経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、H26から増加傾向である。100%に近づくよう、経営改善に向けた取り組みが必要な状況である。企業債残高対事業規模比率は、H27までと比べて低いが、一般会計繰入基準を総務省基準に基づいて算定したためである。経費回収率は平均値の35.03%に比べて56.14%と高く、汚水処理原価は平均値の525.22円に比べて297.79円と低くなっている。これは平成29年度まで多かった施設の修繕が平成30年度には無かったためであり施設の老朽化に伴い修繕の必要があれば変化していくものと考えられる。在住家庭の接続は完了しており、接続率の増加は今後見込めない状況であるため今後も、適正な使用料収入の確保及び汚水処理費の削減が必要である。施設利用率は平均値の35.34%に比べて47.37%と高くなっている。水洗化率は100%である。
老朽化の状況について
管渠改善率は、平成26年度から平成30年度にかけて0%となっている。平成30年度末で19年が経過しており、状況把握が必要となってきている。
全体総括
経営の健全性、効率性について、H30年度は大規模な修繕等がなかったため一時的に数値が改善されているが、施設設備の状況から修繕等は必要となるため今後も適正な使用料収入の確保及び汚水処理費の削減、経営改善に向けた取り組みが必要な状況である。老朽化の状況については、状況把握が必要となってきている。