多治見市:簡易水道事業(法適用)

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2021年度)

経営の健全性・効率性について

当市水道事業の令和3年度の経営状況について、経常収支比率は100%を超えており、累積欠損比率についても前年度に引き続き0%、その他経営の健全性を示す指標においてもおおむね良好な状況であるといえます。前年度はコロナ禍による在宅時間増加の影響で経常収支比率・料金回収率が増加しておりましたが、令和3年度にはコロナ禍前までとはいかないまでも外出する人が増えたため、同指標が低下したとみられます。また、給水人口が年々減少しており全体的な水需要も低下している点や有収率の低下も同指標が減少している要因となっています。そのため、給水に係る経費を減らすことや、漏水の早期発見・修繕等による有収率の向上が必要となってきます。令和3年度当市水道事業は老朽化した管路の更新のため企業債の借入を行いました(200,000千円)。平成28年度から継続して借入を行っており、企業債残高は増加していますが、企業債残高対給水収益比率は類似団体平均値との比較で低い数値となっています。流動比率は前年度よりも低下しているものの、400%を超え高い数値を維持しており、短期的な資金繰りの安定性は高いといえます。施設利用率は類似団体平均値よりも下回っており、前年度よりも低下していることから、適切な運用を考えていく必要があります。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率及び管路経年化率をみると右肩上がりで上昇しており、管路等の老朽化は年々進行しています。令和3年度は4、5、8、10月に漏水が多く発生しました。管路更新率は前年度と比較して大きく上昇し、類似団体平均値も大きく上回りました。要因としては、企業債の借入(200,000千円)を行い管路の更新をしたことが挙げられます。今後も、災害時に備えて配水池から避難所や重要施設へ直結する配水管路、老朽化した配水管・施設などについて、限られた予算の中で補助金等を積極的に利用しながら、計画的に更新していくことが重要になります。

全体総括

当市水道事業の令和3年度時点の経営状況は、各指標の示すとおり、比較的良好な状況を保っています。しかし、老朽化を示す指標は年々低下傾向にあります。また、回復してきた有収率も減少しました。この状況を維持・改善していくことが求められています。水道事業を安定的に継続していくためには補助金の積極的な活用、計画的な企業債の借入、効率的な経営実施によるコスト削減に取り組み、さらには水道料金の値上げも視野に入れながら、さまざまな対応を検討していく必要があります。今後も効率的な事業運営に努め、経営の健全性を確保するとともに、住民の皆様に安心して安定的に水道を使っていただけるよう努力してまいります。

類似団体【A3】

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