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地方財政ダッシュボード

兵庫県稲美町の財政状況(2015年度)

🏠稲美町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

数値は3カ年平均の値であり、26年度と同じ数値となっている。単年度での比較においては26年度の0.75から0.74へと0.01ポイント低下している。町税が26年度から1.5%減となっており、今後も労働人口の減少等をはじめとする厳しい状況が予想されるため、課税客体の適正な把握、インターネット公売の実施、税のコンビニ収納など、歳入の確保を図り、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

町債の一部償還終了などにより公債費が減(-1.1ポイント)となっており、また、税率の引き上げによる地方消費税交付金の増などにより経常一般財源が増加しており、全体としては26年度より2.8ポイント改善している。全体の構造としては繰出金が比率を上昇させている。今後も高齢者医療費や介護給付費の増、また下水道事業の起債償還のピークが続くことから、繰出金が経常収支比率を押し上げる構造が続くと考えられる。介護予防事業の充実や下水道料金の改定、資本費平準化債の借入などにより繰出金の抑制を図り、現在の水準の維持に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

学校及び庁舎における電算機器の入替に伴い物件費が増加しており、全体としては26年度より3.4%増加しているものの、類似団体と比較して良好な状態である。ごみ処理事業の一部などを一部事務組合で行っていることと、職員数の抑制による人件費の節減が寄与していると考えられる。今後も現在の良好な水準の維持に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

26年度より0.3ポイント上昇している。給与体系の適正化を図っているところであるが、類似団体の平均と比較すると0.6ポイント上回っている。今後も給与水準の一層の適正化に取り組み、より住民に理解が得られる給与構造の構築に努める。また、23.24年度の指数が100を超えているが、これは国家公務員の2年間(24.25年度)の時限的な給与改定特例法による給与カット(平均7.8%)があったことによるもので、特例法による措置がないとした場合では23年度が97.6ポイント、24年度が97.3ポイントとなる。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

27年度(28.4.1現在)は26年度より約0.01人増加しているが、類似団体と比較して良好な状態である。これは、ごみ処理業務や消防事務、一部施設管理を委託していること、また、過去から取り組んできた職員数の抑制などによるものである。今後も適正な定員の管理に取り組み、現在の水準の維持に努める。

実質公債費比率の分析欄

数値は3カ年平均の値であり、26年度より0.7ポイント改善している。土地改良事業の債務負担行為の減(約3千万円)などにより、単年度での比較においても26年度の6.6から6.1へと0.5ポイント改善している。類似団体平均値と比べると、平均を少し上回る水準を維持している。比率を押し上げている要因としては、下水道事業の繰出金に含まれる準元利償還金が大きいことがあげられるが、今後も償還金額のピークが続くため、下水道料金の改定や資本費平準化債の借入など、繰出金による負担の軽減を図る必要がある。

将来負担比率の分析欄

下水道など特別会計への公債費繰出金の減(約3億1千万円)や充当可能基金の増(約5億1千万円)などにより比率は改善し、27年度の将来負担比率は「-(なし)」となり、類似団体を上回る良好な状態となっている。しかしながら、下水道事業への公債費繰出金が多く、将来負担額全体の54.2%を占めている。農業集落排水事業の施設更新による借入や、一般会計において公共施設更新による借入など、大型事業が今後見込まれることから、計画的な施設更新による借入額の抑制や行財政改革による基金残高の維持に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

26年度より0.4ポイント改善しており、類似団体と比較しても良好な状態である。また、一部事務組合や特別会計などに支出している人件費に充てる繰出金を合計した数値でも類似団体よりも良好な値となっている。これは、職員数の適正化に努めていることの他、ごみ処理業務や消防事務、一部施設管理を委託していることで、職員数が抑制できているためである。今後も引き続き適正な定員管理等に努める。

物件費の分析欄

26年度より0.9ポイント改善しており、類似団体平均と同水準を維持している。ごみ処理などの業務や公園等の管理運営を委託している(人件費から物件費へ振替えられている)額も含めての数値であるので、人件費に準ずる額を除いた物件費では、類似団体に比べて抑えられていると見ることができる。

扶助費の分析欄

26年度より0.3ポイント改善しており、類似団体平均とほぼ同水準となっている。今後も、認定審査等の適正化や保育料軽減基準の検討などにより、現在の水準の維持に努める。

その他の分析欄

26年度より0.2ポイント上昇しており非常に悪い値となっている。19.7ポイントのうち、19.1ポイントが他会計への繰出金となっている。繰出金の総額は、+4.0%となっている。下水道事業に対する繰出金が繰出金全体の42.4%を占め、比率を押し上げる大きな要因となっている。一般会計からの繰出を減らすため、下水道料金の改定に努め、また、資本費平準化債の借入により、単年度での公債費負担の抑制を図る。

補助費等の分析欄

26年度より0.3ポイント改善している。消防事務委託、農業共済事務組合、衛生事務組合への負担金、国営東播用水土地改良事業に係る県への負担金が多額であるが、類似団体平均と同水準となっている。今後、国営東播用水土地改良事業負担金は29年度の償還終了までに段階的に減少するが、新たに広域ごみ処理事業負担金が生じるため、比率は上昇する見込である。

