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地方財政ダッシュボード

鹿児島県十島村の財政状況(2013年度)

🏠十島村

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簡易水道事業


収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

地理的に特異条件下におかれているため、人口が少ないことや村内に安定した収入を得られる産業や企業がなく、村民所得が低い(2012年人口一人当たりの所得1,413千円・前年比増加率-5.9%・県民所得比較59.2%(鹿児島県平成26.3公表)ことなどから、財政基盤が弱く、類似団体平均をかなり下回っている。引き続き、人口減少を食い止めるために展開している産業育成施策を中心とした定住促進対策に取り組み、村民所得の向上に努める。

経常収支比率の分析欄

平成19年度から22年度にかけて実施した高利率の地方債の繰上償還(繰上償還額:平成19=307百万円、平成20=155百万円、平成21=89百万円、平成22=300百万円)に加え、投資的経費の増加(平成23=1,648百万円、平成24=2,020百万円、平成25=1,802百万円)が大きく影響して類似団体の平均を下回っている。今後、繰上償還をした分の個別算定経費が減少していくにつれ、経常収支比率も増加すると考えられるため、引き続き、地方債発行額をはじめ、経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

有人島7島に要する行政コストに対して、分母となる人口が少数であることから類似団体平均を大きく上回っている。引き続き、適正な定員管理に努めるとともに、事務事業の点検・見直し、事業の廃止や縮小を検討し、経費の節減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

東日本大震災の財源を確保するため、一次的に国家公務員の給与が下げられたことから、2年連続で100を超えていたが、国の協力要請等に基づき、職員の給与を引き下げたこと、また国の給与水準の引き上げのため、3年ぶりに100を下回っている。今後においても国や県、周辺市町村の動向を参考に給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

有人離島を複数かかえているため、人口規模に対して、人的にも財的にも大きな負担をしいられていることから、類似団体の平均を大きく上回っている。住民サービスを低下させることなく、引き続き、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成19年度から22年度にかけて実施した高利率の地方債の繰上償還が大きく影響して類似団体の平均を下回っている。今後、繰上償還をした分の個別算定経費が減少していくにつれ、経常収支比率も増加すると考えられるため、引き続き、地方債発行額をはじめ、経常経費の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

充当可能財源が将来負担額を上回っているため、将来負担比率は発生していないが、今後も負担を将来に転嫁しないよう、新規事業や起債事業の実施等については総合的に検討し、現在の水準を維持する。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

類似団体の平均と比較すると経常収支比率は低くなっており、人件費は前年度比18百万円(5.1%)の減となっている。定年による職員の入替、及び職員1名の不在が7ケ月あったため、職員給で前年度比7百万、地方公務員共済組合等負担金で前年度比3百万円の減少が影響している。人件費の大部分を占める職員の人件費の抑制について、退職者の不補充で対応してきたが、人口激減対策、医療・介護環境の充実、産業振興などの対策のため、ここ数年、新規職員を積極的に採用している。これらの人件費が将来的に大きな負担となることが予想されることから、全体業務の内容精査、効率化を図り、人件費の抑制、適正化に努める。

物件費の分析欄

類似団体の平均を若干下回っているが、村の指数は年々増加している。前年度比の増加要因として、新規事業として始まった海岸漂着物地域対策事業、定住促進対策事業のそれぞれ、13百万円、10百万円が影響している。今後においても人口対策に係る産業振興等の事業のほか、地域に民間が参入する見込みのない分野でナショナルミニマムを達成するため、ブロードバンド施設や介護事業などの需要が伸びると考えられることから、緊急・重要な事業を見極め、効率のよい財政運営に努める。

扶助費の分析欄

ここ数年上昇傾向にありましたが、平成25年度は前年度比で0.1減少している。村単独事業の住民医療費助成事業0.3百万円の減、高齢者特別乗船券事業1.6百万円の減などが影響している。人口対策、高齢化対策として、村単独で実施している定住促進対策(節目助成、出生助成、生活支援金など)、住民医療費助成事業、高齢者優待乗船券事業などについても、今後、人口増による未就学児の増加及び高齢者の増加が予想され、扶助費の増加が想定される。このため、村単独の扶助費は内容の見直しを行うとともに、1年ごとの延長制による終期の設定を行い、財政への負担軽減に努める。

