経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は依然として80%台で推移しており、厳しい財政状況が続いている。⑤経費回収比率についても同様に100%を下回る状況が続いており、経営状況の改善が必須である。②累積欠損金比率についても類似団体平均を超えている状態が続いていおり、④企業債残高対事業規模比率も類似団体平均よりも大幅に高い水準にあり、また⑥汚水処理原価も慢性的に類似団体平均よりも高い金額となっている。以上のことから経営状況改善のためには下水道料金の増額改訂が必要な状況となっている。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は現状類似団体平均よりは低い数値を維持しているが、年々増加傾向にあり、老朽化が進行している。②管渠老朽化率および③管渠改善率は耐用年数50年を超えた管がまだないため0%であるが、今後発生することは確実であることから、計画的に整備していく必要がある。
全体総括
経営状況については、公共下水道事業と同様、非常に厳しい状況にあることから、下水道料金の改訂を軸にした経営改善が望まれる。管渠の老朽化状況については、公共下水道事業と比べて優先度は低い状況であるが、今後を見据えた計画的な整備を行っていく必要がある。