経営の健全性・効率性について
①から⑧の指標全数値について、類似団体平均値と比較しても良好な水準を保っていることから、健全かつ効率的な経営をしていると考えます。唯一③流動比率については、平成28年度まで類似団体平均値を下回っていましたが、平成29年度は流動負債が減ったことにより平均値を上回りました。流動負債が減った主な理由は下水道使用料収納金の預り金の払込時期を変更(4ヶ月毎払込→毎月払込)したためです。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率が類似団体平均値を下回っていること、③管路更新率が類似団体平均値を上回っていることから、全般的な施設更新及び管路更新についても着実に実施していると考えます。しかし、②管路経年化率は毎年上昇していることから管路の老朽化が進行していると考えられ、第5次水道施設整備事業について目処が立った平成27年度から老朽管対策に注力した結果、③管路更新率は平成27年度から類似団体平均値を上回り、平成29年度1.32%となりました。
全体総括
平成29年度についても、「経営の健全性・効率性」は類似団体平均値と比較しても良好な水準を保っていることから、健全かつ効率的な経営状況であると考えますが、一方で管路の老朽化は依然として進行しており、早急な対策が必要です。そこで、平成29年度は管路更新率を例年以上に上げるよう努めた結果、類似団体平均値を上回りました。今後も平成30年度から始まる第6次水道施設整備事業(7ヶ年事業)により、施設の耐震化、老朽管更新を行いながら、経営につきましても平成28年度に策定した経営戦略に基づき、引き続き健全かつ効率的な経営ができるよう努めていきます。