公債費の分析欄

26年度より1.1ポイント改善しており、類似団体と比較して良好な状態にある。公債費に準ずる費用を含めた額でも類似団体平均と比べて良好な値となっている。しかし、公営企業債の償還に充てたと認められる繰入金は類似団体平均の1.5倍の額となっており、公債費に準ずる額が非常に多くなっている。下水道料金の改定や資本費平準化債の活用などを行い、一般会計の負担軽減を図る。

公債費以外の分析欄

26年度より1.7ポイント改善しており、類似団体平均と同水準を維持している。今後も、繰出金の抑制を図り健全な財政の運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

土木費については、類似団体や全国平均を下回っています。これは、道路や橋梁の更新をでき得る限り先延ばししながら延命を図ってきたこと、近年は道路の新規整備など大規模事業がなかったことなどによるものです。公債費についても、類似団体や全国平均を下回っています。これは、公共施設の更新をでき得る限り先延ばししながら施設の延命を図ってきたこと、過去からのハコモノ整備の抑制によるものです。農林水産業費については、類似団体や全国平均を上回っています。これは、農業振興や土地改良事業などに過去から町がコストをかけ農地の保全や農業振興に取り組んできたことによるものです。消防費については、類似団体や全国平均を下回っています。これは、消防事務を加古川市に委託していることによるコストの減です。労働費については、類似団体や全国平均を上回っています。これは、勤労者住宅資金融資預託金によるコストの増ですが、預託金のため全額が年度内に返済されるため、実質的な町のコストは存在しません。総務費については、類似団体や全国平均を下回っています。これは、庁舎など公共施設の延命による更新及び維持管理コストの減や、定員適正化による人件費の減によるものです。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費については、ごみ処理業務や消防事務、一部施設管理を委託していること、また、過去から取り組んできた職員数の抑制などにより、類似団体や全国平均と比べて非常に低コストな行政運営を行っています。普通建設事業費やそのうちの新規整備については、類似団体や全国平均を大きく下回っています。また、それに伴い公債費についても、類似団体や全国平均を下回っています。これは、公共施設の更新をでき得る限り先延ばししながら施設の延命を図ってきたこと、過去からのハコモノ整備の抑制によるものですが、今後、各施設の更新時期を一斉に迎える際に急激にコストが増加することを意味しています。施設の更なる長寿命化対策や、基金の積立などの財源確保対策が課題となっています。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

人件費や投資的経費など徹底した歳出削減と税収の確保などにより、20年度以降は実質単年度収支の黒字を維持し、基金の積立を行っている。19年度末で約10億3千万円まで減少していた基金が、27年度末で約27億2千万円となっている。今後も健全な財政運営に努め、将来の公共施設の更新に備え適正な基金残高の維持に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

全会計において、20年度以降実質収支は黒字を維持している。今後も各会計において、実質収支の黒字を維持できるよう、健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金とならび、公営企業債の元利償還金に対する繰入金の割合が大きい。元利償還金については、借入残高に占める臨時財政対策債の割合が年々増加傾向にある。臨時財政対策債分については全額が交付税算入(算入公債費等)されるため実質公債費比率には影響しない。公営企業債の繰入金については、料金の改定や資本費平準化債の借入により抑制を図っている。また、債務負担行為に基づく支出額については、順次償還が終了し減少傾向にある。これらの要因により実質公債費比率の分子は減少傾向にある。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

公営企業債等繰入見込額については、料金の改定や資本費平準化債の借入により、21年度から減少してきている。一般会計等に係る地方債の現在高については、臨時財政対策債の借入による増加が大きく、それ以外の新規借入についても公共施設の更新による増加が見込まれる。なお、臨時財政対策債分は全額が基準財政需要額算入見込額となるため、将来負担比率には影響しない。さらに、充当可能基金も近年増加傾向にある。これらの要因により将来負担比率の分子は減少傾向にあり、27年度末時点ではマイナスとなり、将来負担がない状態となっている。しかしながら、この将来負担比率の分子には、今後の公共施設の更新費用が含まれていないことに注意が必要である。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率ともに近年は大きく改善し、類似団体と比較して良好な状態である。将来負担比率では下水道事業の借入残高の減及び基金残高の増、実質公債費比率では土地改良事業の債務負担行為の減が主たる改善の要因である。しかしながら、実質公債費比率では下水道事業の繰出金に含まれる準元利償還金が大きく、今後も償還金額のピークが続くため、これ以上の大きな改善は見込めない。また、将来負担比率でも公共施設の更新等による大規模事業により、現在の基金残高の維持や借入残高の減を見込むことが困難であり、比率の上昇が見込まれる。今後は計画的な施設等の更新により、借入の抑制や基金残高の維持を図り、将来負担比率の急激な上昇の抑制を図る必要がある。また、料金改定により下水道事業に対する負担の軽減を図る。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,