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財政力指数の分析欄全国平均を上回る高齢化率(平成29年10月1日現在:32.3%)により、社会保障関係経費が高い状況であるため、類似団体平均を下回っている。歳出の徹底的な見直し、定員管理・給与の適正化などの取組を通じて、財政基盤の強化に努める。 | 経常収支比率の分析欄新庁舎での業務開始や最終処分場の本格稼働など公共施設に係る維持管理経費の増加や、生活保護事業や認定こども園運営事業等により扶助費が増加していることなどにより、経常的な経費は増加傾向にある。今後も、市税の課税客体の把握に努めながら、使用料等も含めた収納率の向上を図り、自主財源を確保するとともに、行財政改革による職員数の削減等により、比率の抑制を図り、安定的な財政基盤の確立を目指す。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄ごみ処理有料化の実施や市費学校技術員の配置見直し等、事務事業の整理合理化を進めてきたが、類似団体平均を上回っている状況である。今後も、市民サービスの低下をきたすことのないよう十分配慮しながら、民間でも実施可能な部分については委託化を進め、コストの低減を図っていく。 | ラスパイレス指数の分析欄本市の給与水準は、数次にわたる是正の結果、逓減傾向で推移してきたが、更なる適正化を図るため、平成26年4月から3か月間、一律2.3%の給料減額措置を実施するとともに、同年7月以降は定期昇給の抑制措置を行った。また、平成27年度には国に準じて給料表の引下げ改定(平均-2%)を実施したうえで、同年度から平成29年度までの各年度において、4月から3か月間は引下げに伴う経過措置(現給保障)を行わないとともに、7月以降は定期昇給の抑制措置を実施した。平成30年度からは、給料表の等級と職務の関係の整理や新たな職の設置などによる給料表の運用基準の見直しを実施するなど、引き続き給与の適正化に取り組むこととしている。今後も給与制度全般について、国・県や他団体の状況等を踏まえ適切に対応していきたい。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄昭和60年以降、6次にわたる行財政改革に取り組み、452名の職員数を削減し適正化を図っている。平成18年2月の旧北方・北浦町、ならびに平成19年3月の旧北川町との市町村合併に伴い職員数は増加し、類似団体の平均を上回る職員数で推移しているが、平成21年度までの第5次行革期間には、一般ごみの収集、道路の維持補修、学校給食調理業務などを民間委託し、149名の職員数を削減した。また、平成26年度までの第6次行革期間でも、市立保育所での指定管理者制度の活用をはじめ、その他の事務事業の見直し等に取り組み職員数削減目標の100名削減を達成した。今後、第7次行革に取り組む中で、引き続き定員管理の適正化に努め、効果的・効率的な行政運営を推進する。 | 実質公債費比率の分析欄過去に整備した消防庁舎や清掃工場、新庁舎などの大型事業に係る地方債償還の影響により、類似団体平均を上回っている。今後も、駅周辺整備などの大型事業の償還が始まるが、市債発行額を元金償還額以内に抑制するなど、公債費の抑制に努めているため、比率が徐々に低下する見込みである。 | 将来負担比率の分析欄前年度と比較し8.9ポイント減少している。主な要因は、分子において地方債の現在高や退職手当負担見込額が減少していることや、地方債の償還等に充当可能な基金が増加したことによるものである。今後も、人件費の削減や経費節減を中心とした行財政改革を進め、財政の健全化に努める。 |
人件費の分析欄類似団体と比較し職員数が多いことや、職員構成の違いなどから平均給料が高いことが人件費を押し上げる主な要因となっているが、これまでの定員適正化の取組により、総人件費は逓減傾向で推移している。また、給与水準の適正化を図るため、平成25年度から平成29年度までの間、給料の減額措置や定期昇給の抑制措置などを実施してきた。平成30年度からは、給料表の等級と職務の関係の整理や新たな職の設置などによる給料表の運用基準の見直しを実施するなど、引き続き給与の適正化に取り組むこととしている。今後も民間活力の導入や事務事業の見直し等による職員の減員とともに、国、県や他団体の状況等を踏まえた給与制度・水準の実現などの取組を進め、定員管理や給与の適正化に努めていく。 | 物件費の分析欄類似団体と比較すると、比率は低い状態である。その要因として、これまで経常経費の節減に努めてきた効果によるものと考えている。しかし、新たに整備を行った新庁舎や老朽化した施設の維持管理費、業務の民間委託化の推進などによる物件費の増加が見込まれるため、必要な経費の精査によりコストの縮減を図っていく。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均と同水準となっている。今後も、社会保障関係経費の増加が見込まれるため、事業の精査等により、扶助費の適正化に努める。 | その他の分析欄その他に係る経常収支比率は類似団体平均より低くなっている。今後も、社会保障関係経費の増加による介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金の増加が見込まれるため、健康長寿の推進など、健康増進の施策を充実することにより、今後の伸びの抑制に努める。 | 補助費等の分析欄補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均と比較して低い水準となっているのは、ごみ処理や広域消防といった一部事務組合への加入状況の違いが主な要因となっている。各種団体への補助金については、補助金見直し基準(平成15年度策定)に基づき毎年見直しを行っており、整理合理化に取り組んでいる。 | 公債費の分析欄公債費に係る経常収支比率については、過去に整備した消防庁舎や清掃工場、新庁舎など合併関連の大型事業の影響により、類似団体平均と比較して高い水準にある。今後も、駅周辺整備などの大型事業の償還が始まることから、後年度の公債費負担に配慮した事業の選択を行うことで公債費の抑制に努める。 | 公債費以外の分析欄公債費以外に係る経常収支比率については、比率の大半を占める物件費、補助費等及び繰出金などについて、経費の節減等により比率の抑制が図られたことにより、類似団体平均より低い水準となっている。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄・総務費は、住民一人当たり48,751円となっており、前年度と比べて43.5ポイント減少している。これは、野口遵記念館建設基金積立金や新庁舎建設事業(低層棟完成)が減少したことが主な要因である。・民生費は、住民一人当たり183,748円となっており、前年度と比べて1.7ポイント増加している。これは、生活保護事業等に要する経費である生活保護費や、認定こども園運営事業が増加したことが主な要因である。・商工費は、住民一人当たり46,866円となっており、前年度と比べて129.8ポイント増加している。これは、中心市街地プロジェクト推進事業が増加したことが主な要因である。・教育費は、住民一人当たり41,393円となっており、前年度と比べて4.7ポイント減少している。これは、岡富中学校屋内運動場・武道場新増改築事業の減少や西階陸上競技場改修事業が事業完了に伴い皆減したことが主な要因である。・公債費は、住民一人当たり63,406円と、類似団体で高い水準となっているが、市債発行額を元金償還額以内に抑制することにより、市債残高は着実に減少しており、今後も公債費の抑制に努める。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄・歳出決算総額は、住民一人当たり488,074円となっている。・人件費は、住民一人当たり73,460円となっており、類似団体と比較して高止まりの傾向である。これは、類似団体と比較し職員数が多いことや、職員構成の違いなどから平均給料が高いことが人件費を押し上げる主な要因となっている。・扶助費は、住民一人当たり131,042円となっており、類似団体中でも高い水準となっている。これは、認定こども園運営事業や各種福祉サービス給付の増加などが主な要因である。今後も、社会保障関係経費の増加が見込まれるため、事業の精査等により扶助費の適正化に努める。・普通建設事業費は、住民一人当たり69,630円となっている。近年類似団体と比較して住民一人当たりの普通建設事業費が高い状況であるのは、中心市街地プロジェクト推進事業等の大型事業による増加が主な要因である。今後も、大型事業(野口遵記念館、内藤記念館)等を行う予定であるため、同水準程度で推移すると見込んでいる。・公債費は、住民一人当たり63,406円と、類似団体中でも高い水準となっているが、市債発行額を元金償還額以内に抑制することにより、市債残高は着実に減少しており、今後も公債費の抑制に努める。 |
基金全体(増減理由)今後見込まれる老朽化した公共施設の長寿命化、更新等のために地域づくり推進事業基金に443百万円積み立てたものの、地方債償還のための減債基金取り崩し289百万円、特別会計への繰出金や普通建設事業などの財政調整のための財政調整基金取り崩し188百万円等により、基金全体としては374百万円の減となった。(今後の方針)中長期的には、野口遵記念館建設基金について、事業進捗にあわせて平成34年度までに全額取り崩す予定であるため、基金全体としては減少する見込みである。 | 財政調整基金(増減理由)平成28年度決算の繰越金及び預金利息等による積み立て642百万円があるものの、特別会計への繰出金、普通建設事業などの財源調整のための取り崩し500百万円及び工業団地の用地取得費のための取り崩し330百万円により、全体で188百万円の減となった。(今後の方針)中長期的には、社会保障費の増加や合併算定替特例期間終了に伴う段階的な縮減の影響などにより、減少していく見込みである。 | 減債基金(増減理由)預金利息等による積み立て11百万円があるものの、地方債償還のための取り崩し300百万円により、全体で289百万円の減となった。(今後の方針)大型事業等に係る地方債の償還計画を踏まえ、有効活用に努める。 | その他特定目的基金(基金の使途)・地域づくり推進事業基金:地域づくりを推進する事業。・野口遵記念館建設基金:本市の芸術及び文化の振興を図るとともに、工業都市としての礎を築き延岡振興の母として敬愛される野口遵翁を顕彰していくための市民文化ホールの建設。・地域振興基金:市民の連帯の強化及び地域振興に要する経費。(増減理由)・地域づくり推進事業基金:今後見込まれる老朽化した公共施設の長寿命化、更新等のために443百万円を積み立てたことによる増。・地域振興基金:地方創生に資する事業やまちづくり推進に資する事業等のため、328百万円を取り崩したことによる減。(今後の方針)・野口遵記念館建設基金:34年度の整備完了までに全額取り崩す予定。・地域振興基金:市民の連帯の強化や地域振興に資する事業を積極的に推進するため、取り崩す予定。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄当市ではこれまでに、「延岡市橋梁長寿命化修繕計画」、「延岡市下水道長寿命化計画」等を策定したところであるが、公共施設の整備についてさらに広く現状を把握し、公共施設維持管理等に関する今後の方針として、平成27年度に「延岡市公共施設維持管理計画」を策定したところである。現時点においては、有形固定資産減価償却率については類似団体より低い水準にある。 | 債務償還可能年数の分析欄将来負担額である地方債残高を16億円減少したこと、充当可能基金残高を13億円増加したこと等により、債務償還可能年数は類似団体平均を下回っている。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに類似団体よりもやや低い水準にある。将来負担比率については、地方債残高の減少や充当可能基金残高の増加が主な要因であり、有形固定資産減価償却率については、これまで老朽化した公共施設の更新や学校の耐震化・新増改築事業等の大型事業を進めてきたことに伴うものである。今後も公共投資の選択・重点化を行うとともに、元金償還額の範囲内での借り入れを基本とすることで地方債残高を抑制し、当該比率のさらなる改善を図る。