経営の健全性・効率性について
・健全性【①経常収支比率】令和元年度は長期前受金戻入の減少により若干低下した。令和2年度は、収益は前年度並みであるが、費用が減少したことにより若干上昇した。令和3年度は、収益は前年度より若干低下し、費用が増加したことにより、若干減少した。100%以上であり、類団平均値を下回っている。【②累積欠損金】生じていない。【③流動比率】上昇している。100%以上であり、類団平均値を上回っている。【④企業債残高対給水収益比率】平成30年度以降の企業債残高は順調に減少しており、類団平均値を上回っている。【⑤料金回収率】令和元年度以降は給水原価の上昇により100%を下回っている。類団平均値を下回っている。【⑥給水原価】令和元年度以降は長期前受金戻入の減少により上昇している。なお、令和3年度は維持管理費の増加のため前年に比べ増加した。類団平均値を下回っている。・効率性【⑦施設利用率】施設利用率は約65%、施設能力の約2/3で推移している。類団平均値をとほぼ同値である。【⑧有収率】一部責任水量制のため、有収水量は配水量より大きい値となっている。
老朽化の状況について
【①有形固定資産減価償却率・②管路経年化率・③管路更新率】供給開始後約30年経過し、電気・機械設備は随時更新を実施しているが、管路は更新時期を迎えていないため、いずれも平均値を下回っている。今後の管路更新時期を鑑み、的確な管路更新を実施していく。
全体総括
経営状況は黒字であり、①経常収支比率、③流動比率、④企業債残高対給水収益比率等の各指標も良好であり、健全性は概ね保たれている。平成31年3月に策定した経営戦略2019により、中長期に渡る今後の健全な用水供給を行うための取り組みや財政計画に基づき、今後も健全な事業運営に努めていく。