長柄町

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地方公営企業の一覧

特定地域排水処理施設 農業集落排水施設


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2021年度)

財政力

財政力指数の分析欄

類似団体平均を上回っているものの、少子高齢化に伴う人口減少や新型コロナウイルス感染症の影響による企業の減収等の理由から、今後も厳しい財政運営が予想される。投資的経費をはじめとした歳出の抑制とともに、町税の徴収率向上及び自主財源の確保といった歳入の強化に努めていく。

類似団体内順位:12/77

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

普通交付税、臨時財政対策債発行可能額の増加、中途退職者が多く発生したことによる人件費の減、新型コロナウイルス感染症対策に伴い経常的な事業が行われなかったことによる物件費の減などから経常収支比率は改善し、類似団体内平均値と概ね同水準の81.5%となった。今後についても経常的な人件費の増加、新発債に伴う公債費の増加、高齢人口の増加に伴う介護保険及び後期高齢者医療といった特別会計への繰出金の増加等が見込まれるため、実施事業の抜本的な見直しを図り、経常経費の削減に努める。

類似団体内順位:28/77

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

ごみ処理事業及び消防事業並びに上水道事業を一部事務組合(長生郡市広域市町村圏組合等)で実施しており、保育所については直営で行っている。このこと(ごみ処理事業及び消防事業並びに上水道事業と保育所直営に係る人件費を相殺)から、類似団体内平均値と比較して、わずかだが人件費を抑えられていると推察する。数値(決算額)としては減少しているが、会計年度任用職員制度の施行に伴う経費の増加、人口減少に伴い「一人当たり」として換算した場合の数値が増加していること等、本質的な数値の減少要因が改善されているわけではないため、今後についても、行財政改革への取組を通じて、事務事業の見直し及び効率化、定員管理の適正化に努める。

類似団体内順位:41/77

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体内平均値と比較して4.2ポイント上回っている。人事評価の結果を反映した給与への転換を図り、引き続き給与水準の適正化に努める。

類似団体内順位:71/77

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数は、概ね類似団体内平均値と同程度である。実施事業の見直しや組織の合理化を図り、第6次行政改革大綱に基づいた定員管理計画による職員数の適正化、指定管理者制度の活用や民間事業者への委託を推進し、行政サービスの質が落ちることのないよう適正な定員管理に努める。

類似団体内順位:46/77

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

元利償還金が増加しているため、実質公債費比率が上昇した。一方で、普通交付税、臨時財政対策債発行可能額の増加により、類似団体内平均値を2.2ポイント下回る結果ともなった。しかしながら、地方債の措置期間終了に伴う元金償還の開始、公共施設等の維持管理費や新公民館建設事業をはじめとした大規模事業に伴う新発債の増加が見込まれている。行財政改革を通じ、緊急性や住民需要を見極め、安易な起債に依存することのない財政運営に努め、財政の健全化に注力したい。

類似団体内順位:21/77

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

地方債現在高は増加しているが、充当可能財源(充当可能基金)が増加したため、将来負担比率が減少に転じた。今後も公共施設等の維持管理費の増加、新公民館建設事業をはじめとした大規模事業が予定されていることから、新発債の増加が見込まれる。将来世代への負担を軽減するため、事務事業については長期的視点から検討を行い、財政運営の健全化に努める。

類似団体内順位:36/77

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費

人件費の分析欄

類似団体内平均値と比較し2.8ポイント上回っている。退職者の増加及び人事院勧告に基づく期末勤勉手当の減に伴い、昨年度より数値が改善したものの高い水準に位置している。行財政改革を通じて、事務効率の改善、指定管理者制度の活用や民間事業者への委託、会計年度任用職員の登用、職員採用等に係る定員管理計画の見直し、人事評価結果の活用による給与水準の見直しにより、人件費の抑制に努める。

