経営の健全性・効率性について
経営状況は、累積欠損金はなく経常収支比率も100%を超え、黒字経営を維持している。料金回収率も100%を超え、経営に必要な経費を料金で補うことができる健全な経営状況であるといえる。流動比率も100%以上で短期的債務に対する支払は確保できている。しかしながら、給水原価は類似団体の平均値を上回っており、更なる経費節減を図っていく必要がある。施設利用率は類似団体の平均値より高く施設の規模としては概ね適切な規模であるといえる。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、類似団体に比べ低い数値となっているが、電気機械設備などは経年劣化が進んでいるので技術的基盤に基づいた更新を計画的に進める必要がある。管路については、法定耐用年数に達していないので更新は行っていない。
全体総括
全体的に経営の健全性は保たれており、類似団体と比較して経営状況は概ね良好であると言えます。今後、当企業団では平成31年3月に策定した水道ビジョンや経営戦略に基づき、費用の抑制及び効率的な事業経営による財政的基盤の強化を図りつつ、必要な更新事業を推進していく予定である。