その他の分析欄

若干減少しているが、人口対策による村営住宅及び教職員住宅の整備、産業振興施設整備、その他、港湾、道路の修繕など、公共施設の維持管理費の増加が予想される。このため、入札制度の適正化、指定管理者制度の推進、民間資金の活用、簡易な修繕工事は地元住民施工で行うなど、歳出の抑制に努める。

補助費等の分析欄

行政改革による補助事業の廃止及び見直しにより、類似団体の平均を下回っているが、前年度比で0.7%増加している。これは、UIターンによる農林水産業従事者の増加による村単独の産業振興支援補助2.8百万円増、離島家畜衛生技術向上対策補助7百万円増、海外ホームステイ派遣補助0.8百万円増、離島高校生修学支援補助0.7百万円増などが影響している。今後、更なる人口対策を講じていく中で、産業分野の育成、UIターン者の生活基盤の確立を支援するための補助費の増加が予想される。このため、村単独の補助費は内容の見直しを行うとともに、1年ごとの延長制による終期の設定を行い、財政への負担軽減に努める。

公債費の分析欄

平成19年度から22年度にかけて実施した高利率の地方債の繰上償還の影響で公債費に係る経常収支比率は年々減少してきたが、類似団体の平均を上回っている。辺地債で情報基盤整備事業等、過疎債でコミニティ施設建設等の元金償還の開始が影響して、それぞれ前年度比11百万、7百万、その他港湾事業債や臨時財政対策債の償還費もわずかであるが増加している。今後においても、財政力が弱いこと、及びナショナルミニマムを達成するための基盤整備が遅れていることから、まだ多くの地方債を必要とするが、地方債発行額が当該年度の元金償還額を上回らないよう公債費残高の減少に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は類似団体の中でも低くなっているが、村直営の交通事業の運営経費、簡易水道特別会計、国民保健特別会計等への繰出し金が前年度比で15.7百万円増加している。船舶交通事業においては、運航に係る部分的な民間委託の推進、その他会計についても、料金の見直し、保険料の適正化に努め、普通会計の負担軽減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

実質収支額の標準財政規模に対する比率は若干高くなっている。実質単年度収支は2年連続の赤字となっていたが、若干ながら黒字となっている。今後においても歳出の抑制、財源の確保に努め、財政運営の弾力性、健全性を維持する。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

未収金の徴収努力等により、平成22年度決算から3年連続で赤字会計はないが、船舶交通特別会計で4年ぶりの赤字となっている。引き続き、赤字とならないよう収入の確保に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成19年度から22年度にかけて実施した高利率の地方債の繰上償還(繰上償還額:H19=307百万円、H20=155百万円、H21=89百万円、H22=300百万円)が大きく影響して、現在、普通交付税に算入される公債費の額と実際の償還額が一部逆転しているが、繰上償還した分の個別算定経費が減少していくにつれ、実質公債費比率も増加するため、引き続き、地方債発行額が元金償還額を上回らないよう地方債発行額の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

充当可能財源等の額よりも将来負担額の方が低いため、現在まで将来負担比率は発生していない。地方債については、残高が前年度と比較し148百万円減しているが、今後も当該年度の起債額が当該年度の元金償還額を上回らないよう調整を図り残高を確実に減らしていくこととする。充当可能基金については、数年後に新造船の建造も控えており、基金残高の減少が見込まれるが、今後も計画的な積立てを行い、将来の財政負担が大きくならないように努める。また、歳出については、積極的な人口対策による住宅整備や産業振興施設の整備による後年度の維持管理費の増加が危惧されるが、指定管理者制度の推進、民間資金の活用など歳出の抑制に努める。歳入については、村税の適正な徴収、住宅、産業施設などの公共施設の利用料の適正な徴収及び見直しを進める。その他、村単独事業の整理、縮減を行うとともに補助事業等の活用による歳入の確保に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,