類似団体内順位:57/77

物件費

物件費の分析欄

類似団体内平均値を1.9ポイント上回っており、学校教育におけるICT環境整備事業費の増加、地籍調査事業区域拡大に伴う地籍調査事業費の増加が主な要因である。今後も行財政改革や機構改革による事務効率の改善、予算要求額の精査により、物件費の抑制に注力する。

類似団体内順位:56/77

扶助費

扶助費の分析欄

類似団体内平均値と比較し、0.7ポイント下回っている。児童福祉費について、対象児童数の減に伴い扶助費は減少している。しかしながら、社会福祉費に係る給付費及び老人福祉費については、高齢化の進展によって事業費が増加傾向にある。中高年齢者がいつまでも健康で自立した生活ができるよう生活機能の改善を推進し、給付費等の抑制に努める。

類似団体内順位:25/77

その他

その他の分析欄

類似団体内平均値と比較して2.4ポイント下回っているが、他会計への繰出金が多額である。農業集落排水事業特別会計については、公債費負担割合が高く、受益者負担の適正化の観点から使用料の見直しを図っていくよう努める。国民健康保険では財政安定化事業の算定方法の変更による減少、介護保険では高齢化に伴う給付費の増加、後期高齢者医療負担金も増加傾向にある。中高年齢者向けの対策として、介護予防事業・保健事業の推進により、給付費(負担)の抑制に努める。

類似団体内順位:17/77

補助費等

補助費等の分析欄

類似団体内平均値との比較では0.3ポイント上回っており概ね同程度である。また、ごみ処理事業及び消防事業並びに上水道事業を一部事務組合(長生郡市広域市町村圏組合等)で実施しており、今後、施設の維持・更新・建設に伴う負担金の増加を見込んでいる。その他の補助費については、過去の慣例に捉われず、費用対効果、財政援助の必要性、費用負担の在り方を抜本的に見直すとともに、補助金の目的が遂行されたものは廃止としていくよう努める。

類似団体内順位:43/77

公債費

公債費の分析欄

長柄町総合計画に係る事務事業の選択及び投資的経費の平準化を行うことにより、類似団体内平均値を4.0ポイント下回っている。しかし、地方債の措置期間終了に伴う元金償還の開始、公共施設等の維持管理費や新公民館建設事業をはじめとした大規模事業が予定されており、新発債の増加を見込んでいる。緊急性や住民需要を見極め、安易な起債に依存することのない財政運営に努め、財政健全化を図る。

類似団体内順位:18/77

公債費以外

公債費以外の分析欄

公債費を除く経常収支比率は、類似団体内平均値と比較して、1.9ポイント上回っている。類似団体と比較して、人件費が高水準であることが主な要因と考える。職員数定員管理計画の見直し、人事評価結果の活用による給与水準の適正化、会計年度任用職員の登用、民間事業者の活用に努め、財政健全化を図っていくよう努める。

類似団体内順位:48/77

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

議会費は、住民一人当たり10,208円であり、前年度と比較して約7.9%減少となっている。主な要因としては、議員辞職による議会費の減少であるが、類似団体内平均値と比較して高い水準で推移している。教育費は、住民一人当たり115,727円であり、前年度と比較して、約116.9%の増加となっている。主な要因としては、新公民館建設事業費の増加に伴う教育費の増加である。災害復旧費は、住民一人当たり23,506円であり、前年度と比較して、約76.5%の減少となっている。主な要因としては、令和元年に発生した一連の激甚災害の対応に係る農林水産施設災害復旧事業、こども園災害復旧事業、小中学校災害復旧事業が完了したことによる減少である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額に対する住民一人当たりの決算額は約752千円となっており、令和2年度決算額と比較し、111千円減少している。令和3年度は、住民一人当たりの扶助費が類似団体内平均値と比較し、41,739円の減と乖離が生じているが、児童の減少に伴う児童手当の減少が主な要因であるかと考える。しかし、社会福祉費や老人福祉費は増加しており、今後も特別な機運がない限り、人口は減少していくと予想されるため一人当たりの扶助費は増加してくことが予想される。一方で、普通建設事業費(新規整備)については、類似団体内平均値と比較して僅かではあるが高い水準にある。新公民館建設事業費の増加が主な要因であると考える。普通建設事業費(新規整備)については今後も経費が発生し、普通建設事業費(更新整備)に係る他の公共施設等についても今後維持管理費の増加が予想される。上記以外の性質別歳出決算額についても今後一人当たりのコストは、人口減少により増加していくことが推測されるため、行財政改革や機構改革による事務効率の改善、予算要求額の精査により歳出の縮減に努めたい。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

