収益等の状況について
駐車場料金収入で駐車場に係る費用が賄えている黒字の状況であるが、令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う収入の大幅な減少により①収益的収支比率が154.7%、⑤EBITDAが30,386と、昨年に比べ指標が悪化している。今後も駐車場の経年劣化に伴う設備更新や修繕に係る費用が増加することが予想されるが、計画的に設備更新等を実施するなどし、引き続き健全経営となるよう努めてまいりたい。
資産等の状況について
安定した駐車場運営を行うには、機器等の定期的な更新なども必要であり、令和2年度は事前精算機等を更新した。今後も、費用の負担が単年度に集中しないよう計画的に機器等を更新し、施設の長寿命化に努めたい。
利用の状況について
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、⑪稼働率が129.8と大幅に減少した。一般の駐車場利用者数の状況を踏まえ、定期駐車券の発行枚数を調整するなどし、安定した駐車場料金収入を得ることができるよう努めている。今後は、短期的には新型コロナウイルス感染症の影響により稼働率の見通しは不透明だが、引き続き利用状況の動向や近隣の民間駐車場の状況を踏まえ、稼働率の向上に努めたい。
全体総括
収益状況としては黒字が継続されているものの、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、民間店舗や公共施設の休止等の社会経済活動の制限を大きく受けたことにより、黒字幅は減少した。施設の特性から収入は新型コロナウイルス感染症の状況に大きく影響を受けるが、今後も、指定管理者の導入によるコスト削減やお客様サービスの向上、平成30年度に策定した経営戦略を今後の経営の指針として健全経営に努めたい。