減額、同事業(起業支援型地域雇用創造事業)委託料が-11,040千円減額となったものの、非常備消防費の消耗品費が18,021千円、各小中学校教師用教科書・指導書等購入費が11,338千円、岩戸中閉校に伴うふれあいバス増便運行委託料が11,199千円増額するなど、総額では59,624千円増額。以上により、人口一人当たりの人件費・物件費等決算額が192,581円と前年度比4,903千円増となった。
給与体系の見直しについては継続的に実施しているが、類似団体平均値よりやや高い数値で推移している。平成25年度については、規則の昇級時号給対応表に沿った運用がなされていなかったため調整を行ったこと等により、ラスパイレス指数が98.7となった。平成26年度については、引き続き昇級時号給対応表の調整と国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置がなくなりラスパイレス指数が99.8と前年度を1.1ポイント上回った。平成27年度については、退職者不補充等もありラスパイレス指数が99.0となり、前年度を0.8ポイント下回った。今後、本町の定員適正化計画等に基づき、組織機構改革による課・係の統廃合及び事務事業等の見直しも含め一層の職員手当等の適正化にも取り組むことで全国町村平均値を下回る水準となるよう努めていく。
平成17年度から5年間での集中改革プランに基づいた職員数削減の継続をおこなってきたが、平成27年度は、人口千人当たり11.17人と類似団体平均の10.66人を上回った。住民民基本台帳人口をみると前年比202人の減となり、職員数については、平成28年4月1日現在、退職者名13名に対し、13名の採用で過不足分なしとなり、人口千人当たりの職員数は11.17人と0.35人の増となった。今後は、住民サービスの質の低下を招かないことに留意しながら担当窓口の集約、効率的な人員配置を検討しつつ、5年間で10名の削減を目標とし、人件費の削減に努めていく。
平成27年度は、分子の元利償還金の額が-55,167千円の減、災害復旧等に係る基準財政需要額が-27,820千円の減となったのに対し、分母の標準税収入額等や普通交付税額、臨時財政対策債発行可能額が合わせて83,633千円の増となったため、実質公債費比率(単年度)が、平成26の7.1%に対し平成27が6.2%と-0.9%減となり、実質公債費比率(3ヵ年平均)は、6.6%と前年比-0.5%の減となった。本町加入の西臼杵広域事務行政組合が平成27年4月に西臼杵広域消防署を開署し、平成26年度には消防署の建設等で1,086,200千円の緊急防災・減災事業債を借入した。西臼杵郡3町の負担であるが、一部事務組合の起こした地方債に充てたと認められる補助金又は負担金が今後増加していくことが見込まれ、数値の悪化が懸念される。
将来負担比率は前年度と比較すると皆減となった。これは分子である充当可能財源等の基準財政需要額算入見込額が-169,311千円の減となったものの、将来負担額の地方債現在高が-199,512千円、公営企業債等繰入見込額が-137,952千円、退職手当負担見込額が-246,520千円の減となったことが大きな要因である。また、分母は標準財政規模が83,437千円の増、算入公債費等の額が-24,222千円となり、107,659千円増加した。
人件費については、定員・給与の適正化、民間委託の推進等により、平成24年度より改善傾向にあり25年度は国家公務員に準じ給与削減を行ったため、23.3%と更に改善した。27年度は、退職が30名に対し採用が15名であったために、基本給が-26,813千円の減。また共済組合負担金の算定額の見直しもあり、共済組合負担金が-15,932千円の減となった。以上により、経常経費のうち人件費も-48,274千円の減となった。経常経費一般財源等は対前年度比-51,252千円減の1,139,264千円で経常収支比率は-1.8ポイント低い23.5%となった。今後も定員管理の適正化に努め人件費縮減に取組んでいく。
物件費については、非常備消防費の消耗品費が18,021千円、各小中学校教師用教科書・指導書等購入費が11,338千円、岩戸中閉校に伴うふれあいバス増便運行委託料が11,199千円増額するなど、総額では1,370,892千円の前年度比59,624千円の増となった。物件費の経常経費一般財源等は対前年度比8,440千円の増となり、経常収支比率は-0.2ポイント低い11.9%となった。今後も事務経費については省エネや省資源化の徹底に努めており、委託費等については競争によるコスト削減に努めていく。
平成26年度については、扶助費に充当した経常経費一般財源等が、34,354千円増の全体で379,669千円となった。これにより、扶助費の経常収支比率は、前年度比で0.5ポイント高い7.8%となった。さらに、高齢化が進む本町においては扶助費が年々増加傾向にある。中山間地域に位置し少子高齢化が進む本町においては今後も扶助費の伸びが懸念されるが、手当ての必要性や給付要件の見直しなどを行いながら縮減に努めていく。
その他支出については、平成27年度で類似団体平均を0.6ポイント下回っている。特別会計や公営企業会計に対する繰出金については、各会計での収支状況を見極めながら繰出額の精査を行っているが、国民健康保険や介護保険事業については、予防事業に重点を置くことで保険給付額を抑えるなど、普通会計の負担を軽減すべく、なお一層の連携を図ることで歳出の縮減を図っていく。
補助費については、西臼杵広域行政事務組合負担金(清掃・運営費)が-99,938千円減額したが、消防常備化負担金が134,902千円増額、西臼杵優良農地継承・フル活用推進対策事業補助金が125,618千円増額等、全体的には前年度比236,070千円の増の1,401,196千円となった。補助費等に充当した経常経費一般財源等は123,721千円の増となり、これにより、補助費の経常収支比率は14.9%となり、前年度比で2.2ポイント増となった。今後、補助費の縮減に取り組む必要があるが、特に町内各種団体に対しては活動内容や収支内容を精査し、補助額の見直しに取組んでいく。
公債費について、平成26年度地方債残高は前年度に引き続き元金償還が進み、対前年度比-167,781千円の減となった。平成27年度は、平成26年度で終了した起債12件の元金償還額80,577千円に対し平成27年度から償還が始まる起債が4件の元金償還額29,695千円で総額で-55,167千円の減額。このうち公債費に充当した経常経費一般財源等は-51,445千円の減となり、これにより、公債費の経常収支比率は15.7%となり、前年度比で-1.6ポイント減となった。今後、大規模事業に伴う大型起債が予想されるが、自主財源の確保や基金の有効活用等も考慮しながら、新規起債の抑制に努めていく。
公債費以外の経常収支比率について、平成27年度は前年度の70.8%に対し0.8ポイント増加し、71.6%となった。これは、人件費と扶助費が類似団体の平均を大きく上回りそれらを含む充当した経常経費一般財源等が81,334千円増額となったためである。今後も継続的な歳出削減を念頭に、最小の経費で最大の効果をあげる行財政運営に努め、類似団体平均値を下回るよう取り組んでいく。
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