分析欄

実質収支比率は、一般的に3~5%が適正な範囲とされているが、令和2年度は19.04%であり、財政に余力があったと分析される。しかしながら、新型コロナウイルス感染症対策に係る国庫支出金等の歳入増加、同じく新型コロナウイルス感染症対策の影響により経常的な事業が行われなかったことによる歳出減少等、一時的な改善であると思料される。また、実質単年度収支についても、概ね上記の理由により、昨年度同様黒字化した。財政調整基金残高については、令和元年激甚災害対応に係る基金の取り崩しによって減少していたが、21.26%と20%以上に戻すことができた。しかし、積立を行ったものの普通交付税等の増加によって、標準財政規模比における財政調整基金残高の伸び率はそこまで高くはなかった。今後、何らかの有事の際に対応できるように令和元年度以前の状態に近づけるよう努力したい。このことについては、事務事業の見直し・統廃合などの歳出合理化等、行財政改革を推進し、実質収支比率等の水準の維持に向け、健全な財政に努めたい。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

分析欄

一般会計、特別会計の実質収支額が黒字又は資金不足に該当がないため、連結実質赤字比率についても該当はない。一般会計については、普通交付税及び新型コロナウイルス感染症対策に係る国庫支出金等の歳入増加、新型コロナウイルス感染症対策に伴う経常的な事業の中止による歳出減少等を要因として、一時的な改善であると思慮するが、前年度同様に黒字化した。

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

公債費比率の分子は、増加傾向にある。地方債の償還に係る額の増加が主な増加要因である。数年前に借入れた一般会計債及び公営企業債の地方債据置期間が終了し、元金の償還が開始されるため、元利償還金等は徐々に増加していくものと予見される。実施事業について、町民目線で改めて事業の必要性を見つめ直すとともに、長期的な年次計画の再検討を行い、新規地方債の発行を抑制することで、安定した公債費負担比率に努めたい。

分析欄:減債基金

利用していない。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

令和3年度将来負担比率の分子は、将来負担額が減少し、充当可能財源等が増加したため減少に転じた。充当可能財源等のうち、充当可能基金については、令和元年激甚災害対応に係る基金の取り崩しの影響で減少していたが、歳計剰余金の処分等に係る基金の積立額の増加によって回復できたものの、以前の水準までには戻っていない。また、基準財政需要額算入見込額については、臨時財政対策債借入額増加に伴い増加した。長期的な視点では、地方債現在高の増加、老朽化した公共施設の維持管理費及び更新費等の歳出圧力の上昇に伴う基金の取り崩しによって充当可能財源が減少し、将来負担比率が増加していくことが予見される。総合計画に基づき、計画的な積み立ての履行、新規事業優先度及び重要度(町民視点での事業の必要性)の再考、事業期間の延長が可能なものについては年次計画の再検討を行い、地方債の新規発行を抑えること等の対応で将来負担比率の上昇を抑えていくよう努める。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)令和元年に発生した一連の激甚災害対応に係る災害復旧経費等に充てるため、基金の取り崩しを行ったことで令和2年度については減少していた。しかし、令和3年度については、歳入(地方創生臨時交付金をはじめとした国庫支出金、普通交付税等)の増加及び新型コロナウイルス感染症対策に伴い経常的に行われていた事業等が中止されたことにより例年に比べて歳計剰余金が多く発生した。このことによって積立を実施できたことが、基金増額の主な要因である。(今後の方針)事務事業の見直し(事業の緊急性・重要性等を勘案した上で実施事業を厳選)、歳出経費の節減を行い、一般財源の不足分への繰り入れを抑制していく。また、歳計剰余金について計画的な積み立てを行うことで、基金保有額の安定を図る。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)財源に余力(地方創生臨時交付金をはじめとした国庫支出金、普通交付税等の増加、新型コロナウイルス感染症対策に伴い経常的に行われていた事業等が中止されたこと)が生じたこと等により、基金の取り崩しを行わず、積み立てを実施できたことで、約1億1千万円の増加となった。(今後の方針)財政調整基金は、年度間の財源調整を図るための大切な財源である。このため、残高を標準財政規模の20%程度以上になるよう安定的な積立に努める。

