経営の健全性・効率性について
流動比率については、類似団体平均よりも約1.88倍高く、支払能力は十分に確保されている。また、企業債残高対給水収益比率も類似団体平均よりも下回っている。これは、企業債に頼らない経営努力を積み重ねた成果である。料金回収率及び有収率は類似団体平均より高く、収益確保の対策や無収水対策の成果が表れている。しかし、市民のライフラインとして水道を守るために、いつ発生するかわからない災害や漏水修繕等への対応、老朽化した多くの管路の更新を今後進めなければならず、計画的な資金の確保と持続可能な経営が求められている。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率が高くなっており、耐用年数に近い施設が増加している。また、管路経年化率が上昇している。今後は資金と投資の均衡を図りながら、管路の耐震・更新を計画的に進める。
全体総括
今後、管路の経年化が進み多くの管路を耐震更新していかなければならない状況であることが、この分析表でも明らかである。また、人口減少や節水意識の向上により、料金収入の減少も見込まれる。今後も資金と投資のバランスを保ち、健全な経営を進める。