農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用) 特定環境保全公共下水道 羽後病院
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財政力指数は、類似団体平均を0.22ポイント下回っているが、前年度比で0.01ポイント増加している。これは、人口減少や高齢化のピークを迎えつつあるなかで、基幹となる地場産業がなく、町税などの自主財源に乏しいことが要因である。町では羽後町版総合戦略に基づいて、羽後町版DMO(観光まちづくり法人)の開発やセコンド付出会い事業などの地方創生関連事業を実施し、人口減少の抑制や町内企業の育成を図っている。引き続き、第4期羽後町行政改革大綱により行政の効率化を図り財政の健全化に努めていく。
経常収支比率は、歳入における臨時財政対策債の減少等により、前年度比1.5ポイント上昇しており、類似団体平均を1.8ポイント上回っている。当町は自主財源に乏しく、普通交付税の歳入に占める割合は約41%である。人件費については、職員数の削減等により減少傾向が続いている。扶助費については、障害者給付費や児童手当などの法定された支出が多くを占めているため削減が難しい現状の上、保育会運営費等が今後の増加要因として見込まれている。公債費については、これまで地方債の発行を元金償還額以下に抑制してきたが、今後は広域市町村圏組合で実施したごみ処理施設整備事業に係る負担金等が今後の増加要因として見込まれるている。当町では、第5次羽後町総合発展計画及び第4期羽後町行政改革大綱に基づき、効率的・効果的な行政体制の整備を図り、経常的経費の削減に努めていく。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、前年度比3,657円上昇しているが、類似団体平均を11,041円下回っている。人件費においては、職員数の削減や年齢構成の若返り等により減少している。物件費等においては、昨年度は降雪量が少なく、除雪費用が抑えられていたが、今年度は例年どおりの除雪費用となったこと、総合交流拠点施設備品など道の駅関連の費用や指定管理料が発生したこと、給食費の公会計化に伴う需用費の増が、増加の主な原因である。今後も第5次羽後町総合発展計画に基づく計画的な定員管理の実施や管理経費の節約などを徹底し物件費等の削減に努めていく。
ラスパイレス指数は、前年度比1.2ポイント減少しており、類似団体平均を3.3ポイント下回っている。当町では「給与の総合的見直し」が国より1年遅れたため、平成27年度は平成26年度比で2.2ポイント増加しものの、今年度は昇給等により現給保障の対象者が減少したため、前年比1.2ポイント減少している。平成29年度には現給保障の対象が概ね解消されるため、さらにラスパイレス指数が下がる見込みである。当町のラスパイレス指数は類似団体と比較しても低くなっており、今後もこの水準を維持していく。
人口千人当たり職員数は、前年度比0.04ポイント減少しており、類似団体平均を0.71ポイント下回っている。当町では、平成26年3月に策定した第5次羽後町総合発展計画において平成31年度まで職員数を13人削減することを目標としている。類似団体と比較しても少なくなっており、今後も新規採用者、退職者及び再任用職員のバランスを考慮しながら定員管理の適正化を図っていく。また、臨時的任用職員や非常勤職員が可能な業務については当該職を活用し、一般職員数の抑制を図っていく。
実質公債比率は、前年度比0.4ポイント減少しており、類似団体平均を0.2ポイント上回っている。比率は三か年の平均であることから、平成25年度と平成28年度を比較すると、標準財政規模は減少(-83百万円)したものの、地方債の償還金額減少(-48百万円)や災害復旧費等に係る基準財政需要額の増(+7百万円)により、改善した。今後も地方債に大きく頼ることのない財政運営に努め、町債の発行の抑制に努めていく。
将来負担比率は、前年度比1.3ポイント減少しており、類似団体平均を6.8ポイント下回っている。これは職員の退職に伴う新規採用職員の増などの年齢構成の変動による退職手当負担見込額の減少、医療機器等の病院事業に係る公営企業債の償還終了などによる公営企業の地方債残高減による公営企業債等繰入見込額の減少によるものである。引き続き町債の発行については抑制を図るなど、将来負担の縮減に努めながら、現在の水準を維持していく。