減債基金

減債基金

(増減理由)令和3年度国補正予算に伴う普通交付税の再算定において措置された、臨時財政対策債償還基金費の全額を積み立てしたことで、約5千4百万円の増加となった。(今後の方針)将来的な元利償還基の増加が予見されるため、地方債の償還計画を踏まえ、健全な基金運営を行うよう努める。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)長柄町公共施設整備等基金:公共施設の整備及び修繕に充当する。長柄町福祉振興基金:福祉活動の促進及び快適な生活環境の形成等を図る。長柄町ふるさと応援基金:ふるさと納税を原資とし、まちづくりや地域づくりの形成等を図る。長柄町東日本大震災復興基金:東日本大震災からの復興に資する事業に充当する。長柄町森林環境譲与税基金:間伐や担い手の確保、木材利用の促進、普及啓発等の森林整備に資する。(増減理由)長柄町公共施設整備等基金:公共施設整備等に対する充当財源として取り崩しを行ったが、それ以上に積み立てを実施できたことにより増加した。長柄町福祉振興基金:基金の取り崩し及び積み立てを実施しなかったため、増減額に変化は生じなかった。長柄町ふるさと応援基金:高齢者等外出支援タクシー利用助成事業等に対する充当財源として取り崩しを行ったが、それ以上に積み立てを実施できたことにより増加した。長柄町東日本大震災復興基金:防災備蓄品購入事業に対する充当財源として取り崩しを行ったことで減少し、基金残高は無くなった。長柄町森林環境譲与税基金:毎年の譲与税額が少額のため、将来的な森林整備等に向けた積み立て実施したことによって増加した。(今後の方針)長柄町公共施設整備等基金:大規模建設事業や公共施設の老朽化による維持管理、更新といった歳出圧力が強まることに備えて、基金の積み立てを積極的に行うよう努める。長柄町福祉振興基金:福祉センターをはじめとする住民福祉に資する施設の長寿命化を図るため、健全な基金運営を行うよう努める。長柄町ふるさと応援基金:まちづくり、地域づくりの形成等を図るため、健全な基金運営を行うよう努める。長柄町東日本大震災復興基金:時限的な基金のため、今後は基金の廃止に向けて条例を整理することとする。長柄町森林環境譲与税基金:森林環境譲与税を原資としているが、毎年の譲与税額が少額のため、一定の期間の積み立てを経て、森林整備等に使用することとする。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本町は、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が低い水準で推移している。しかし、緩やかではあるが上昇傾向となっている。今後は、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、老朽化した施設の改修、集約化、複合化、長寿命化、除却について検討していく必要がある。

類似団体内順位:17/75

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

本町は、類似団体と比較して債務償還比率が高い数値となっており、全国平均及び千葉県平均と比較して高い水準となっている。これは、債務償還比率の分子である将来負担額の増加、分母である経常一般財源(歳入)等の減少などが考えられる。今後についても、地方債の新規発行に伴う元利償還金の増加等により、債務償還可能年数が長くなることが予見される。総合計画、定員管理計画、公共施設等総合管理計画、個別施設計画等、様々な計画と調和を図り、債務償還可能年数が長くならないよう、健全な財政運営に努めたい。

