経営の健全性・効率性について
①収支的収支比率は100%を上回っており,類似団体と比較しても高い水準となっており健全な経営状況に見えるが,一般会計繰入金による収益もあるため,料金回収の改善を図り更なる収益向上に努めたい。④企業債残高対給水収益比率は発行抑制に努めた結果,類似団体と比較してもかなり低い水準を維持しており健全な経営状況である。今後も更新事業において企業債発行する場合は収支のバランスを考慮しながら借入を行うよう努めたい。⑤料金回収率は100%を上回っており,類似団体に比べるとかなり高い値となっている。今後も料金回収や経費削減に努めたい。⑥給水原価は135.49円で,類似団体に比べると少額であり経費削減の努力が見られる。⑦施設利用率は類似団体に比べると低く,施設の利用が遊休状態といえる。今後も人口減少とともに利用率の低下が見込まれるため,施設規模の縮小など検討していく必要がある。⑧有収率は91.52%で,類似団体と比べ高い値となっている。今後も定期的な漏水調査を行い高い水準が維持できるよう努めたい。
老朽化の状況について
③市内7簡易水道(飲料水供給施設)の整備年限はそれぞれ違うが,老朽化が著しく進み頻繁に漏水が発生しているところもあるため,順次管路の更新を行っていく必要がある。
全体総括
簡易水道事業は現在法非適用であるため利益や現金保有減価償却費等不明である。平成31年度末に上水道と事業統合を行い企業会計移行を検討中である。また今後人口減少することも踏まえ料金改定を検討中である。