人件費における経常収支比率は、前年度比0.5ポイント減少しており、類似団体平均を2ポイント下回っている。これは職員数の削減や若年職員の増等による年齢構成の変動が主な要因である。第5次羽後町総合発展計画では平成25年度の職員数から、平成31年度までに職員数を13人削減することを目標としていることから、今後も新規採用者と退職者のバランスを考慮し、人件費の抑制に努めていく。
物件費における経常収支比率は、前年度比0.6ポイント増加しており、類似団体平均を0.7ポイント上回っている。これは、商工費及び教育費が伸びていることが要因である。商工費については道の駅端縫いの郷の備品等の購入や指定管理に係るものである。教育費については、給食費の公会計に伴い、賄材料費等の需用費が増えたためである。物件費については職員数の減少に伴う臨時的任用職員等の賃金増加等により、今後も数値が高止まりする見込みであり、加えて比率の分母の構成要素である普通交付税の動向を注視しつつ、行財政改革に努め経常経費の削減を図っていく。
扶助費における経常収支比率は、前年度比0.2ポイント増加しており、類似団体平均を0.7ポイント上回っている。これは、保育会運営費、障害者医療費及び福祉医療費に係る経費は増加傾向にあることが主な要因である。保育士の処遇改善や高齢化による医療費の増加など扶助費については、今後も増加する見込みがあることから、義務的経費を含めた経費全体の抑制や適切な制度運用に努めていく。
その他における経常収支比率は、前年度比0.4ポイント増加しており、類似団体平均を0.7ポイント上回っている。これは、平成27年度は降雪量が少なかったのに対し、平成28年度は例年並みとなったため、除排雪経費が増えたほか、公共下水道に係る特別会計への繰出金が、6百万円の増となったためである。しかし、公共下水道以外の国民健康保険、後期高齢者医療、農業集落排水及び介護保険に係る事業の特別会計への繰入金は合計すると18百万円の減となった。引き続き、特別会計への繰出金を抑制し、事業の効率化や経費の削減に努め、特別会計の安定的運営を図っていく。
補助費等における経常収支比率は、前年度比0.9ポイント増加しており、類似団体平均を2.5ポイント上回っている。これは、ごみ処理施設整備事業に伴う一部事務組合への負担金や病院事業への補助金が多くの割合を占めており、負担金が増加したためである。一部事務組合負担金のごみ処理施設整備事業に係る分については平成28年度で終了したため、平成29年度には改善される見込みである。また、病院事業については、平成29年度よりコンサルタントを活用して経営改革に取り組み、一般会計からの補助金を削減するよう努めていく。
公債費における経常収支比率は、前年度比0.1ポイント減少と概ね横ばいとなっており、類似団体平均を0.8ポイント下回っている。今後、平成32年度以降、広域市町村圏組合で実施したごみ処理施設整備事業に係る負担金、当町の給食センター整備事業の償還が控えており、中期的には増加する見通しであることから、新規の事業についてはその必要性を十分に検討した上で採択し、地方債を抑制していく。
公債費以外における経常収支比率は、前年度比1.6ポイント増加しており、広域市町村圏組合のごみ処理施設整備事業等という特殊事情もあったが、類似団体平均及び県平均を上回っている。これは、当町が、公立病院を有するため補助費等が高止まりする傾向にあることが要因であり、経営の改善に向けた取組を行っていく。
将来負担比率は退職手当負担見込額の減少により、前年度比で7.3ポイント低下し、類似団体平均よりも低い水準となっている。また、実質公債費比率は、過疎債や平成元年に実施した飯沢小学校建築事業に係る地方債の償還終了等により前年度比で0.8ポイント低下しているが、類似団体平均よりは高い水準となっている。ごみ処理施設整備事業や、総合交流拠点施設整備事業、臨時財政対策債の発行等により地方債残高は増加しており、また広域市町村圏組合で実施した消防救急デジタル無線整備事業やごみ処理施設整備事業の負担金に係る地方債償還が控えていることから、今後は地方債の発行を元金償還額以下に抑制するなどし、財政の健全化に努めていく。
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