類似団体内順位:35/77

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

本町では、将来負担比率の分子である将来負担額(地方債現在高、組合負担等見込額、退職手当負担等見込額)が充当可能財源等を上回っていたため、令和元年度から数値化された。有形固定資産減価償却率は緩やかではあるが上昇傾向であるため、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、老朽化対策等へ適切に対処したい。今後、充当可能財源等の一部は、新公民館建設等関係費に充当予定のため、大幅な減少が見込まれる。また、これに係る起債の元金償還も今後開始されることから、将来負担率の増加が予測できる。将来負担比率について、類似団体内平均値と比べ、比率が高いことから、公共施設等の将来的な更新費、新発債の抑制や職員数の定員管理等、将来負担を総合的に捉えて将来負担比率を下げていかなければならないと考える。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体より低い数値で推移してきたが、将来負担比率については、令和元年度に数値化され増加に転じた。今後についても、新公民館建設に係る起債の発行を始め、元金の償還が始まることから、将来負担率及び公債費負担比率の上昇が見込まれる。公債費は、人件費や扶助費と同じく義務的経費の一部である。このことから、財政構造の硬直化の要因にもなるため、新規事業は事業の必要性を考え、事業期間の延長が可能なものは再検討し、地方債の発行をなるべく抑えることで公債費負担比率を抑制したい。実質公債費比率については、財政健全化法により、早期健全化基準(基準値25%)、財政再生基準(基準値35%)の2つの基準値が定められているが、この基準を下回ってさえいれば財政運営上問題がないということではないので、行財政改革に注力し、なるべく数値を低く抑えられるよう、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要があると考える。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、学校施設、公営住宅、児童館、公民館であり、低くなっている施設は、認定こども園・幼稚園・保育所である。学校施設については、小学校関係の有形固定資産減価償却率が高くなっている。今後、個別施設計画に基づき小学校施設の大規模改修工事や複合化等、老朽化対策に取り組んでいかなければならないと考えている。公営住宅については、有形固定資産減価償却率が全国平均及び千葉県平均よりもかなり高くなっており、老朽化が進んでいる。このため、学校施設同様、個別施設計画に基づき、大規模改修工事等が必要になってくるかと思われる。ただし、施設自体は耐震基準にも適合し、適切に日々の修繕等を行っているため、使用する上での問題はない。児童館・公民館については、有形固定資産減価償却率が全国平均及び千葉県平均よりもかなり高くなっており、老朽化がかなり進んでいるため、当該2施設を統合し、新公民館を建設中である。これに伴い、有形固定資産減価償却率は大幅な減少を見込めるが、建設以降の維持管理に係る経費の増加に留意しつつ、行政サービス向上に努めたい。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、体育館・プール、保健センター・保健所であり、低くなっている施設は、福祉施設、消防施設及び庁舎である。体育館・プールについては、町民体育館1号館(旧勤労者体育館)及び2号館(旧昭栄中体育館)の有形固定資産減価償却率がかなり高くなっている。今後、個別施設計画に基づき施設の統廃合や大規模改修工事等、老朽化対策に取り組んでいかなければならないと考えている。保健センター・保健所については、上記同様、個別施設計画に基づき施設の統廃合や大規模改修工事等、老朽化対策に取り組んでいかなければならないと考えている。庁舎の有形固定資産減価償却率について、類似団体内平均値と比較し、令和元年度までは低い水準で推移していたが、令和2年度でかなり差が縮まっている。このことから、本町においても、個別施設計画等に基づき、適切な時期に適切な大規模改修工事等や老朽化対策に取り組んでいけるよう努めたい。ただし、老朽化した施設全てを同時期に大規模改修工事等を実施していくことで、地方債の発行増加、債務負担行為の増加、充当可能財源の減少等、将来負担比率の上昇が予見されるので、緊急性の高いものや事業計画の見直しなど、総合計画等と調和を図りつつ、財政運営の健全化に努めたい。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