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析実質公債費比率は類似団体と比較して高いものの、将来負担比率は低くなっている。これは、元金償還額の範囲内での借り入れを基本とすることで地方債残高を抑制するとともに、交付税措置のある有利な市債を活用してきたためである。今後も、駅周辺整備などの大型事業の償還が始まるが、市債発行額を元金償還額以内に抑制するなど、公債費の抑制に努めているため、比率が徐々に低下する見込みである。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、公民館であり、特に低くなっている施設は、橋りょう・トンネルである。公民館については、取得日から相当年数経過しているため、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が上回っている。橋りょう・トンネルについては、これまでに計画的に補修工事等を行ってきていることにより、有形固定資産減価償却率が類似団体を下回っている。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっているのは、体育館・プール、市民会館であり、特に低くなっているのは、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所である。体育館については、昭和54年に取得した市民体育館の老朽化や、市民会館については、昭和30年度に取得した野口記念館が耐用年数である50年を経過していることや、昭和60年度に取得した延岡総合文化センターの老朽化に伴い、有形固定資産減価償却率が類似団体を上回っている。野口記念館については、令和4年度開館に向けて、整備を進めているところである。一般廃棄物処理施設については、平成25年度に新たに最終処分場を取得したため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。また、保健センター・保健所についても、平成28度に新たに取得したため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末から1,341百万円の増加(+0.6%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産であり、中心市街地プロジェクト推進事業の実施による資産の取得額(2,468百万円)を始めとする総資産の取得額が減価償却による資産の減少を上回ったこと等から2,537百万円増加した。また、一般会計等においては、負債総額が前年度末から1,817百万円の減少(△2.6%)となった。金額の変動が大きいものは地方債(固定負債)と1年以内償還予定地方債(流動負債)であり、地方債償還額が発行額を上回ったことにより、合わせて1,630百万円減少した。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、経常費用は48,229百万円となり、前年度比573百万円の増加(+1.2%)となった。主なものとして業務費用である物件費587百万円、移転費用である社会保障給付が589百万円増加した。今後も施設の老朽化や高齢化の進展などにより、この増加傾向が見込まれるため、事業の見直し等により、経費の抑制に努める。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、税収等の財源(49,351百万円)が純行政コスト(46,438百万円)を上回ったことから、本年度差額は2,912百万円(前年度比△3,136百万円)となり、純資産残高は3,158百万円の増加となった。本年度差額の減少については、平成28年度に野口遵記念館建設事業に係る寄附金3,000百万円の収入があったことによる反動減である。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は6,473百万円であったが、投資活動収支については、中心市街地プロジェクト推進事業等を実施したことから、△4,703百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△1,630百万円となった。本年度末資金残高は前年度から140百万円増加し、1,663百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を下回っているが、これは、これまで老朽化した公共施設の更新(庁舎など)や学校の耐震化・新増改築事業等の大型事業を進めてきたことによるものである。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体を上回っている。地方債償還額の範囲内での地方債発行を基本とし、交付税措置のある有利な市債を活用することで、将来世代の実質的な負担減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、経常費用のうち33.0%を占める社会保障給付が、類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因となっていると考えられる。社会保障給付については、今後も増加すると考えられるが、健康長寿の推進など、健康増進の施策を充実することにより、今後の伸びの抑制に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体を上回っている。地方債残高のうち38.7%を占める臨時財政対策債については、平成13年度から発行し続けており、残高が22,952百万円となっている。なお、臨時財政対策債以外の地方債残高については、前年度より1,640百万円減少している。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均と同程度であるが、今後も受益者負担の適正化等の観点から、定期的に見直しを行う。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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