全ての会計区分で平成29年度から令和3年度までの間において、資産と負債の金額に大きな変動は見受けられない。令和3年度における一般会計等と全体会計を比較すると資産に626百万円の差額があり、これは主に国民健康保険特別会計の財政調整基金152百万円、農業集落排水事業特別会計の建物97百万円、介護保険特別会計の財政調整基金107百万円が要因となっている。また、負債は378百万円の差額があり、これは主に浄化槽事業特別会計の地方債244百万円、農業集落排水事業特別会計の地方債128百万円が要因となっている。令和3年度における全体会計と連結会計の資産、負債には大きな差異は見受けられなかった。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

行政コストについて、令和2年度までの推移を見ると、全ての会計区分で増加傾向にあるが、令和3年度は減少している。令和2年度は主に道路補修等に係る維持補修費の増加740百万円、新型コロナウイルス感染症対策事業に係る費用等による臨時損失の増加630百万円により、令和元年度以前と比較し大きく増加している。令和3年度はそれらの支出が減少し、令和元年度と同水準の金額となった。令和3年度における一般会計等と全体会計を比較すると、純行政コストに1,600百万円の差額があった。これは主に国民健康保険特別会計の補助金等924百万円、介護保険特別会計の補助金等709百万円等が要因となっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

令和3年度一般会計等において、純行政コストが3,857百万円となり、財源4,201百万円を下回っている。このため本年度差額は344百万円のプラスとなり、純資産残高が増加した。全ての会計区分で平成30年度以降、純行政コストが財源を上回り、純資産残高が減少していたが、令和3年度で増加に転じた。また、会計間の純資産残高に大きな差異は見受けられなかった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

業務活動収支における平成29年度から令和3年度までの間の推移をみると、一般会計等、全体ともに令和元年度で支出が収入を上回りマイナスに転じ、令和2年度ではマイナス幅が増加した。物件費等支出及び臨時支出の増加が主な要因である。令和3年度では支出の減少及び主に税収等収入の増加により、プラスの値となった。令和3年度における一般会計等と全体会計の業務活動収支を比較すると、プラス73百万円の差額があり、これは主に農業集落排水事業特別会計及び国民健康保険特別会計の51百万円によるものである。投資活動収支の平成29年度から令和3年度までの間の推移をみると、一般会計等、全体ともに令和元年度、令和2年度を除きマイナスとなっている。資本的支出に係る国県等補助金、財政調整基金取崩額、公共施設等整備費支出及び基金積立金支出のバランスによるものと考える。財務活動収支の平成29年度から令和3年度までの間の推移をみると、一般会計等、全体会計ともに令和元年度以降プラスの値となっている。地方債の借入額が返済額を上回ったことによるものである。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額は、222.7万円となっており、類似団体平均値を下回っている。また、歳入額対資産比率は、2.65年となっており、類似団体平均値を下回っている。平成29年度から令和3年度までの推移をみると住民一人当たり資産額、歳入額対資産比率ともに平成30年度までは増加傾向にあった。しかし、減価償却や基金の取崩のため資産が減少した。このことから、令和元年度、令和2年度は減少に転じた。令和3年度は主にインフラ土地の取得のため資産が増加し、両値が向上した。有形固定資産減価償却率は57.1%となっており、類似団体平均値を下回っている。新規資産の取得や修繕工事の結果、類似団体と比較して資産の老朽化の程度を低く抑えることができていると考えるが、期間を通して有形固定資産減価償却率は増加傾向にあり、資産全体の老朽化は進行していると考える。今後は、総合管理計画や個別施設計画に沿い、各施設の老朽化した施設の改修、集約化・複合化、除却について検討していく必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は65.6%となっており、類似団体平均値を下回っている。また、将来世代負担比率は18.4%となっており、類似団体平均値を下回っている。しかし、有形固定資産減価償却率は緩やかではあるが上昇してきている。必要な投資が行えず、老朽化対策が先送りにされている可能性も考えられるので引き続き注視していく。公共施設等の将来的な更新費、新発債の抑制や職員数の定員管理等、将来負担を総合的に捉えて将来負担比率を下げていかなければならないと考える。平成29年度から令和3年度までの推移をみると純資産比率は減少傾向に、将来世代負担比率は増加傾向にある。これは、地方債の借入額が返済額を上回り、地方債残高が増加しているためであると考える。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは58.5万円で類似団体平均値を下回った。令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策事業等により純行政コストが大きく増加したことで、類似団体平均値ともに大きな値となっている。令和3年度は臨時的な支出は減少し、令和元年度と同水準の値となった。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は76.5万円となっており、類似団体平均値を下回っている。令和元年度までは負債合計の数値が減少しているが、人口の減少により当該値は増加傾向にある。令和2年度以降は主に地方債増加のため負債合計が増加している。基礎的財政収支は175百万円となっており、類似団体平均値を下回っている。令和元年度は物件費等支出及び補助金等支出の増加等により、業務活動収支がマイナスに転じた影響で当該値が大きく減少した。令和2年度は臨時支出増加の影響により、マイナス幅が増加している。令和3年度は臨時的な支出及び物件費等支出の減少等のため、業務活動収支が大きく改善し、当該値がプラスに転じた。当該指標は、設備投資について通常の業務収支で賄われるているかを示す指標で、プラスが望ましいとされている。しかし、その指標は公共施設等整備への投資を行わないことがプラスに働く。ただし、公共施設等整備の投資は、有形固定資産減価償却率の上昇を緩やかにすることに貢献するので、必要な公共投資が不足あるいは後回しとしていないか注意する必要がある。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は4.4%となっており、類似団体平均値を下回っている。今後も公共施設等の集約化・複合化・長寿命化、行財政改革による経費削減、前年度・過去からの推移と比較して適正値を把握していくことに努め、受益者負担の割合が適正な値であるか、継続して検討を行う事が必要である。

類似団体【Ⅱ-2】

松前町 江差町 ニセコ町 鷹栖町 東川町 洞爺湖町 弟子屈町 北上市 大館市 五城目町 八郎潟町 米沢市 天童市 白河市 南相馬市 結城市 常総市 鹿嶋市 神栖市 鹿沼市 館林市 藤岡市 安中市 長野原町 草津町 行田市 秩父市 本庄市 羽生市 横瀬町 皆野町 長瀞町 君津市 神崎町 睦沢町 長柄町 長南町 大多喜町 御宿町 鋸南町 大島町 八丈町 中井町 山北町 真鶴町 三条市 柏崎市 新発田市 村上市 燕市 湯沢町 加賀市 穴水町 鯖江市 越前市 坂井市 美浜町 おおい町 山中湖村 茅野市 塩尻市 千曲市 池田町 白馬村 関市 中津川市 羽島市 美濃加茂市 土岐市 可児市 島田市 袋井市 裾野市 湖西市 河津町 南伊豆町 松崎町 西伊豆町 碧南市 蒲郡市 犬山市 常滑市 江南市 大府市 知多市 知立市 豊明市 愛西市 みよし市 あま市 名張市 大台町 大紀町 近江八幡市 守山市 栗東市 甲賀市 野洲市 湖南市 福知山市 井手町 能勢町 田尻町 三木市 高砂市 丹波市 たつの市 安堵町 川西町 三宅町 高取町 明日香村 吉野町 下市町 美浜町 日高町 三朝町 津和野町 津山市 玉野市 総社市 三原市 安芸太田町 大崎上島町 下松市 山陽小野田市 和木町 阿南市 美波町 海陽町 つるぎ町 琴平町 四国中央市 鬼北町 越知町 行橋市 久山町 小竹町 添田町 糸田町 大任町 伊万里市 上峰町 大町町 江北町 小国町 嘉島町 苓北町 中津市 佐伯市 宇佐市 日向市 湧水町 瀬戸内町 龍郷町 宜野座村